文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

大江健三郎が「『人間をおとしめる』とはどういうことかーー沖縄集団自決裁判に証言して」を「すばる」に書いている。


年末年始、長い間、このブログも休んでいたが、そろそろ再開しようと思う。「沖縄集団自決裁判」のその後の展開で、記すべきことは別にないが、裁判の被告であり、裁判法廷の証言席に立ち被告として証言した大江健三郎が、証言台での発言など、一連の経過をまとめた「『人間をおとしめる』とはどういうことかーー沖縄集団自決裁判に証言して」という文章を、文芸誌「すばる」に発表しているので、まずこの文章から始めたいと思う。さて、大江健三郎は、この「すばる」論文で、『沖縄ノート』の中の「罪の巨塊」発言に対する曽野綾子の「誤読」を繰り返して指摘し、辛辣な論調で批判しているわけだが、それにしても、どう見ても形勢不利の状況に追い込まれているはずの曽野綾子の反論を読みたいと思うのだが、曽野綾子大江健三郎やその他の曽野綾子批判に対する反論記事を、どこかにすでに書いているのだろうか。少なくとも僕はまだ読んでいない。大江健三郎が舞台を文芸誌に移したのだから、曽野綾子も、新聞や論壇誌などでの発表に制限でもあるのなら、作家なのだから、文芸誌で反論していただきたいと思う。秦郁彦渡部昇一的なネット右翼レベルの論壇誌での大江健三郎批判では話にならないことは、曽野綾子もわかっているだろう。秦郁彦渡部昇一レベルの議論に追随していると、曽野綾子も足元を見られ、いずれ緻密なテクストクリティークの槍玉に挙げられ、大恥をかくだけである。いずれにしろ、曽野綾子としても、これ以上、ダンマリを決め込むことは敗北を認めることになるはずである。ちなみに小生は、これまでこのブログに書いてきた「沖縄集団自決裁判」関連の記事を再編集した上で、まとめて「月刊日本」の次号に、特別枠を設けて、特別記事として「集中一挙掲載」することになった。このブログを読んだ某氏が、是非、面白いから月刊誌にも発表して、世論を喚起して欲しいということで、「月刊日本」編集部に申し出があったらしいのだ。ありがたいことである。(続)



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資料1(過去エントリー)
大江健三郎を擁護する。http://d.hatena.ne.jp/dokuhebiniki/20071110/p1
■誰も読んでいない『沖縄ノート』。http://d.hatena.ne.jp/dokuhebiniki/20071111/p1
■梅沢は、朝鮮人慰安婦と…。http://d.hatena.ne.jp/dokuhebiniki/20071113/p2
大江健三郎は集団自決をどう記述したか? http://d.hatena.ne.jp/dokuhebiniki/20071113/p1
曽野綾子の誤読から始まった。http://d.hatena.ne.jp/dokuhebiniki/20071118
曽野綾子と宮城晴美 http://d.hatena.ne.jp/dokuhebiniki/20071124
曽野綾子の「誤字」「誤読」の歴史を検証する。http://d.hatena.ne.jp/dokuhebiniki/20071127
■「無名のネット・イナゴ=池田信夫君」の「恥の上塗り」発言http://d.hatena.ne.jp/dokuhebiniki/20071129
■「曽野綾子誤字・誤読事件」のてんまつ。曽野綾子が逃げた? http://d.hatena.ne.jp/dokuhebiniki/20071130
曽野綾子の「マサダ集団自決」と「沖縄集団自決」を比較することの愚かさについて。http://d.hatena.ne.jp/dokuhebiniki/20071201
曽野綾子の「差別発言」を総括する。 http://d.hatena.ne.jp/dokuhebiniki/20071202
曽野綾子の「誤字」は最新号(次号)で、こっそり訂正されていた(続)。http://d.hatena.ne.jp/dokuhebiniki/20071206