文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

「哲学書を読め、日本の古典を読め」と佐藤優氏は言った。


昨日の「フォーラム神保町」主催の「小沢一郎・検察問題」シンポジウムに、一聴衆として参加してきたが、「佐藤優田原総一郎郷原信郎魚住昭大谷昭宏木村三浩一水会代表)、岡田基志(弁護士)、前田裕司(弁護士)、宮崎学青木理(ジャーナリスト)」各氏ら、今、テレビや新聞、雑誌等で、売れっ子のジャーナリストや弁護士、作家、政治家たちがゲスト出演するということもあったのだろうが、某出版社のホールで開催されたシンポジウムの会場は満杯で、後ろの方は立ち見で溢れ、二階席まで人が溢れていた。某テレビ局のカメラもフィルムを回しっぱなしで、会場には新聞記者、その他のマスコミ関係者、司法関係者、あるいは公安関係者も多数いたようで、この問題への関心の高さを示していたが、誰と誰が来ていたのか、僕は詳しいことはわからない。途中から鈴木宗男議員や平野貞夫参議院議員らが加わり、「石川代議士逮捕」に関して、きわめて濃い内部情報を公開していたのには驚いた。シンポジウムの方は、元共同通信記者のジャーナリスト青木氏の司会で七時に始まったが、十時ぐらいまで時間を延長して延々と続けられ、もちろん僕も最後まで会場にいて、講師等の話に耳を傾けていた。話の中身は、ほぼ全員が「検察の暴走」批判、「リーク報道」批判だったが、最後に、佐藤優氏が、「哲学書を読め、日本の古典、たとえば古事記日本書紀神皇正統記を読め…」と話したのが、この種の政治的なシンポジウムの発言としては異色で、僕もかねがね主張していることでもあり、内心、「我が意を得たり」と思いつつ、拝聴した。検察官も、ジャーナリスト等も、「エリート軍団」を自称したいのならば、墓穴を掘らないためにも、マンガ右翼やネット右翼等の応援のシュプレヒコールに、ビルの窓から手を振るような、安っぽい「正義の味方」的メロドラマに満足せず、哲学書や古典を読むことによって頭をブラッシュ・アップして、日本国民の知的レベルに相応しい検察官僚に成長してもらいたいと思う。日本国民の多くが、いかにも頭の悪そうなマンガ右翼やネット右翼等に手を振っているような検察官僚や事務官を、心底から軽蔑し、嫌悪していることを知るべきだろう。シンポジウムでも、民族派右翼団体一水会」代表の木村氏が、「ネット右翼」と呼ばれる連中と一線を画していること、「検察の暴走」や「メディアのリーク報道」には批判的であることを表明していたが、当然であろう。それにしても、これだけの「検察批判」と「マスコミ批判」が沸騰し、大手メディアの翼賛報道とはまったく異なり、「小沢擁護論」と「民主党政権擁護論」が、国民的世論になりつつある以上、やはりこの事件は、まだ予断は許さないはいえ、「東京地検特捜部の完敗」ということで幕を閉じることになるだろう、と思った次第である。東京地検特捜部は、「石川代議士に自殺のおそれがあったので身柄を拘束した」といっているらしいが、これは検察のリーク情報で、明らかに真っ赤なガセネタだったことが判明しているが、ということは、正確に言うならば、今となっては「自殺の恐れ」があるのは、血迷った末に大失態を演じてしまった東京地検特捜部の検事たちの方ではないのか。とりわけ、「特捜部長・佐久間キャメル氏に自殺の恐れあり」(笑)ではないのか。





★人気ブログランキング★
に参加しています。一日一回、クリックを…よろしくお願いします。尚、引き続き「コメント」も募集しています。しかし、真摯な反対意見や反論は構いませんが、あまりにも悪質なコメント、誹謗中傷が目的のコメント、意味不明の警告文等は、アラシと判断して削除し、掲載しませんので、悪しからず。
人気ブログランキングへにほんブログ村 政治ブロへ