文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

女系天皇容認学者・田中卓とは何者か…。

「毒吐きテック」さんのブログ(http://tech.sub.jp/2006/02/post_339.html)で田中卓という人物を初めて知ったわけだが、その田中卓なる古代文化研究者(?)が、「女系天皇容認論」ともとれる皇統論を展開しているらしい。田中卓は、皇学館大学名誉教授というから神道関係を専門とする研究者なのだろう。ところで、問題なのはこの人の論文が「諸君」に掲載され、その論文が、永田町関係者たちの間で、女系天皇推進派の手によってばら撒かれているらしいことだ。まだ「諸君」の論文も、他の論文も読んでいないが、少し興味が沸いてきたので、早速、取り寄せて読んでみることにしよう。いずれにしろ、こういう絶好のタイミングで権力に迎合していく学者や思想家やジャーナリストに碌なものはいないというのが小生の独断と偏見だが、田中卓という人物はどうなのか。つい最近でも、保守派を名乗りながら、小泉一派に擦り寄るように「女帝容認論」を産経新聞の「正論」欄に発表した櫻田淳という政治評論家、代議士秘書がいたが…。ところで話は変わるが、福田和也が「週刊新潮」のコラムでホリエモン事件について書いているが、何故だかわからないが、これが極めて「歯切れ」が悪い。福田和也が最近、冴えなくなった理由もそこら辺にあるかもしれない。福田は、ホリエモンホリエモン賛美する若者たちを、「ものを考えない…」と分析しているが、はたしてその程度の凡庸な分析で終わっていいのか。ホリエモン喝采するような最近の若者たちは、テレビや人気ブログの解説を鵜呑みにして自分の頭では「考えない…」と言っているわけだが…。これって、なんだか、「売れなくなった流行歌手」(福田和也?)の「恨み節」のようにも聞こえるのだが…。というのも、福田が、坪内祐三と組んで、「飲んだり、食ったり、抱いたり…」(笑)を自慢たらしく見せびらかして、いかにも六本木ヒルズ風の「勝ち組」気取りで「わが世の春」を謳歌する企画、つまり週刊誌「スパ」の「これでいいのだ…」というくだらない連載漫談は、まさに「ホリエモン」そのもの、福田にいたっては要するに体型も言動も金銭感覚も…スバリ「ホリエモン的なもの」そのものだつた、と思うからだ。換言すれば、ホリエモンの登場によつてすっかりかすんでしまったのは福田和也だったような気もするが、いずれにしろ、福田のホリエモン批判は自己批判になるが故に歯切れが悪くなるのである。ところで、福田和也は、坪内との漫談風の対談で、ホリエモン騒動や最近の自民党内部の権力闘争に関連させつつ、「これは木村つぶしだ…」「竹中潰しだ…」と、ちらりと木村剛竹中平蔵を弁護するようなニュアンスの言動を繰り返しているように見受けられるが、これは何を意味するのか。要するに、福田和也木村剛竹中平蔵に、つまり小泉・竹中一派に取り込まれていたということなのか。「人気ブログ」の一つ、いわゆる突撃隊長・山本一郎は、「木村剛のバックには竹中平蔵宮崎哲弥いる…」「それが木村の信用の根拠になっている…」と言っているが、まさか「福田和也も…」ということはないよね。とすれば、福田和也が論壇ですっかり冴えなくなった理由がわかるというものだが。というわけで、このホリエモンも顔負けの「成金趣味」の漫才コンビ(福田と坪内)に、かつて、「SPA」誌上で、「貧乏人呼ばわり…」(笑)されたことがあるので、ここで一言、言っておく。「今こそ、ホリエモンも顔負けの、下品きわまりない、キンキラキンの成金趣味路線を貫けよ…。」と。