文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

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小泉に引導を渡し、亀井政権か平沼政権を画策する策士はいないのか。

*1123284224*小泉に引導を渡し、亀井政権か平沼政権を画策する策士はいないのか。

  郵政民営化法案の参院否決が決定的になってきたが、ここで、小泉【自爆狂乱】首相に引導を渡し、亀井政権か平沼政権を画策する策士がいないところに、現在の自民党の悲劇が、あるいは日本の現代政治の悲劇がある。その悲劇の第一の責任者は、言うまでもなく、小泉政権成立後、表向きは政界の影の実力者という役割を演じながら、実はなすすべもなくズルズルと小泉独走に後ろから伴奏してきただけの無能な田舎政治家・青木幹雄であろう。青木は、これまでも、政局の節目節目で、ことごとく無視されたとは言え、小泉批判をやってきた。それに幻惑されて青木を、小泉政権の命運を左右する力を持つ後見人と見る人も少なくなかったが、僕は最初からそうは思わなかった。青木は竹下登の「秘書あがり」という経歴と「早稲田雄弁会」つながりで経世会の利権を握り、減点法でのし上がってきた「インチキ実力者」である。実力も政治力も頭脳も、大学生の部活に過ぎない「早稲田雄弁会」レベル…(笑)。権力者には喜んでシッポを振り、「弱者いびり」で実力を発揮するしか能のない三流の田舎政治家である。小泉の「経世会つぶし」にも、それこそが命懸けで守らなければならない最後の一線であるにもかかわらず、自ら進んで手を貸す始末である。文字通り、「唐様で売り家と書く三代目…」である。今回の政変で青木がやるべき役割は、早い段階で【自爆願望】首相・小泉に引導を渡し、反小泉を貫いてきた対抗勢力のボス・亀井静香を首班にかついで亀井政権を作ることだったはずである。かつての自民党ならそうしたであろう。しかし現在の自民党にはそういう成熟した政治的パワーはない。経世会の後継者が青木でなければ、おそらく野中広務でも、そうしたであろう。田中角栄が、自派の子分・二階堂進を引き摺り下ろし、ライバルの中曽根康弘政権を作り上げたように。私利私欲の権化と化し日本の戦後政治を汚染させた田中角栄だが、それでもまだ田中には「公」という政治意識が残っていた。「県議上がり」に国政をまかせるわけにはいかない、という高度の政治理念が残っていた。むろん、「県議上がり」の青木にはそんなことが理解できるはずもない。青木が持っている政治理念とは、カネとポストをちらつかせて仲間を増やすという学生の部活レベルの権力闘争でしかない。青木にとっては、今回の政変こそ最初にして最後の出番だったはずである。にもかかわらず、青木がやったことは、小泉の「パシリ」として、金と地位と脅迫で仲間を集めるという、しかもそれすらも大失敗するという、政治家としてこの上もないようなみっともない「恥の上塗り」だけだった。名門派閥を引き継いだ後継者として恥を知るべきである。しかし、青木にはその程度の恥の感覚すらもないかもしれない。それが「県議上がりの田舎政治家…青木幹雄」という政治家の本質であろう。青木幹雄よ、小泉退陣と同時にさっさと政界を引退し、政治の世界から消えてくれ。それとも道路公団談合汚職の当事者(???)として、刑務所行きの方が先かな…。