文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

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アベ続投宣言に国民の怒りは爆発寸前か(笑)。

dokuhebiniki2007-07-30



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「歴史的惨敗」という解答を突きつけられたにもかかわらず、「反省」という言葉を何回も口にしながらも、平然と居直り、「悪いのは国民である」とでも言うかのように、涙目で続投宣言を繰り返す凡愚の帝王・アベシンゾーの背後で何が話し合われているのだろうか。 アベ続投を支持しているのは誰か。小泉は? 中曽根は? おそらく、小泉も中曽根も、アベシンゾー同様に窮地に追い込まれているはずだ。たとえば中曽根は、投票日直前まで、「自民惨敗、民主一人勝ち」というマスコミ情報を信用せず、マスコミ情報は間違っている、自民党勝利の可能性が高いと、選挙結果にタカをくくっていたはずである。今ごろ、蒼ざめているはずである。小泉も同じ。小泉は、「惨敗確実」とは読んでいただろうが、ここまでアベ自民党が歴史的大惨敗を喫するとは思っていなかっただろう。一説によると、小泉は、「この選挙は『勝ってよし、負けてよし』だ。首相は何も気にすることはない。前に言った通りだよ」と、余裕を見せているらしいが、虚勢を張っているだけだろう。今回の参院選の結果は、小泉再登板の可能性の芽を完全に摘み取ったと言って間違いない。小泉の応援がまったく機能しなかったという政治的現実の意味は小さくない。いずれにしろ、アベ・シンゾーという政治家は、今や、あの「宇野宗佑」レベルの政治家だったということが(笑)、今回の参院選挙結果(自民36と37)によって証明されたのである。いかにも宇野宗佑レベルの政治家らしく、宰相という地位に未練がましくしがみつき、最後まで生き恥を晒し続けるつもりらしい。いや、アベシンゾーは、潔く責任を取って総辞職した宇野宗佑以下である。要するにアベシンゾーには、宇野宗佑ほどの「男気」もないのである。それが、国民の意思を無視したアベ首相の未練がましい居直り続投宣言である。「アベ自民」への国民の怒りは、決して消えないだろう。なぜなら、今回の国民の怒りの矛先は、女々しく地位にしがみつき、責任転嫁には熱心だが、決して責任を取ろうとしない日本一の無責任男・アベシンゾー本人に向いているのだから。アベ続投は、国民の怒りに、火に油を注ぐことになるだろう。「アベ続投」は、結局、「松岡続投」、「赤城続投」と政治的意味は同じではないのか。辞めるに辞められず、晒し者にされるのは、今度はアベ・シンゾー本人のようだが、首吊り自殺だけはやめてもらいたいものだ。「首相の首吊り自殺」なんて…、日本国民の恥だからね(笑)

★国のため筋通せるか 首相退陣せず「敵は『戦後レジーム』」


・「厳しい、苦しい状況だが、首相の責任を放り投げるわけにはいかない。国民との約束、
 責任を果たしていくことが私に課せられた使命だ」
 29日夜、自民党本部4階に特設された開票速報場に現れた安倍晋三首相は、きっぱりと
 退陣を否定した。中川秀直幹事長は辞表を提出し、青木幹雄参院議員会長も辞任を
 ほのめかしており、首相への退陣圧力が今後強まることは確実だ。側近議員からも
 「潔く身を引いた方が再起しやすい」との声が上がるが、首相が頑なにイバラの道を進もう
 としているのはなぜか−。

 「敵は『戦後レジーム(体制)』そのものだ。近づいてみると本当に高く険しい壁だけど、
 これを越えないと日本の未来は見えてこないんだよ…」
 開票日直前、首相は親しい議員にこう漏らした。厳しい逆風に落ち込んでいるかと思ったが、
 その表情は意外なほど明るかったという。
 そんな首相も開票1週間前は憔悴していた。連日の全国行脚にもかかわらず、自民党
 極秘調査では、各選挙区の自民党候補の支持率は大幅に下落。年金記録紛失問題への
 批判に加え、赤城徳彦農水相の“絆創膏騒動”などが報道番組で連日、嘲笑を浴び、
 自民党不信は全国に蔓延していた。

 そんな中、首相は小泉純一郎前首相に電話をかけた。連日の遊説へのお礼が名目だったが
 両氏が連絡を取ることはまれだけに、首相には「藁にもすがる」との思いがあったのかもしれない。
 ところが、小泉氏は実に淡々としていた。
 「この選挙は『勝ってよし、負けてよし』だ。首相は何も気にすることはない。前に言った通りだよ」
 小泉氏が「前に言った」のは、3月7日夜の会合だった。小泉氏は「参院選は負けた方が面白いぞ。
 民主党小沢一郎代表は自民党内に手を突っ込んでくる。民主党の反小沢勢力も黙っては
 いまい。そうなれば政界再編だ」と断言し、「政権選択の選挙は衆院選だ。首相はそれだけを
 考えていればいいんだ」と結んだ。
 

 「自民敗北」をむしろ歓迎する小泉氏の考えは、4カ月間余りまったく変わっていなかったわけだ。
 小泉氏は選挙戦終盤に窮状を訴えてきた自民中堅を「参院1人区は小選挙区だから、風が
 吹けばひっくり返るのは当たり前じゃないか」と喝破した。

 中曽根康弘元首相も先週、首相官邸にメッセージを送った。
 「参院選でいかなる結果がでようとも、首相は自らの政治信条に従い、豪胆にやればよい」
 中曽根内閣のスローガンは「戦後政治の総決算」。小泉内閣は「聖域なき構造改革」。安倍
 内閣の掲げる「戦後レジームからの脱却」はその延長線上にある。両氏はそれほどのテーマに
 取り組むならば、世論の反発は当然で、むしろ歓迎すべきだとの思いを伝えたかったようだ。

 「この状況で首相が退陣すれば、自民党が瓦解する。まさに小沢氏の思うつぼではないか」(閣僚
 経験者)との声もある。首相の盟友で、「ポスト安倍」の有力候補でもある麻生外相もそうした考えだ。

 7月6日の閣議後、首相執務室に立ち寄った麻生氏はこう切り出した。
 「うちのじいさん(故吉田茂元首相)の内閣では、参院自由党自民党の前身)が過半数
 取ったことは一度もないってご存じでしたか?」
 麻生氏は、吉田元首相が、昭和26年のサンフランシスコ講和条約調印式に国民民主党
 苫米地義三最高委員長を野党代表として同席させるなど、反対勢力をあの手この手で籠絡した逸
 話を紹介し、こう結んだ。
 「逆風とかいろいろ言われてますがね…。まったく心配いりません。お国のために筋を通せば
 国民は理解してくれますよ」

 衆参が大きくねじれた状態で政権運営は可能か。野党に妥協を重ねながら政策を進めていくことも
 できるが、野党の土俵で相撲をとることになる。反発を覚悟で「戦後レジームからの脱却」を正面から
 国民に問う手もある。
 当面は内閣改造・党役員人事である。おそらく秋の臨時国会前には新内閣が発足することに
 なろうが、その顔ぶれをみれば、首相が目指す道筋が読み取れるだろう。
 首相の舵取りひとつで、日本の命運は大きく変わる。


http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/72005