文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

安倍官房長官は「女系天皇」容認論者だったのか?

【 名 前 】:NN生
【 住 所 】:横浜市

今日(1月11日)の毎日新聞に,安倍官房長官が「皇室典範改正案は党議拘束をかけるべきだ」と語り,女系天皇に対する慎重論を牽制した,とありました.安倍氏女系天皇容認論者とは全く考へてもゐませんでした.全く驚きです.それとも氏には何か深謀遠慮があるのでせうか.貴台のご見解をお聞かせください.

■メール、ありがとうございます。返事がおそくなり失礼しました。さて、安倍官房長官の「皇室典範改正案は党議拘束をかけるべきだ」という記事ですが、小生も、別の新聞で読みました。正直のところ驚きましたが、小生は、以前から安倍晋三という政治家には批判的ですので、「なるほどなあ・・・」と思っただけです。安倍氏は、拉致問題への取り組みなどが評価され、真正保守派にとって「偶像的存在」になっていているようですが、小生は、安倍という男はかなり腰の軽い優柔不断な、口先だけの男だと見ています。逆に言えば、ポスト小泉で、小泉総理が主導権を発揮して、たとえ傀儡政権とはいえ政権を担当することにでもなれば、どう転ぶかわからないという期待感もあります。つまり、小泉総理の期待を裏切って、反小泉、脱小泉路線に転じる可能性も少なくないということでしょう。「週刊文春」は、最新号で「ポスト小泉で竹中/安倍戦争が勃発」と煽っていますが、これなどは、かなり本質を捉えた記事ではないでしょうか。小泉総理の「ポスト小泉候補」のホンネは、安倍ではなく竹中の可能性が高いはずです。安倍氏には、小泉改革を継続出来るだけの政治力も政治哲学もありません。小生は、安倍氏が確固不動の政治哲学の持ち主だとは見ていません。その意味で、「皇室典範改正案は党議拘束をかけるべきだ」という発言も、小泉総理の顔色をうかがった発現と言うだけではなく、彼自身が、この問題について確固不動の政治哲学を持っていないということを暗示しています。「深慮遠謀」的発言というより「付和雷同」的発言と言うべきではないでしょうか。安倍氏にあまり期待をかけない方がいいと小生はおもいます。西村真悟代議士逮捕事件なども、安倍氏がまともな政治家であれば、起こり得ない事件でしょう。安倍氏が裏で画策したとは思いませんが・・・。( from_ 山崎行太郎 )




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