文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

西村真悟声明文

(西村真悟メルマガ『西村真悟時事通信』より。)

            西村真悟声明文
 いつもお世話になっております。またこの度は、いろいろとご心配ご迷惑をおかけいたしまして、誠に申し訳ございません。
 さて本日夕刻、西村代議士は、今後の政治活動に関する意思表明を致しましたのでお知らせいたします。何卒、宜しくお願いいたします。
                              西村真悟事務所

                             平成十八年一月十七日
 各 位
                         衆議院議員   西村 真悟

 まず冒頭に、昨年来の、私に関する逮捕と勾留そして起訴という事態は、私の不明と不徳の招いたものであり、地元の有権者そして国民の皆様に心より深くお詫びを申し上げます。
 そして、それでもなお、私が今まで明確にしてきた政治姿勢を支援するとの思いを寄せてくださった地元と全国の多くの皆様により、私は力強く励まされてまいりました。この生涯忘れえぬご激励に感謝し心よりお礼申し上げます。

 その上で、この事態の中で私が繰り返し内省し自問してきた課題について、本日私の考えをお伝えしたいと存じます。その課題とは、即ち私の衆議院議員としての議席のことであります。
 よって、まず結論として、私は、議員を辞職せずにこの通常国会に臨む方針である旨を申し上げ、以下、その理由をご説明します。

1、そこで、立ち戻るのは、昨年の十一月二十八日に私が逮捕された時点であります。この時、マスコミがこぞって「西村の議員辞職は当然」と主張する中で、何故私は辞職しなったのか、まず、この時点から申し上げます。

2、そもそも衆議院議員議席は、「私」のものではなく「公」のものであります。「公」のものでありますから時に辞職しなければならず、時に辞職してはならないのであります。私が今の議席を頂いたのは、昨年九月の郵政民営化一色の総選挙ですが、私は国家の最重要の課題として、「北朝鮮に拉致された同胞救出のために対北朝鮮制裁を断行する」という公約を真正面に掲げた選挙戦を戦いました。これが、私の議席の原点であります。

3、さて、横田めぐみさんの偽の遺骨を日本側に渡した北朝鮮の卑劣な行為に対して、我が国の官房長官は、一昨年の平成十六年十二月二十四日に、「北朝鮮側が、速やかに誠意ある措置を執らなければ、厳しい措置をとる」旨の声明、つまり、対北朝鮮制裁発動を予告する声明を発表しました。

 これを受けて拉致被害者救出運動側は、この制裁予告声明を現実の制裁実行に至らしめるために、政府に制裁発動を求める国民集会を繰り広げ、本声明から六ヶ月を経過した昨年六月二十四日には、家族会が首相官邸近くで座り込みを行い、必死の思いで速やかに制裁を決断するように求めていたのであります。
 しかしこの炎天下の座り込みに込められた願いは、またも官邸に届かず、かえって七月には、総理の任期中における北朝鮮との国交樹立実現の方針が総理の口から発せられるなどするうちに、拉致被害者救出は政府の政治課題から消去されて、政局はただ「郵政民営化」だけに塗りつぶされたうえで、八月の解散と九月の総選挙になだれ込んでいきました。

4、さてこの総選挙後には郵政民営化の騒ぎは急速に過ぎ去り、後に残ったものは、九ヶ月以上も前に速やかな対応を北朝鮮に厳しく求めたにもかかわらず、未だに何もしていない政府の姿でした。
 そこで、拉致被害者救出運動は、制裁予告から一年目に当たる昨年十二月二十四日までには、政府に強く制裁実行を促すべく、国民運動を更に盛り上げることになり、我々拉致議連も各地で行われる国民集会の主催者側として参加することになりました。

5、しかし、私は十一月の熊本と岸和田の救出集会には参加できたものの、肝心の十二月の大阪と東京の集会には無念にも参加できませんでした。

 しかしながら、私自身の身柄は拘束されていても、私が頂いた議席それ自体は、拉致被害者である多くの同朋を救出するという国民の貴い願いと国家意思を体現したものである以上、私はこの拉致被害者救出運動の大切な時期において、議席を維持しなければならないと判断したのであります。
 これが、私が議員辞職をしなかった最大の理由であります。

6、そして昨年暮れに保釈を許されて、一ヶ月の情報遮断の生活から通常の生活に戻り、改めて我が国の政情を眺めましたが、制裁を予告してから一年以上が経過しても、同じビデオを巻き戻しているかのような北朝鮮との「対話」がまたも繰り返され始めていました。
 そして、改めて今この時期に、衆議院議員としての立場からの拉致被害者救出への努力を放棄することは出来ないと思い至ったのです。

 よって、冒頭申したとおりの結論に至ったものであり、これが議員としての誠を尽くす道と確信した次第であります。
                                (了)




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