文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

西川社長が更迭・辞任会見で怒り爆発?(笑)。

政権交代のメイン・テーマは「郵政改革見直し」だったわけだが、その中でももっとも象徴的な意味を持つのは「日本郵政」の社長人事だったが、その社長人事がいよいよ動き出したようだ。つまり西川社長がついに更迭され、新しい社長人事が、亀井郵政担当大臣の手で開始される模様だ。西川社長は辞任会見で、カメラマンを相手に怒りを爆発させたようだが、西川・亀井会談なるものがどれだけ激しいものだったかを想像させるに充分な辞任会見だったといっていい。度胸のある亀井大臣でなければ、ここまで追い詰めて、詰め腹を切らせることは不可能だっただろう。藤井財務相あたりが、亀井大臣の強引な、矢継ぎ早の行動に、ピンとはずれの横槍を入れようとしているらしいが、かえって鳩山内閣の癌は藤井財務相らしいということが鮮明に焙り出されるだけで、所詮は「焼け石に水」ということになるだろう。皮肉な言い方をすれば、もはや現内閣は、鳩山内閣というより亀井内閣といっていいのではあるまいか。ところで、西川社長は、亀井大臣と面談した直後、小泉純一郎氏や菅義偉総務省(自民党)等と密かに会談し、対応策を検討したらしいが、もはや反抗策は残されていなかったということだろう。これで、小泉純一郎氏や竹中平蔵氏等が主導した「構造改革」は完全否定されたことになるが、それにしても、「郵政民営化」路線から「郵政改革見直し」路線へ。これだけの大きな政策の転換を見せられるのは、初めてだ。役者も揃っている。なかなか楽しい見ものである。


西川日本郵政社長が辞意を表明「もはや職に留まることはできない」
10月20日18時32分配信 産経新聞


 日本郵政西川善文社長は20日、記者会見を開き「(新政権の方針は)私のやろうとすることと大きな隔たりがあり、もはや現在の職に留まることはできない」と述べ、社長を辞任する考えを明らかにし、28日に開かれる取締役会で正式に辞表を提出する。鳩山政権は西川氏の辞意表明を受けて、早急に新経営陣を固める方針だ。


 西川氏は「この4年間、後半が民営化後ということになるが、これは大変厳しいものであった。私の持てる能力、これはたいしたものではありませんが、これをはるかに超えるような難しい課題であったと思う。しかし、社員の皆さんがよく協力していただき、ここまでこぎつけることができた」と述べた。その上で「サービスレベルの向上や経営のいろいろな面での品質向上といった面で相当程度の効果があり、実績を挙げることができたと思っている。そういった意味で、思い残すことは何もない」と思いを語った。

 西川氏は会見の冒頭、カメラのシャッターが立て続けて切られる音に苛立ち、「ちょっとやめてください。出て行ってくださいよカメラ。ガチャガチャいうと話ができない」と気色ばむ一幕もあったが、その後は淡々とした様子で辞意を固めるにいたる経緯を説明した。

 西川氏の辞任を受けて、高木祥吉副社長や社外取締役など経営陣の多くも辞任する見通し。新政権は26日に招集する臨時国会で、日本郵政などの株式売却凍結法案を提出する予定になっており、郵政民営化見直し作業が本格的に動きだすことになった。

 鳩山内閣は20日午前、4分社化を前提とした郵政民営化を見直す方針を閣議決定し、これを受ける形で、西川氏が同日午後、亀井静香金融・郵政担当相と会談していた。

最終更新:10月20日19時11分


■西川社長辞任会見速報「カメラ出て行け!」

西川社長辞任会見速報「カメラ出て行け!」
10月20日19時27分配信 産経新聞



終始厳しい表情で会見する、西川善文日本郵政社長=20日午後、東京・霞が関日本郵政本社(奈須稔撮影)(写真:産経新聞





 東京・霞が関日本郵政本社1階で、午後6時半から始まった日本郵政西川善文社長の辞任会見。西川社長は、緊張した表情で席に着き、記者団をちらりと見た。

 《西川社長は、会見席を取り囲む数十台のカメラに対し、ジェスチャーで離れるように指示するが、激しいフラッシュを浴び、怒りの表情に変わる》

 西川社長は「もう少し離れないと、会見しない」と怒鳴り声を上げる。

 「カメラストップ!」と広報がなだめるが、西川社長はカメラマンに、「もう少し離れろ」と激怒した。広報が「ご協力お願いします」とカメラマンに再度要請し、会見は始まった。

 《会見冒頭》

 西川社長「私が本日、辞任の決意をしました。本日、体調が悪いので、すいませんが、亀井大臣(静香郵政改革担当相)から閣議決定されました基本方針について、説明を受けました。いくらかお聞きしていましたが…」

 西川社長「カメラは出てけ!」

 西川社長「がちゃがちゃやられたら、頭の悪い私は混乱しますよ」

 西川社長「話を続けます。この方針は、私が郵政民営化のためにやってきた、これからやろうとすることに大きな隔たりがあるものでございました。もはや、現在もこの職にとどまることは適切ではないと考えた次第であります。辞任表明を正式には28日の取締役会でその場で、辞表を提出したいと思っております」

 《質疑応答に入る》

 −−なぜこのタイミングで辞任表明したのか。亀井大臣との会談の内容は

 西川社長「会談は人事に関することが含まれているので、コメントとをさしひかえたい。このタイミングというのは私がさきほど申し上げた通り」

 《「体調が悪く声が出ません」と説明していたように、か細い声で答える》

 −−現在までトップとして郵政を率いてきた総括を

 「この4年、後半は民営化となるがたいへん厳しいものだった。私の持っている能力、たいしたものではないが、それをはるかに超えるようなものであった」

 《目が潤んでいるようにも見える》

 「しかし社員の皆さんがよく協力してくれ、今日までやることができました。この間の業績その他やサービスレベルの向上であるとか、あるいはいろいろな面での品質の向上という面で相当程度の実績をできたとおもっています。そういう意味では思い残すことはありません」

 《口を引き締める西川社長》

 −−見直しの方針についてのご見解は

 「今後のことについては、その基本方針に込められていることについては、国の政策ですから、コメントすべきではない。これまでやってきたこと、これからやろうとすること、郵政民営化法の政府の信用を自らの力で、信頼を勝ち取ることのできる民業に変えようと。変革の中、上場させることで、わがくにを代表する企業グループにすると考えていた。今日、閣議決定された基本方針をみれば、おわかりかと思います」

 −−取締役を退任して、他の人に社長を(任せるのか)

 「人事については、私から申し上げることはありません。亀井大臣を中心に人選を進めると理解しております」

 −−まったく違うところからの人なのか

 「それも申し上げることではありません」

 −−かんぽの宿の問題発覚のときに辞めるという考えはなかったか

 「かんぽについては、反省すべき点はあったが、不正な点は一切なかった。それが、辞任の理由になるとはまったく考えておりませんでした」

 −−特にこの1年、政府に翻弄された。政府のありかたは

 「まあ、それは、あなたが経営トップなら、私が1週間でやめるのだから、とやかくいうことではない」

 −−役員報酬の一部返上もした。辞任を促されたのは理不尽ではないかとの声もある。やり残したことは

 「もう、言えば切りがない。色々、ある。しかし、今もう、申し上げても意味がないこと。今後の方が決めればいい」

 −−今日、小泉さんとあったのか

 「コメントできません」

 −−西川社長が進めてきた改革はどの程度が

 「この長い道のり、どのくらいまで行ったとは言えない。会社の社員として、みなさん方がどうごらんになるかだ。やらなければならないことは沢山ある。大事なことは、何をやるかが大事だ」

 −−利用者のみなさんに対しては

 「あの〜私は、利用者に評価をされると、利用者によくなったと、あるいは、こういう評価をされることが、企業価値を上げることが向上につながる。もう一段高く進める必要がある。

 「これにて、会見を終わりにしたいと。

 《会見はわずか十数分で終了した》


竹中平蔵よ、「手続き」の問題ではないだろう。「郵政民営化」そのものが問題なのだ。

「正式手続き踏まず、尋常でない」=西川氏辞意表明で−竹中元総務相



 竹中平蔵総務相は20日、日本郵政西川善文社長が辞任を表明したことについて、「政治家は(西川氏を)代えると言いながら、なぜなのかを明確にせず、正式な手続きを踏まず、嫌がらせのように一民間人に圧力をかけた。尋常ではない」と政府の対応を批判した。
 竹中氏は小泉政権郵政民営化を推進し、西川氏の招聘(しょうへい)にも深く関与した。今回の辞意表明を踏まえ、「西川氏には、ここに至るまで本当にご苦労さまでしたと申し上げたい」と述べた。(時事通信2009/10/20-21:54)

経済同友会代表幹事・桜井正光よ、「何様のつもり」だ。政治家は財界の使いパシリだとでも・・・。

政経営陣刷新 桜井氏が不快感
10月7日8時17分配信 フジサンケイ ビジネスアイ




 桜井正光経済同友会代表幹事は6日の定例会見で、亀井静香郵政改革・金融担当相が日本郵政の経営陣刷新を求めたことについて、「西川善文社長らの辞任がなぜ必要なのかが不明確だ」と、批判した。

 桜井氏は「政府の人事への介入というのは相当な説明が必要だと思う」と指摘。「不祥事の問題などは前からの問題。むしろ西川社長は郵政のファミリー企業を整理し、そういう温床をなくすべく努力してきた」と述べ、西川氏を擁護した。また、政府の郵政民営化の見直しについても、「根本的なところを変えていこうというのはどうしても考えられない」と語り、再考を求めた。







★人気ブログランキング★
に参加しています。一日一回、クリックを…よろしくお願いします。尚、引き続き「コメント」も募集しています。しかし、真摯な反対意見や反論は構いませんが、あまりにも悪質なコメント、誹謗中傷が目的のコメント、意味不明の警告文等は、アラシと判断して削除し、掲載しませんので、悪しからず。
人気ブログランキングへにほんブログ村 政治ブロへ