被害者家族たちの演じる猿芝居の数々??????
被害者ほど胡散臭いものはない。被害者や弱者という立場に立つと、「すべてが許される」(ドストエフスキー)と錯覚するらしい。まるでオモチャ売り場で寝転がって泣き叫ぶ子供だ。手がつけられない。
むろん、僕が言いたいのは「イラク人質事件」被害者家族のことである。人質にされた三人も、胡散臭い連中のようだが、その家族はそれに輪をかけたトラブルメーカーのようだ。
息子や娘が拉致されたとわかったら、被害者一族の特権に居直って、家族総出で日本政府やアメリカ政府にまで難癖をつけ始めたらしい。
自衛隊は撤退せよ・・…、アメリカ軍は爆撃を中止せよ……。
あげくのはてには、テロリストの言い分は全部受け入れよ……だと。
「平和」や「人命」のためなら日本国家をも売り飛ばせ……というわけだ。
いやはや、畏れ入りましたね。
いずれの政策も国家が命運を賭けて実行している「史上最大の軍事作戦」である。それを即刻、中止せよ、と言うのだから、アホなのかそれともキチガイなのか。あるいはまた革命家気取りのピエロなのか。
もし彼等の言う通りにしたいたら、最後はどうなる?
革命政府でも樹立するつもりか。
これでは、首相官邸や放送局を占拠して国家権力を奪取しようとした2・26事件ではないか。
僕はテレビをほとんど見ない。だからつい最近まで、このキチガイじみた被害者家族たちの演じる猿芝居の数々を知らなかった。ようやく今頃になって気がついたところだ。残念だった。というのは冗談で、見なくてよかったと思う。こんな猿芝居を毎日毎日見せられたら病気になるところだった。
しかし実は僕はこの問題にはほとんど興味がない。それより女子高生のスカートの中を覗いて逮捕された植草教授の問題の方が重い。スカートの中を覗きたくなるのは人間としてそれほど不自然な行為ではない。しかし手鏡まで持参していたとは驚きだ。植草教授もただの人間だったということか。それにしても勇気がある。すでに2回目の逮捕だというから、危険だとはわかっていても、もう止めるに止められない段階にきていたのだろう。逮捕されてホッとしたかもしれない。これだから人間は面白い。大江健三郎の『性的人間』を思い出した。
その意味では、人質問題は大根役者たちのレベルが低すぎてちっとも面白くない。早く幕を降ろして北海道でも宮崎でもとっとと帰ってくれ……(笑)。