文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

次のスケープゴートは安倍氏かな…(笑)。

(読者からのコメントより。)

【 名 前 】:一橋

>さて、次に小泉・飯島一派の餌食にされるのは誰かな…。
 >安部チャンだったりして…(笑)。

 私も以前から、その線は濃厚じゃないかと考えています。安部晋三氏は、小泉の第一回訪朝時に、金正日に対して、田中均や小泉の腑抜けた妥協姿勢を牽制し、あくまでも拉致に対して強硬であれと釘を刺していました。
 そして、小泉現内閣の閣僚を見渡せば、安部晋三だけは一応、保守のメンタリティを持っています。私は小泉純一郎が保守的宰相であるなどという見方は微塵もしたことがありません。彼のメンタリティは極左ヤクザなのですから。(笑) 防衛予算を削った片山さつきを起用したことと言い、靖国神社での不埒な参拝形式と言い、まともな保守なら考えもしない行動様式を露呈しています。然からば、なにゆえに安部氏を内閣官房長官に据えたのでしょうか。それは、たとえば、小林よしのり氏などに皮相的な部分で影響された多くの中途半端なファッション的保守層の人気を得るためとしか考えられません。それと、安部氏の端正な顔と物腰はお年寄りにも強い人気があります。
 曲がりなりにも靖国参拝を行い、安部晋三を担ぐ宰相。この姿は確かに保守の形を示しているように見えます。知覧の特攻記念館で涙を流したことと言い、ロシアの日本人虜囚の墓で跪いて泣いたことと言い、小泉は一人劇場演劇型の恥ずかしさを持っています。彼は政治も経済も深くは知らないことをいいことに、討論や対論の場を必死で避け、いつも短い言葉にとどめて、もったいぶるわけです。その実体は無知なのですが、無知を逆手に取って、ワンフレーズ・ポリティクスでカリスマ性を維持するという、ある意味、非常に高度な手腕を持っています。(笑)
 しかし、こういう手合いにだまされてしまう国民意識を考えると、日本もここまで民度が下がったのかと嘆息を禁じえません。小泉を見ると、無能な者でも宰相になれるという一つの事例に見えますが、国の命運を左右されてしまうわけですから深刻に憂慮するべき事態です。
 小泉純一郎安部晋三氏に対する本音は、言葉とは裏腹に憎悪でしょう。従って次期総理の座を推挙するように持ち上げておいて、自分の人気を確保し、利用するだけ利用したら引き摺り下ろす気でしょう。任期が終えた後の院政を狙っているのなら、小泉がそのときも安部氏を立てることはありえないでしょう。安部氏はホリエモンと同置的な存在だと思います。こういう見方もできます。安部氏は在日や小泉に嫌われているが、人気があるから利用価値が高い。
 安部氏は優柔不断なのでしょうか。本物ならとっくに小泉というチンピラに反旗を翻して当然なのに。身を捨ててこそ浮かぶ瀬も・・嗚呼。