文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

「沖縄集団自決裁判」騒動から遠く離れて…。


「沖縄集団自決」に関して書くことを、しばらく休止していたが、別に完全に止めたわけでも、都合が悪くなって逃げていたわけでもないので、また、いわゆる保守論壇や保守ジャーナリズムが再び元気付いているようで、「沖縄集団自決」関係の著作や雑誌を次々と出し、中には僕の名前を出して批判・攻撃しているのもあるようなので、そろそろ、ここらでまた、腰を据えてじっくり書いてみようかと思っているところだが、実は、僕が「沖縄集団自決」に関して、しばらく書くのを中断していたのは、他の大事な仕事に取り掛かっていたせいもあるが、ほかにも、それなりに理由があったからである。実は、こちらが先に手の内を見せると、逆にそれを利用されて、論争対決が「水掛け論」になり、埒が明かなくなりそうなので、保守論壇や保守ジャーナリズムの、自称「沖縄集団自決」通の論客たちに先に書かせるだけけ書かせておいて、しっかり「物的証拠」(笑)を確認してから、ゆっくり料理してやろうと思っていた、というわけなのである。最近、書店の本棚には、秦郁彦氏や鴨野守氏、あるいは沖縄在住の某氏とか、毎度お馴染みの名前が並んでいるが、こういう連中は論破しても、論破されても、自覚症状がまったくなく、何度でも自論や自説を意気揚々と展開し、あたかも「嘘も百遍繰り返せば真実になる…」とでも思っているらしいから、その図太い神経は尊敬しないでもないが、しかしこれらの詐欺師たちの口車に乗せられた挙句、嘘を真実と勘違いさせられて、マスコミにとんでもない大恥を晒す被害者たちが増えてくるに至っては、日本の言説空間の劣化と知的頽廃を憂える立場としては黙ってもいられないので、ここで、「沖縄集団自決」に関する論及を少しずつ再開していこうかと思う次第である。たとえば、『新潮45』という雑誌があるが、ここの書評コーナーで、秦郁彦編集の『「沖縄戦「集団自決」の謎と真実』(PHP)を取り上げて、書評を書いている人がいるが、この人は、まったく「沖縄集団自決」騒動の顛末を知らない人らしく、秦郁彦氏や曽野綾子氏等の「嘘」を、そのまま真に受けているらしく、これ以上はありえないというようなレベルの、世にも奇妙な、思わず吹き出したくなるような素朴な「書評」を書いている。あんたねー、宮平秀幸さんは、詐話師ですよ、詐話師。だから法廷の証言台に立たなかったんでしょう。その「証言」が素晴らしい、だと(?)。宮平秀幸さんの新証言なるものは、完全に破綻してますよ。『新潮45』の編集部はチェックもしないのだろうか。それとも、『新潮45』の編集部の皆さんが、秦郁彦氏や曽野綾子氏、あるいは宮平秀幸氏等の「嘘」にまんまとだまされていたりして…。もしそうだとすると、これでは、『諸君!』に続いて、『新潮45』も危ないんじゃないの(???)、とでも言いたくなる今日、この頃だが…。それに、『うらそえ文藝』とかいうミニコミ誌が沖縄にあるらしく、最近刊行されたこの雑誌に「沖縄集団自決」を取り上げた対談があり、僕の名前は出していないらしいが、明らかに僕とわかるような形での、揶揄した発言があるらしい。この対談の登場人物は星雅彦氏と上原正稔氏で、ともに沖縄在住の自称「文学者」らしいから、ますます興味が沸いてきているのだが、いかんせん、その『うらそえ文藝』という資料が手元に届いていないので、反論の仕様がないが、こちらの方も、テキストをなんとかして手に入れた上で、じっくり腰を据えて反論したいと思う。彼等の発言によると、「近年来、この問題を論評する人たちが、大江健三郎を尊敬するあまりその問題の論文の中には、芥川賞を受賞した初期作品をずっと大江作品を愛読してきたとか、ノーベル賞作家云々の決まり文句添えて書いていたが、あれは逆効果だったし、説得力を弱めていた。」(星雅彦発言より)、あるいは「大江健三郎ノーベル賞作家だから、曽野綾子より上だ。だから大江健三郎は正しいと言った…」というような「幼稚な」ことを言っているらしいが、しかも「大江健三郎は読んだこともない」(上原正稔)とも言っているらしいが、とても文学者らしくない発言で、よくぞ言ってくれたものである。いずれにしろ、沖縄在住の自称「詩人」だかなんだか知らないが、たとえ素人であろうと老人であろうと、逃がしはしない。徹底的に戦うから、覚えていろ。ところで、僕は、大江健三郎氏の『沖縄ノート』や曽野綾子氏の『ある神話の背景』の問題はともかくとして、この「沖縄集団自決」問題で、大江健三郎氏に敵愾心やライバル意識を持っているらしい曽野綾子氏に、「作家としての大江健三郎と、作家としての曽野綾子では格が違うんだから、つまらん敵愾心やライバル意識なんか持つんじゃねーよ」「だから病気(うつ病)になるんだろ…」とか、あるいは「誤字脱字問題に反論できるなら、逃げてばかりいないで、堂々と反論しろよ」と言いたかっただけである。もっとビドイかな。



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