文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

竹中式「不良債権処理の経済学」の裏に隠されているもの。

小泉自民党マンセーネット右翼によると、小泉政権を徹底的に批判しつづける「日刊ゲンダイ」は、「左翼新聞」ということになっているらしいが、僕はどの新聞よりも頻繁に愛読しているし(メール版…で)、貴重な情報源として活用している。今、新聞としては一番、マトモだろう。さてその「日刊ゲンダイ」に、「不良債権処理は終わった…」と豪語する竹中式不良債権処理の実体とそのカラクリが告発されている。竹中式金融改革の実体とは、瀕死の重症でのたうちまわっている病人を情け容赦なく殺して、「病人はいなくなった」、「病気は治った」、(つまり「不良債権処理は終わった」…)と豪語するニセ医者に似ている、と僕は思っている。しかし世間には馬鹿が多いらしい。1週間ほど前のテレビで、小泉改革に批判的な桜井よし子までが、竹中大臣の手腕を絶賛していたが、あれは皮肉のつもりだったのだろうか。一部には、小泉改革を、悪徳リフォーム業者に喩える人もいるが、かなりいい比喩である。

====================================
■有名な新生銀行大儲け疑惑と同様の事態が銀行の不良債権処理で各産業で発生しているが、もともと不良債権を作った銀行は国民の税金で救済され、乗り込んできた外資が巨額の利益を上げるという話は犯罪にはならないのか。
郵便貯金簡保の民営化はやっぱり大きな疑惑だ。 小泉・竹中式経済金融政策をマトモな専門筋はどう見ているのか
====================================

 こんなことが許されるのか――。経営不振に陥った日本中のゴルフ場を“二束三文”で買い漁っていたハゲタカ外資が、巨額の利益を得ようとしているのだ。小泉・竹中コンビが、不良債権処理を強硬に推し進めた結果、この5年間だけで実に470ものゴルフ場が倒産した。そのゴルフ場を次々に買い占めていったのが、ハゲタカ外資だ。「いまや日本で一番ゴルフ場を保有しているのは、米ゴールドマン・サックスと米ローンスターです。それぞれ92コースずつ持っている。それも、100億円以上かけて開発したゴルフ場を、たったの2億〜3億円で買収している。買った後は、会員にプレー権を約束する代わりに巨額の預託金を放棄させ、収益を上げるために客を詰め込み、せっせと日銭を稼いでいます。これだけでもボロイ商売ですが、さらに今度は、ゴルフ場運営会社を上場させて、巨額の上場益を得ようとしているのです。ゴールドマン・サックスは運営会社『アコーディアゴルフ』を来年後半に東証に上場させ、ローンスターは早ければ年内に『パシフィックゴルフ』を上場させる予定。上場益は500億〜1000億円になるのではないか。上場益だけで十分に投資資金を回収できる。タダ同然で90コース以上のゴルフ場を手にしただけでなく、上場益でオツリまでくるのだから笑いが止まらないでしょう」(経済ジャーナリスト・松崎隆司氏)日本中が不況で苦しんでいるというのに、こんなバカな話はないだろう。巨費を投じてゴルフ場を開発した日本の会社は「不良債権処理」の美名の下に銀行に潰され、ゴルフ会員権も紙クズ同然になった。日本では誰もが大損したのである。ハゲタカだけが大儲けするなんて、どう考えてもおかしい。

▼ ハゲタカ外資は「不良債権ビジネス」で400兆円のボロ儲け ▼

 外資が日本でボロ儲けしているのは、ゴルフ場ビジネスに限らない。日本の「不良債権処理」を利用して、あらゆる業種で日本を食い尽くしている。米リップルウッドが、破綻処理した長銀を、わずか10億円の元手で買収し、4年後に再上場させて一夜にして2300億円の利益を手にしたのは有名な話だが、同じようなコトがアチコチで起きている。「ハゲタカ外資は日本の至るところに“星条旗”を掲げ、土地、ビル、企業、レジャー施設……と日本の富を次々に手に入れています。小泉首相竹中大臣が“改革”と称して不良債権という“屍”を市場に放出しているため、格好のエサ場になっているのです。都心の一等地は、凄まじい勢いで外資に買われている。外資が都心で物色した不動産は、ざっと4兆円規模。最近は名古屋、福岡という地方の中核都市にまで触手を伸ばし始めている。ハゲタカ外資にとって、不良債権ビジネスは本当においしい商売。不良債権サマサマでしょう」(経済ジャーナリスト・小泉深氏)一説に、米国にかすめ取られた日本の富は「400兆円」とされる。






↑↑↑
この記事に「ピーン」ときたらココをクリック。
「人気ブログ・ランキング」にご協力を。

【メール】 ← コメントは、アラシ対策のため、メールで…お願いします。