文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

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櫻井よしこの「薬害エイズ報道」は間違いだらけだった?


櫻井よしこが、何故、『エイズ犯罪 血友病患者の悲劇』という処女作であり代表作であるはずの大事な著作を、誰も読めないように絶版にしたのか、不思議だったが、ちょっと調べてみたら、その理由が次第にあきらかになってきた。要するに、櫻井よしこが、マスコミの先頭を切って報道し、激しく追及した「薬害エイズ報道」の記事内容は、今、読み返してみると、とても読むにたえないような、間違いだらけの記事だったことがわかる。櫻井よしこの取材、調査、分析のすべてに疑問を禁じえない。櫻井よしこの「薬害エイズ報道」の核心は、「安部英医師」にに関するものだったが、その「安部英医師バッシング」に終始した櫻井よしこの報道は、ほぼ、すべて、根拠のない誹謗中傷記事だった。それは、安部英医師が「業務上致死罪」で逮捕された刑事裁判と、安部英医師が櫻井よしこの記事を「名誉毀損」で訴えた裁判・・・、この二つの裁判で明らかになっている。安部英医師が第一審で「無罪」になった刑事裁判は、櫻井よしこの記事の取材が、事実に基づいた調査報道ではなく、「薬害エイズ事件」の被害者たちに同情し、彼等に感情移入した上で書かれた、きわめて一方的で、情緒的なプロパガンダ記事でしかなかったことを証明した。しかし、櫻井よしこは、『エイズ犯罪 血友病患者の悲劇』が絶版にすることによって、この本のなかの記事がデタラメであることを、読者に知らせせまいとしているかのようだ。その結果、「資料と調査に基づく信用度の高い記事を書くジャーナリス」トという「櫻井神話」は、現在まで傷つかずに来たと言っていい。では、櫻井よしこは、『エイズ犯罪 血友病患者の悲劇』の記事で何を間違ったのか。櫻井よしこが決定的なミスを犯したのは、世界のエイズ研究の進展状況に関する部分だった。(続く)







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