文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

テボドン騒動をよそに、銀座のクラブで同窓会…。


ここ数日、予定外の外出の連続で疲れた。というわけで、テボドン騒動もワールドカップもちょっと忘れてしまうような忙しさだった。是非、見たいと思っていたのだが、イタリア/フランスの決勝戦もうっかり見逃してしまった。ジダンが頭突きで退場なんて話も、今日、今、昼ごろになってやっと知った次第である。ジダンの頭突きをライブで見たかったなー、と思う今日この頃なのだが…。


一昨日、土曜日は、慶應の同窓会に出掛けた。同窓会と言ってもこれが少し変わっていて、大学入学の一年の時のクラス(ドイツ語専攻のクラス)の同窓会である。その後、みんな各専攻に分かれ、そちらが大学生活の中心になるわけだから、この一年時のクラスにこだわるのは普通ならあり得ないことだが、中にこのクラスの女(男?)に再会したいというよからぬ妄想の持ち主が(笑)、何人かいたらしく、同窓会を企画したというわけらしい。こんな同窓会が他でもあるのかどうか知らないが、僕のように友人ゼロで、専攻にも仲間はなく、所属不明の風来坊にはまことに有り難い。


大学入学当時の同級生の顔は、鹿児島から上京したばかりの僕などにはやはり新鮮だったから、かなりよく覚えている。ちなみに僕は大学一年を二回もやっている。つまり留年である。だから卒業年度で言うと、僕はみんなより一学年下であるが、やはり、入学当時の同級生の顔は新鮮でなつかしい。その頃、僕は、「閉ざされているから悲しいのではない。閉ざそうとする自分自身が悲しいのだ…」なんて詩を書いて、奇妙な孤独に浸っていたのだが…。


さて、久しぶりに講談社勤務のY君から突然電話をもらったのは二、三週間前のことだった。「またクラス会をやるから出席しないか…」という話である。Y君は、偶然のめぐり合いで、講談社の「再現日本史」シリーズで一緒に仕事をした仲でもあり、また住まいもすぐ近くなので、かなり親しくさせてもらっている。僕が『小説三島由紀夫事件』を出した時は、出版会にも出席してもらって、挨拶もしてもらったのだが、しかし、最近は、お互いに忙しく会う機会もなかった。


ところで、Y君から電話をもらった時、他の仕事をしていたために、日程や場所をあまり詳しく確認しいなかった上に、電話番号や会場の場所などを書いたメモ用紙もいつのまにか行方不明になってしまった。確認すればよかったのだが、面倒くさいので、まあー、行ったらなんとかなるだろうと、銀座の並木通りで、6丁目あたりのクラブ…というぼんやりした記憶だけを頼りに出掛けたのだが・・・。


そんなわけで、Y君からの電話待ち状態で、銀座界隈をブラブラしていたのだが、予定時間から一時間近く経ったが、なかなか電話もかかっこない。Y君の携帯に電話してみたが、留守電でつながらない。「今日じゃなかったのかなー」とあきらめて、帰路へ。しかし、このまま帰るのもつまらないから、ガード下の焼き鳥屋あたりでビールでも1杯飲んでから帰ろうかな、と思って、まだ客もまばらな焼き鳥屋でビールを注文し、冷奴をつまみながら飲もうとしていると、Y君から電話が…。


というわけで、やっと同級生の女性がやっているというクラブにたどり着くことが出来たというわけだ。地下のドアを恐る恐る開けると、Uさんの顔が。あー、良かったと思いつつ、中へ入ると、なじみのメンバーがすでに十数名集まって、盛り上がっている。もちろん、例年通り女性軍が多い。一時間も遅れたが、もう何回も会っている人達なので、すくに打ち解ける。しかも、友人で作家の岳真也さんのことや、哲学科の一年先輩でいろいろお世話になっている慶応大教授(倫理学)の樽井さんのことを知っている人もいたりして、とても楽しかった。


しばらくすると生田さんから名刺をいただく。以前会った時は、都内の某女子大学勤務だったのが、今度は、東北大学大学院教授となっている。おやおや、これはまたすごいなー、と思いつつ、周りを見回すと、それぞれ皆さん、ご立派な様子。О君は読売新聞。M君は高島屋の幹部とか・・・。やはり、慶應はすごいなーとあらためて実感。そう言えば、僕が、慶應の一年を二回もやったのは、実は、こんな馬鹿バッカの学校なんか…(笑)、と思い、夏休み以後は登校拒否で再受験を目指したというのが理由だったが…。しかし今になって考えると、そのまま慶應にとどまり、しかも大学院まで慶應で、その上「三田文学」やその関係に(江藤淳坂上弘、高橋昌男、山川方夫佐藤春夫…)こだわり続けた僕の前半生もすっかり慶應一色で、我ながらよくもここまで慶應にこだわりつづけてきたものだと思いつつ、何はともあれいい同級生にも恵まれて良かったなー、としみじみと思うのであった。


ちなみに、会場のお店は、銀座6丁目ソワレビル地下一階の「club-en」…(http://en.yasuke.org/)です。ママは、大学一年の時のクラスで、いつも僕は、最後部座席の片隅に座っていたのだが、その隣の席あたりに座って、おしゃべりばかりしていた慶應女子高出身グループの美女軍団の中の一人です(笑)。もちろん今も、その美しさは…変わりません。






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