文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

国民生活を犠牲にした景気回復の実態。


「日本経済復活の会」事務局長の栗原さんからのメールをそのまま転載します。

「 財務省は16日、2007年度予算の一般会計税収見積もりを06年度当初予算に比べて7兆5000億円以上増額し、53兆4000億―53兆5000億円とする方針を固めた。当初予算同士で比べた増加幅は過去最大。好調な企業業績を反映して法人税収が大幅に膨らむことなどが背景だ。政策的経費である一般歳出は47兆1000億円前後で最終調整する。
 今年度当初予算の税収見積もりは45兆8780億円だった。来年度予算では税収の増加だけでなく、来年1月の所得税定率減税全廃による1兆円程度の税収増もある。さらにエネルギー関連特別会計の再編で電源開発促進税の約3400億円を一般会計税収に加えることでさらに税収が膨らむ。増額幅はこれまで過去最大だった1990年度予算の6兆9940億円増を上回る。(07:01) 」
http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20061217AT3S1600Q16122006.html

だそうです。
政府が発表するいざなぎ超えの好景気を裏付ける税収増のようです。
しかし税収増の中身を見るとそう単純に好景気と言って良いのでしょうか?

当期純利益
http://markets.nikkei.co.jp/ranking/keiei/rieki.cfm
【売り上げ高】
http://markets.nikkei.co.jp/ranking/keiei/uriage.cfm
http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/

利益上位、売り上げ上位の企業を見ると製造業などの外需型企業や商社のように外国取引に活路を見出せる企業ばかりが名を連ねています。
市場を解放し、国際化を進め、貿易を第一に考えなければならない日本ですが、それもこれも日本社会に暮らす人々が豊になる為の戦略であるはず。
国民が豊かになれなければ意味がない。政界の人の中には、世界にはもっと貧しい国があり、その人達なりに満足して暮らしていると言う人もいますが、豊かさは他国と比べてだけでなく以前と比べても感じ方は違います。

貿易をし、黒字を貯め、受け取った代金を外国に貸し、日本人は消費をがまんする。
上記のようなことを言う人は御自分だけは満足するつもりは無さそうですが。
実際そう言う事を言う人は生活に困るどころかかなり豊かそうに見える人が多いです。


経済学の基本に立ち返って考えると、一国の経済社会の総貯蓄額というのは為された投資の額によって決まります。個々の人がいくら貯蓄に励もうが散財しようが社会全体の総額は変わりません。

日本人はもっと豊になれるのです。GDPの数字もさる事ながら消費が毎年下がり続けていますが、それで国民が幸福だとは思いません。





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