文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

「日本郵政公社」社長に内定した西川善文って…?

郵政民営化に賛成する人達が絶賛する西川善文(前三井住友銀行頭取)ってそんなに素晴らしい人なのだろうか。たしかに、銀行マンとしての実績は華々しい。しかし、彼の顔は、いつもどっちを向いていたのだろうか。竹中平蔵の「金融システム改革」を裏から支援していた人物ではないのか。元々は確かに反竹中で、竹中平蔵主導の金融改革に反対し衝突を繰り返していたはずである。しかしいつの頃からか、西川は、竹中路線に転向している。権力に妥協し取引したのであろう。その証拠に、つい先日も、楽天の「TBS株買占め/経営統合騒動」で、裏の中心人物として登場してきた人である。前にも書いたように、ホリエモンや楽天の三木谷の背後に竹中平蔵がいると僕は見ている。一方、西川は、TBSの企業価値評価特別委員を務めると同時に、楽天の社外役員を務めるという「怪しい役割」を担っていただけではなく、両者のメインバンクでもあったと言う。しかも楽天の株取得の資金の一部が、なんと外資ではなく、日本国内の「三井住友銀行」から出ていたことが暴露されて、日本国内に戦慄が走った。その後、「楽天の相談役とTBSの企業価値評価特別委員会の委員を兼務」していることまで暴露され、「利益相反」問題で西川は身動きできなくなっている。要するに「楽天の背後に三井住友(西川)あり…」と言うわけだ。(http://nikkeibp.jp/style/biz/topic/news_commentary/051024_dokou/index1.html)しかし、その事実が露見し、マスコミに暴露されると、西川の動きが急に静かになったように見える。TBS株取得、敵対的買収への資金提供を拒否する姿勢を示し、楽天証券の役員を降りた。この楽天が、現在、「TBS株買占め/経営統合騒動」で窮地に陥りつつあると言われるが、その最大の原因は西川善文の動きが露見したことだろう。西川が動けなくなったからだ。おそらく、楽天は、西川の役割に大いに期待していたはずである。西川は、小泉・竹中一派と妥協することによって、つまり竹中平蔵の軍門にくだる事によつて、今度は竹中平蔵のパシリ役として動き始めたというわけだろう。そして、昨日の「日本郵政公社」社長内定のニュースである。竹中平蔵サイドの経済界の裏の人物がいよいよ表舞台に登場してきたというわけだ。彼が、これからどんな言動をおこなっていくか、大いに注目・・・。

■カギを握る西川善文氏の動向。(日経10/24)
http://nikkeibp.jp/style/biz/topic/news_commentary/051024_dokou/index1.html

TBSとも楽天とも深いつながり持つ西川善文
では今後TBSの買収劇はどのような展開を見せるのだろうか。そのカギを握るのがTBSのメインバンクであり安定株主でもある三井住友ファイナンシャルグループの西川善文特別顧問と主要株主たちの動きだろう。
西川氏は企業価値評価委員会を委員も務めているが、楽天グループのプロ球団「東北楽天ゴールデンイーグルス」の経営諮問委員会の委員でもある。三木谷氏を可愛がる大物財界人の一人だ。しかもゴールドマンサックスのアドバイザリーボードをも務めている。西川氏が三木谷氏とTBS経営陣の間に立つのかどうかが今後のカギとなろう。(松崎 隆司(まつざき たかし)経済ジャーナリスト)

■小泉マンセーの某ブログから引用①。(↓↓↓)
http://banmakoto.air-nifty.com/blues/2005/11/post_264e.html

西川氏は、戦国の武将・織田信長の直線的な生き方に惹かれるという。どこか小泉首相に通じるところがありそうだ。
ところで、西川氏は最後の最後につまづいた。東京三菱銀行UFJ銀行の合併に横槍を入れたことが金融庁の逆鱗に触れ、三井住友銀行金融庁の長期の検査を受ける破目になった。
検査の結果、不良債権処理費用の積み増しを命じられ、3月期決算で巨額の赤字を出すところまで追い込まれた。西川氏は、その責任を取って6月の株主総会で辞任せざるをえなくなったのである。
しかし、政治とは面白いものだ。実質的に金融庁によって追い落された格好の西川氏が、「日本郵政株式会社」という日本最大の民間金融機関のトップとして甦る。
経団連奥田会長などは、「利益相反」を理由に銀行業界からのトップ起用に反対していた。また民間企業出身の生田郵政公社総裁の横滑りを支持する声もかなり根強い
ものがあった。
それらの声を押し切り、一度は金融庁から睨まれた西川氏をトップに起用する。ここに竹中総務相の政治的力量がいかに強くなったかを痛感する。
私は今回の小泉首相及び竹中総務相の人事を支持する。
「従業員26万人の金融・物流の複合企業体を束ね、巨大官業を早期に真の民間企業に生まれ変わらせる」(日経新聞)には、バンカー及び経営者としての実力に定評が
あり、なおかつカリスマ性を併せ持った西川氏のような人物が欠かせないからだ。
小泉首相は、西川氏を官邸に招き、直々に就任を要請する力の入れようだったという。

■小泉マンセーの某ブログから引用②。(↓↓↓)
http://banmakoto.air-nifty.com/blues/2005/11/post_264e.html

最後に西川氏の人となりを簡単に紹介しておこう。

「突破口を開いていくのは、信念をもって我行かんという気持ちがいる」(西川氏)。
西川氏は、戦国の武将、織田信長の直線的な生き方に惹かれるという。大学時代の
同級生は「寡黙で映画好きだった」仲間の変貌に驚く。
「修羅場」を経て培われた眼力。護送船団行政時代のひ弱な頭取たちとは違う野太さが身上である。

座右の銘
「為さざるなり。能わざるに非ざるなり」
できないのは能力がないからではなく、やっていないからという意味の孟子の言葉

プロフィール
1938年 奈良県生まれ
1961年 大阪大を卒業し住友銀行入行
1976年 融資3部で安宅処理を担当
1986年 企画部長。その後は企画担当役員としてイトマン問題をみる
1997年 住友銀行頭取
2001年 三井住友銀行頭取
2004年 2回目の全国銀行協会会長
2005年 三井住友銀行特別顧問

家族 夫人と2人暮らし。長男は独立しエンジニア
趣味 月下美人の栽培。中学、高校では軟式テニス。大の阪神ファン

西川善文の近況

楽天相談役とTBS委員辞めず=西川三井住友銀前頭取

 西川善文三井住友銀行前頭取(特別顧問)は11日夜、記者団に対し、楽天の相談役とTBSの企業価値評価特別委員会の委員を兼務していることについて、いずれの職も辞任しない考えを明らかにした。
 楽天がTBSの経営統合を提案している問題で、利益相反が指摘されていたが、楽天の相談役については「何ら具体的活動はしておらず、あえて辞める必要はない」と説明。TBSの企業評価委員については「楽天の問題では委員会に出席しない。楽天以外の敵対的買収者が現れた場合には意見を言うつもりだ」と述べた。
 また、同行特別顧問と楽天証券社外取締役の辞任を同日発表したことに関しては、郵政事業との利益相反があるためと説明。郵政民営化で発足する「日本郵政」の初代社長就任が決まったことに伴い、「これからは郵政事業に全力投球する」と語った。 
時事通信) - 11月12日1時0分更新





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