元美人老婆・刺客候補は、小選挙区で落選しても全員、比例で当選確約だと…。
怒れよ、自民党の議員たちよ…(笑)。比例で「自民党」と書くと、オバケのような美人老婆たちがゾロゾロと出てくるというわけか。これが自民党の「なれの果て」でなくてなんであろうか。
衆院選:自民比例「刺客」優遇方針に党内で不満
自民党は今回の衆院選で、郵政法案反対者にぶつける「刺客」候補らを比例代表名簿の上位に位置づける方針で名簿順位の策定作業を進めている。だが、上位登載は事実上の「当確」を意味し、苦戦が予想される前職からは「不公平だ」との不満も出ている。名簿は29日に発表される予定だが、刺客候補らの優遇が確定すれば、執行部への風当たりが強まりそうだ。同党の候補は小選挙区と比例代表に重複立候補するのが基本で、比例代表では比例単独候補を除いて原則同一順位となる。例えば単独候補が2人いれば、その他は3位で並べ、選挙区で落選した候補の中から惜敗率の高い順に復活当選できる仕組みだ。03年の衆院選では、当選圏内に位置づけられた比例単独候補は32人、重複立候補ながら他候補より上位の順位を与えられ、事実上当選を約束された候補も5人いた。
これに対し今回は「原則として比例単独は認めない」との方針で臨み、比例単独候補を13人程度にとどめる方向だ。13人の内訳は、地盤の重なる同党の2候補が小選挙区と比例から交互に出馬する「コスタリカ」型7人、公明党や自民党内の選挙区調整で比例に回った前職4人、首相サイドがリクルートした猪口邦子上智大教授(東京ブロック)ら目玉候補2人。これに加え、さらに数人が単独候補になる可能性があるが、最大でも20人未満となる見通しだ。
一方、重複型の上位登載者は10人程度に倍増し、さらに増える可能性もある。10人中9人が「刺客」候補で、うち7人が「女性枠」として優遇される財務省前課長の片山さつき氏(静岡7区)ら女性たち。残り1人も自民党空白区で立候補予定の料理研究家、藤野真紀子氏(愛知4区)で、同じく女性枠候補という内訳だ。
小泉純一郎首相や自民党執行部は衆院解散後、知名度の高い人物を次々にリクルートし、目玉候補として小選挙区にはめ込むとともに、比例順位での優遇を約束した。擁立劇は有権者の関心を呼び、同党の追い風になっている。だが、刺客候補が出馬予定の比例ブロック内の前職(閣僚経験者)からは「経験もない女性や新人ばかりが優遇されるのはおかしい」との反発も出ている。さらに、これら候補の優遇を次回以降の選挙でも続けるかなど、難しい問題も抱え込むことになりそうだ。【高山祐】
■自民比例上位が見込まれる候補予定者■
<北海道ブロック>
△今津 寛(前職、比例単独)
*飯島夕雁(新人、北海道10区と重複)
<東北ブロック>
△佐藤剛男(前職、比例単独)
△坂本剛二(前職、比例単独)
△中野正志(前職、比例単独)
<北関東ブロック>
△尾身幸次(前職、比例単独)
西川公也(前職、党内調整で比例単独)
<東京ブロック>
猪口邦子(新人、比例単独)
<南関東ブロック>
江崎洋一郎(前職、党内調整で比例単独)
<北陸信越ブロック>
長島忠美(新人、比例単独)
*稲田朋美(新人、福井1区と重複)
<東海ブロック>
*佐藤ゆかり(新人、岐阜1区と重複)
藤野真紀子(新人、愛知4区と重複)
<近畿ブロック>
柳本卓治(前職、公明との調整で比例単独)
*高市早苗(元職、奈良2区と重複)
<中国ブロック>
△増原義剛(前職、比例単独)
*阿部俊子(新人、岡山3区と重複)
<四国ブロック>
*七条 明(前職、徳島2区と重複)
<九州ブロック>
△林田 彪(前職、比例単独)
仲村正治(前職、公明との調整で比例単独)
*西川京子(前職、福岡10区と重複)
*佐藤 錬(前職、大分1区と重複)
(注)*印は党本部主導で選ばれた「刺客」候補。△印は小選挙区と比例を交互に入れ替わる「コスタリカ方式」の候補。敬称略
毎日新聞 2005年8月27日 10時01分 (最終更新時間 8月27日 11時56分)
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