文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

■「呉竹会」で、八木秀次氏の「反女帝論」を聞く。

昨夕、桜吹雪が舞う市ヶ谷のアルカディア市ヶ谷(私学会館)で行われた「呉竹会」の勉強会に初めて出席した。「呉竹会」は頭山満を祖父に持つ頭山興助氏が会長としてスタートし、小生の友人でもある藤井厳喜氏や茂木氏、藤川氏などが幹事として運営する勉強会で、「精神性の高い日本の復権を」目指して、二三年前から始まっている。名前の由来は、「呉竹」のようなしなやかな精神性を、というわけだ。すでに11回の勉強会が行われたようだが、僕も当初から参加したいと思っていたが、たまたまタイミング゛が悪く、今回が初めての出席となった。ちょうど桜が満開で、外では花見客が騒いでいたが、会場は満員に近い盛況であった。こんな地味な勉強会に百数十名の出席者とは驚きだが、やはり昨今の日本の思想状況の変化の表れなのだろう。数年前までは、こういう勉強会は、一部の保守反動右翼による反社会的な集会ぐらいの評価しか受けなかったのかもしれないが。昨夕の講演者は、「新しい歴史教科書をつくる会」の三代目会長に就任したばかりの若手の憲法学者八木秀次氏で、憲法改正論と女帝論がテーマだったが、特にその「反女帝論」を拝聴して、昨今の天皇論、皇室論、女帝論の意味がよく理解できた。そもそも僕は、かねがね保守反動を自認しているにもかかわらず、それほど皇室論や天皇制論、あるいは女帝論争など、という種類の議論に関心がそれほどなかった。八木氏を先頭に反女帝論が台頭しつつあることは薄々知っていたが、その真意がどこにあるのかまでは理解していなかった。八木氏の「天皇家は男系である」「男系の皇統こそが天皇家万世一系の根拠である」という議論には説得力があった。二次会の席で、会場で買ったばかりの八木氏の本t(http://www.tsukurukai.com/09_kokumin_book/kokuminbook_shisou.html)にサインをお願いすると、八木氏は「おお」と驚き、「『発言者』の忘年会で会いましたよね」「ホームページも見ましたよ」とおっしゃるではないか。あの時は、ドサクサにまぎれて名刺交換しただけであったが、憶えてくれているとはありがたい。つい先日も、三島研究会で西村幸輔氏にお会いした時も同じような場面があったが、やはり名前を覚えていていただけるということは嬉しいものだ。

呉竹会HP http://www.curetakekai.com/