文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

守屋氏を参院でも証人喚問へ。

防衛利権をめぐる大疑獄事件に発展しそうな守屋事件に対して、「捜査の行き詰まり」「守屋は逃げ切れる」というような情報が、司法関係者や自民党サイドからさかんに流されているが、なんかヘンだなと思うのは僕だけではなかろう。そもそも「証人喚問」に引っ張り出されて無傷で乗り切れるなんて、誰も思わないだろう。というわけで、自民党サイドが守屋事件の拡大を恐れて、事件のもみ消しと捜査妨害に動いていることは明らかだが、今の福田自民党にそれだけの政治力はないわけで、その証拠に守屋の参院での証人喚問が、与党の自公議員の欠席の元に議決されたらしい。自民党議員や公明党議員がこの証人喚問議決に欠席したというも、分かりすぎて、哀れというか気の毒と言うか。いよいよ守屋も自民党も追い詰められたと言っていい。守屋は、衆院の証人喚問で、便宜供与については、「いっさいありません…」「知りません…」とシラを切っていたが、朝から晩まで家族ぐるみで接待漬けにされていた防衛次官が、便宜供与に無縁であるはずがない。守屋は、証人喚問で、宴席で同席した政治家たちの存在をほのめかし、政界や政治家たちへ、「無言の圧力」を加えている、と言う人もいるが、馬鹿馬鹿しい話である。東京地検は、ここで、捜査の手を緩めるようだったら、東京地検そのものの政治性を疑われることになる。東京地検なんて、時の政府の言いなりだろう、という醒めた見方も可能だが、しかし、いつもいつも、と言うわけにはいかないだろう。それに、現在の政治情勢は、参院惨敗による勢力逆転、そしてと国会の空転、自民党の自壊、つまり政権交代の直前なのである。そういう政治情勢だから自民党と検察の関係も微妙な段階にあるはずである。要するに、自民党は、政権担当能力をすでに喪失しているのであり、検察への政治的影響力にも翳りが出ているはずである。ところが、民主党という政党や小沢一郎という政治家を、つい昨日まで、へらへらと嘲笑し、政治的にも軽視していた中曽根老人やワタナベ老人等を初めとする自民党応援団が、「国家存亡の危機…」とかを売り言葉にして、恥も外聞もなく民主党や小沢に土下座し、「大連立」を模索しているわけだが、今ごろ、「よく言うよ」と申し上げたい。そこまでしなければ政権運営が出来ないというのであれば、すでに自民党政権政党としての存在意義をなくしているわけだから、潔く下野し、政権を民主党に渡すべきだろう。政界のご意見番を気取りたければ、中曽根やワタナベが、今、果たすべき役割は、往生際の悪い自民党に印籠を渡す…ことだろうが。そんなこともわからないとすれば、すでに耄碌し、痴呆化している証拠だから、さっさと消えるべし…。何が、「国家存亡の危機」だよ。単に、「自民党の危機」に過ぎないだろうが。われわれ国民は、少なくとも僕個人は、自民党を政権から追放し、政権交代を実現することこそ、日本再生のチャンスだと思っている。むろん、僕は、今でも、思想的には保守派であり、自民党支持者のつもりだが、現在の自民党は下野し、解党的再出発の道を選択すべきだと思う。国民の支持を失っていることが明白であるにもかかわらず、それ故に解散総選挙すら出来ずに逃げ回り、意地汚く政権にしがみつく無様な自民党など見たくない。
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参院でも8日に守屋氏喚問へ
=元専務らは参考人招致−与党欠席、野党が採決強行


 参院外交防衛委員会は2日夜、防衛専門商社「山田洋行」の宮崎元伸元専務からゴルフ接待などを受けていた守屋武昌前防衛事務次官の証人喚問を8日午後に行うことを議決した。宮崎氏と同社の米津佳彦社長については、同日午前に参考人として招致する。議決は協議継続を求めた与党側が欠席する中、野党委員だけで強行された。
 喚問は全会一致が原則で、多数を確保している側だけで議決するのは極めて異例だ。与党はこうした野党側の強引な議事運営に強く反発。5日に再協議を求めるが、不調に終われば8日の委員会を欠席する方針だ。