文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

チェイニーが日本の拉致に拘泥する理由(笑)

アメリカの副大統領チェイニーが来日し、安倍に会っただけでなく、自衛隊幹部、そして横田夫妻にまで会ったらしい。チェイニー来日の目的は何か、なんて分析する気もしないが、それにしても安倍だけでなく、横田夫妻にまで面会して、「拉致問題を忘れない…(笑)」と確約するなんて、面白すぎる展開である。言うまでもなく、チェイニーが来日し、拉致問題へのリップサービスをを繰り返している裏で、米朝国交正常化交渉の段取りが着々と進んでいることは言うまでもない。これで拉致問題の解決は当分お預けだろう。言い換えれば、「拉致問題を重く受け止める」とか「拉致問題を疎かにはしない」なんて言う話そのものが、政治的謀略の一環だろう。「さあ、これで、拉致問題抜きで突進するぞ」という外交戦略の儀式だろう。拉致問題の解決は、結局のところ、北朝鮮キムジョンイル体制の崩壊以外には考えられない。とすれば、米朝和解、日朝国交正常化…と進展し、やがて韓国や日本の援助で普通の国家に生まれ変わり、つまり韓国や日本の経済に飲み込まれ、それが結果的に「体制崩壊」を誘導すると言うプログラムしか考えられなくなったと見るべきだろう。僕は、ネオコンの政治哲学もイラク爆撃の論理も反対ではない。チェイニーだけでなく、ラムズフェルドボルトン等を加えた、いわゆるネオコン一派の政治思想は、それなりに一貫している。米朝和解、米朝交渉開始も、ブッシュの外交戦略の行き詰まりと破綻から惹起されたものであって、ネオコンの政治哲学に基づくものでないことは言うまでもない。問題なのは、アメリカ政府の外交戦略の変更に右往左往するしかない日本政府、特に小泉・安倍一派の政治的な無知無能の方だろう。言うなれば、アメリカ・ブッシュ政権は、忠も義もない「ごろつき」の政権である。小泉や安倍は、それを理解し、自覚した上でアメリカと付き合っているつもりなのか。おそらくそうではあるまい。長いものに巻かれているだけだろう。







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