文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

読売と小沢の全面戦争か?

読売新聞が、連日、「小沢つぶし」を狙ったと思われる謀略情報を垂れ流しまくっているが、ついに小沢・福田会談で話し合われたと言う「閣僚名簿」まで暴露してきたのには、正直のところ驚きを越えて唖然とせざるをえない。福田官邸がそこまでやるはずはないから、これもナベツネ主導の秘密情報暴露合戦だろう。ナベツネのアワテ振りが目に見えるようだが、しかしそれにしても、なんでそこまでやる必要があるのだろうか。大連立工作の仕掛け人が読売のナベツネ、中曽根、森、中川(女)あたりであるらしいことは、ほぼ明らかになっているが、この連立工作の失敗が、彼らの命取りになろうとしているということが理由かもしれない。 そもそも僕は、密室談合政治が悪いと思っていない。重要な政治的決定や決断が、密室で行われることは当然であって、それが民主主義の原則に反するとかなんとか言う議論は、まったくの空理空論であってナンセンスそのものである。会社の合併工作だって、政党の連立工作だって、密室で、秘密談合で行われるのは常識だろう。読売のナベツネがダメなのは、密室談合が破談後に、あることないことを暴露して、自分の対面を保とうと画策するところにある。フィクサー失格である。ところで、小沢辞任で自民党が有利になったという説もあるようだが、そういう解釈も成り立たないわけではないが、それは参院の多数派を、つまり過半数民主党に握られているという現実を突き付けられている今、ありえない話だろう、と僕は考える。むしろ、この大連立工作の失敗で、福田自民党はさらに窮地に立たされることになろう。民主党の次期党首が誰になるにせよ、この「衆参ねじれ」という政治状況に変化はない。変化があるとすれば、小沢が参議院の10数名を引き連れて民主党を離党し、新党を結成した上で、自民党と連立を組むというケースだろうが、読売の「小沢つぶし」を狙った陰湿な暴露報道を見ていると、その可能性も消えたと見ていい。追い詰められているのは小沢ではなく、大連立を仕掛けた読売のナベツネや中曽根、そして福田自民党ではないのか。政治家も小粒になったが、政界の裏のフィクサー役も、小粒になったものである。ナベツネも中曽根も、片足を棺桶に突っ込んだような身だろう。こんなボケ老人にフィクサー役を期待しなければならない自民党というのも、考えてみれば、堕ちたものであるなー(笑)。

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★読売新聞より.。

★党首会談で「小沢副総理」一度は合意、17閣僚の配分も
小沢辞任


 福田首相自民党総裁)と民主党の小沢代表の党首会談で、民主党が連立政権に参加した場合、小沢氏が副総理格の無任所相に就任することで合意していたことが4日、明らかになった。

 両党首は連立政権の17閣僚の配分を自民党10、民主党6、公明党1とすることでも合意、「大連立」を前提に話し合いが行われていた。

 関係者によると、2日の党首会談では、民主党に割り当てる閣僚ポストとして小沢氏の副総理、国土交通相厚生労働相、農相が挙がったという。副総理は内閣法に法的な位置づけはなく、あらかじめ首相臨時代理に指名された閣僚を指してきた。政府は、首相臨時代理を組閣時に5人指名しているが、臨時代理順位の1位を無任所相の小沢氏とする方針だったと見られる。

 このほか、自民、民主両党間に設置する政策協議機関のメンバーに民間人も参加することが話し合われた。

(2007年11月5日3時0分 読売新聞)


■「民主党内、絶対まとめる」大連立は小沢氏が持ちかけ
11月4日11時4分配信 読売新聞


 2日の福田首相小沢民主党代表の会談で、議題になった自民、民主両党による連立政権構想は、実は小沢氏の方が先に持ちかけていたことが3日、複数の関係者の話で明らかになった。

 「大連立」構築に向け、小沢氏がカギと位置づけたのは、自衛隊の海外派遣をめぐる「原理原則」だった。

 関係者によると、小沢氏は当初から、首相側に連立政権の考えを持っていることを内々伝えていたという。

 2日午後3時から行われた会談で、首相は新テロ対策特別措置法案への協力を要請。これに対し、小沢氏は「自衛隊派遣には原理原則が必要だ」と主張した。

 さらに、自衛隊の海外派遣のあり方を定める一般法(恒久法)について、「『派遣は国連決議に基づくものだけに限る』と決めて欲しい」と求めた。内容の検討は、「内閣法制局に頼らない方がいい」などとも注文した。

最終更新:11月4日11時4分

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