文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

田中真紀子の圧勝だろう。どう見ても。安倍ーマキコ対決は…(笑)。


昨日の「安倍ーマキコ」対決を見て、保守系ブログがいっせいに田中真紀子バッシングをはじめているようだが、残念ながら、それがまさしく安倍が、真紀子に完璧に論破され、前代未聞の馬鹿・アホ・マヌケ首相の正体を曝け出したことを証明していると言っていいのではなかろうか。そのみっともない現実を隠蔽し、論点をそらすためには真紀子バッシングしかないというわけだろう。


僕は、もともと田中真紀子は嫌いであるし、彼女の親中的政治姿勢にも批判的だからして、田中真紀子の肩を持つ理由は何もないわけだが、ただ安倍の総理総裁としての資質の欠如と思想的貧しさ、人間としての「だらしなさ」は、田中真紀子の質問によって日本国民の前に曝け出されたという事実はいかんともしがたい思うわけなのだ。われわれ日本人は、この程度の頭も尻も軽い、ノー天気な、マヌケな総理大臣しか持っていない国民なのだよ…と屈辱感とともに多くの日本人が自覚したことだろう。


安倍は、自慢の迷著「美しい国へ」を、口述筆記ですか、ゴーストライターに書いてもらったのですすか、と質問されてシドロモドロになっていたが、こういう質問をされるということ自体が恥であり、それを、二年の間に書き溜めていたものと口述筆記によるものだ、とくそ真面目に、且つ卑屈に答えることのミジメさ…が、安倍にはまったくわかっていない。


むしろ、堂々と、秘書やスタッフとの共同制作だ…ぐらいに答えるのが政治家の政治家たる者の思想的構えだろう。それが言えなくて、「自分で書いた…」などとミエミエのチンケな嘘を言うところに安倍の、安倍的な愚かさというか、悲しさというか、成蹊大卒的ミジメさがにじみ出ている。


それににしても安倍の黒子役らしいセコー大先生は、何をしているのだろう。振り付けがなってないだろう。しっかり(笑)、頑張ってもらいたいね。山本一太なんか相手にしている暇があったら、●●●でも読みなよ。


安倍は、質問攻めにあうと、すぐ興奮して、肝心の答弁なんかそっちのけにして、相手の弱点をあげつらおうとする癖があるが、昨日も真紀子の挑発に乗せられた挙句、とんでもない勘違い発言をする羽目に…。

 また、真紀子氏が外相だった平成13年5月に発生した金正男氏の日本入国と強制退去について安倍氏が言及したが、実は日本政府としてはこの男性の身元を「金正男氏」とは公式に発表はしておらず、熱くなって思わず口が滑った様子。今後、野党側が追及する可能性がある。

ちなみに、対決後の田中真紀子の感想が…コレ。

真紀子さん「青くさい」と首相酷評≫真紀子氏は質問後、記者団に「(安倍首相は質疑の最中)顔がけいれんしておられるし、ちょっとお気の毒という感じだった。ご自分で言うことはワンパターンでも、各政策について、党がどういうことをやっていたかについてもご存じなかったと思う。強弁しないで、正直におっしゃればいいんですけどね。あのへんが青くさいところだなという感じがしました」と首相を酷評。そして「民主党小沢一郎代表との一騎打ちになると、ディープインパクトハルウララみたいな感じになると思う。経験と資質が違う」とこき下ろした。

これだもんなー。自称保守派の僕でさえ、忸怩たるものがあるよなー。ましや、これまで安倍マンセーを続けてきた頑固一徹自民党私設応援団の「営業保守派」(笑)のみなさんが、田中真紀子バッシングに奔らざるを得ないのも当然だろうな(笑)。


しかし、それにしても田中真紀子バッシングや朝日新聞バッシング、中韓バッシングでしか盛り上がらない保守派って、哀しいね。語るべきテーマはそれ以外に何もないのか? なんて僕は言わないよ。「営業保守」の面々に、保守思想の真髄とは何か、なんて求める方が、倒錯だよな。


「安倍マンセー保守」なんて、「元共産党」とか「元新左翼過激派」とか、「元全共闘くずれ」…というような連中ばっかだもんな。「依存症の独り言」を筆頭に…(笑)。僕は、そういうペンキ塗りたてのニワカ保守派の連中と一緒にされたくないから、「自称保守派」とか「インチキ保守派」とか呼ばれても、別に痛くも痒くもないよ。それでいいのだ(!!!!)。

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同期初対決!真紀子氏vs安倍首相

衆院予算委で田中真紀子元外相(左下)の質問に答える安倍首相
Photo By 共同

 安倍晋三首相と田中真紀子元外相が6日、衆院予算委員会で初対決した。「民主党・無所属クラブ」の代表として質問に立った真紀子氏は、安倍首相を「小さな子供」にたとえて「右へ右へと歩くので危なっかしい」と批判。安倍首相も負けじと応戦し、93年7月の衆院選で初当選した同期が北朝鮮問題を中心に激しい火花を散らした。

 真紀子氏「(自分が)内閣総理にふさわしいと思っていらっしゃるかどうか。同期でございますので、気楽に本音でお答えいただけますか(笑顔で)」

 安倍首相「13年前は、田中議員も自民党公認で当選した。当時は田中真紀子さんこそ総理になるんじゃないかという印象があった」

 真紀子氏「1つ間違いがございます。私は無所属で自民党から公認をいただけませんでした。(安倍首相は)小さな子供が玄関先でパパの靴をいたずらで履いて道路に出てきた印象。右の方へ右の方へと寄って歩いていきそうで危なっかしいかなという印象を持っている人もあります。(著書の)“美しい国へ”は口述筆記ですか、ゴーストライターなどがお書きになったんですか?」

 首相「政府として答えるべき質問ではないだろうと思いますが、2年ぐらいの時間をかけ、書きためていたものと、私が口述したものを合わせてまとめさせていただいた(少しむっとした表情)」

 真紀子氏「(安倍首相が同行した02年9月の北朝鮮訪問は)金正日総書記ペースで腰砕けだったのではないか。なぜ机を叩いて激論をかわして、(北朝鮮に)残られてひざ詰め談判をするようなことをなぜしなかったのか(声を張り上げる)」

 首相「この問題については熱心に取り組んできた。当時、(拉致被害者と)認定されている方々を救出しようということだった。(田中)先生はその場におられなかったが、熱心に議論をしていた議員はみんなそういう思いでした。あのとき考えられるベストを尽くした(胸を張っていつもより大きな声で)」

 真紀子氏「(拉致問題は)あの後進んでいない。どういう解決策があるのか(負けずに大きな声で)」

 首相「外交はそのときどきの判断がある。それは(真紀子氏も)外務大臣をやっておられたからよくご承知の通り。小泉内閣発足当時、金正日委員長(総書記)のご子息が日本に入ってきて、それを直ちに送り返したのは当時の外相(真紀子氏)がなされた判断だったと思います。われわれは5人の(拉致)被害者を北朝鮮へ戻さない判断をした。一番心配しているのは田中真紀子さんではなく、ご両親だと思っています。そういう方々からはそれなりのご評価をいただいております」

 真紀子氏「国外退去させると判断したのは田中外務大臣ではなく、小泉総理の決断です。靖国神社参拝について、“行くか行かないか、行ったか行かなかったか私は言わない”なんて、男らしくやってもらいたい。(安倍首相は5日に)“朝食は青汁1杯”という答弁があった。それでは“筋肉質の政府”や“人生二毛作”は無理。健康な朝ご飯を召し上がっていただきたい。だめそうならギブアップしてくだされば、こちら(野党)の皆さんがいつでも政権交代をなさいます」

 ≪真紀子さん「青くさい」と首相酷評≫真紀子氏は質問後、記者団に「(安倍首相は質疑の最中)顔がけいれんしておられるし、ちょっとお気の毒という感じだった。ご自分で言うことはワンパターンでも、各政策について、党がどういうことをやっていたかについてもご存じなかったと思う。強弁しないで、正直におっしゃればいいんですけどね。あのへんが青くさいところだなという感じがしました」と首相を酷評。そして「民主党小沢一郎代表との一騎打ちになると、ディープインパクトハルウララみたいな感じになると思う。経験と資質が違う」とこき下ろした。

 民主党の会派ながら無所属の真紀子氏が花形の予算委員会に、菅直人代表代行に次ぐ2番手で登場した背景について永田町関係者は「小沢代表の意向だったようだ」と語る。起用の理由について「安倍首相は反論されるとむきになるところがある。菅氏や真紀子氏のような激しく突っ込む質問者を立てて、むきになった姿を引き出して、首相の若さを印象づけようとしたのではないか」と指摘した。
[ 2006年10月07日付 紙面記事 ]


紙面記事(社会)

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