文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

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小池防衛大臣と小泉・安倍戦争の終焉

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小泉郵政選挙の女刺客第一号と、未だに言われ続けている小池百合子が、久間防衛大臣辞任にともなって新防衛大臣の椅子を手に入れたようだが、この人事の裏には、単なる大臣の入れ替え、あるいは選挙対策という問題とは別のもっとディープな問題が潜んでいるようだ。つまり、小泉純一郎の親衛隊・小池百合子大臣の登場で、一時、水面下で、一触即発の危機に直面していた「小泉ー安倍バトル」が、若干ではあるが回避された模様なのだ。ということは小池防衛大臣登用をアドバスしたのは小泉だということだろう。言い換えれば、これは、安倍が小泉一派に土下座し、安倍路線の修正を約束したということだ。要するに、新保守主義を標榜する反小泉的な安倍応援団グループの崩壊である。小泉と安倍は、対中国政策や郵政造反組の復党などをめぐって、これまでも必ずしもうまく行ってはいなかったのである。それが頂点に達したのが松岡農相の変死事件であった。この松岡変死事件の裏で暗躍していたのが飯島前小泉秘書官であったことがそれを証明している。さて、ここで小泉親衛隊の小池百合子の登場である。小池百合子は、この参院選挙を選挙の顔として立ち回り、うまく乗り切れば、ポスト安倍の次期総理総裁の有力候補に躍り出るだろう、という政界分析をする人も少なくない。安倍の小泉一派への土下座が、参院選挙にどう影響するのか。見ものである。