文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

友人の国際政治学者・藤井厳喜氏が、「たちあがれ日本」から立候補。

昨夕は、拓大日本文化研究所長を定年退職し、新しく保守思想家として再出発する井尻千男先生と、新著『明智光秀』の出版を祝う会が市ヶ谷のホテルで行われた。僕も井尻先生とは以前から親交があり、拓大日本文化研究所の機関紙「新日本学」に「葉隠」論(「ハイデッガー哲学で『葉隠』を読み解く」)を掲載していただいたこともあり、いろいろとお世話になっているので、出席してきた。会場には、保守系の思想家やジャーナリストが多数出席していたが、国際政治学者で拓大教授の藤井厳喜氏が、「たちあがれ日本」より、来るべき参議院選挙に立候補するという話には、予想していなかったので、ちょっとびっくりした。藤井氏とは以前はかなり親密に交流していたが、最近はそれぞれ忙しく、会う機会も少なくなっていたのだが、藤井氏が選挙に出るというのであれば、最近は思想信条に、多少の差異はあるけれども、それはそれとして、是非、頑張ってもらいたいと思う。


藤井厳喜氏のプロフィール

1952(昭和27年)東京都江戸川区生まれ。本名;昇。


早稲田大学政治経済学部政治学科卒業。在学中より将来の日本のオピニオン・リーダーを目指し、哲学・思想・政治学・経済学・社会学等を幅広く探求。


早稲田大学在学中、教養課程のゼミでは、バートランド・ラッセル論の牧野力先生に、専門課程のゼミでは政治思想の大谷恵教先生に師事。卒論のテーマは、エーリッヒ・フロム。


1977〜1985年、アメリカ合衆国へ留学。経営学の権威ピーター・ドラッカー教授のいるクレアモント大学大学院で政治学修士号取得。


ハーバード大学政治学部大学院へ進み、政治思想のハーベイ・マンスフィールド教授、哲学のジョン・ロールズ教授(『正義の理論』の著者)、政治発展論のサミュエル・ハンチントン教授(『文明の衝突』の著者)、社会学エズラ・ボーゲル教授(『ジャパン・アズ№1』の著者)、日本学のエドウィン・ライシャワー教授(元駐日大使)、アメリカ外交論のスタンレー・ホフマン教授等に師事。政治学博士課程修了。


ハーバード大学国際問題研究所・日米関係プログラム研究員、政治学部助手を経て帰国。


1989年〜1992年、ラジオ文化放送(JOQR)でニュースキャスター。TV朝日「朝まで生TV」等に出演。三井信託銀行日興証券等の顧問、財界人の個人アドバイザーを務める。


ブッシュ・ジュニア政権誕生を予期し、1999年、岡崎久彦元駐タイ大使、安部晋三元総理、西村眞吾衆議院議員等らの協力を得て、日米保守会議を創設。リチャード・アーミテージ元米国務副長官、ロバート・ゼーリック世界銀行総裁(共に当時は民間人)等を日本に招聘し、日米政界間のパイプ造りに奔走。
著書は第1作の『世界経済大予言』(1984年)以来、編・訳著、共著を含め、最新刊『ドンと来い!大恐慌』で46冊目、累計60万部以上。英語関係の著作も韓国語に翻訳された。『経済英語に強くなる本』(PHP研究所)等、数冊ある。


ナショナリストでありながら、常にグローバルな視点と時代の構造変化を視野に入れ、日本の国益増進を念頭に展開する著者の言論活動は多くの支持者を獲得している。


1982年8月以来、発行している会員制情報誌「ケンブリッジ・フォーキャスト・レポート」は、1990年代の日本のバブル崩壊アメリカの株価上昇、2008年9月以来の世界金融恐慌などの大胆な予測を数多く的中させてきた。
ゼネラリストとして、未来を的確に見抜くその予測能力は、内外の専門家から高く評価されている。
明治大学千葉商科大学等で、政治学・国際関係論、英語などの教鞭をとる。


詩人・俳人として『月刊日本』(K&Kプレス)に「俳諧徘徊」を連載。エディット・ピアフ「愛の賛歌」等のシャンソンの新訳詞、オリジナル曲の作詞も多数ある。


現在、拓殖大学日本文化研究所客員教授警察大学校、専門講師、株式会社ケンブリッジ・フォーキャスト・グループ・オブ・ジャパン代表取締役
メキシコ人の妻との間に3人の子供がいる。


メルマガは「まぐまぐ」で読める。
公式HP http://www.gemki-fujii.com/

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鳩山首相、退陣。小沢幹事長も辞任。その「政変劇」が意味するもの・・・。

鳩山首相が退陣を決断したらしいが、同時に小沢幹事長にも「辞任」 を要求し、了承されたらしい。おそらく昨日の「鳩山・小沢会談」直後の小沢一郎の「憮然」とした表情と鳩山首相の笑みを浮かべた「ガッツポーズ」が意味していたのは、このことだったと思われる。言い換えれば、これは、鳩山首相が、藤井財務相の起用、あるいは枝野行革刷新大臣の起用などの例が示すように、当初から「小沢対策」ともいうべき「小沢はずし」の政治謀略を仕掛けていたということであろう。鳩山首相としては、小沢一郎と道連れならば退陣するというわけだろう。しかし、辞任要求をあっさりと受け入れた小沢一郎はやはり凄いと言うべきだろう。いずれにしろ、鳩山首相と鳩山政権は崩壊した。鳩山首相とその取り巻きの政治的影響力は、これで急落するだろうが、小沢一郎は幹事長職を、ひとまず細野等に譲ることによって、その影響力は逆に強くなり、次の党内再編と政界再編への仕掛けを試みてくるはずだ。この鳩山首相退陣劇で、鳩山首相小沢一郎に退陣を要求していた渡部一派、つまり民主党内の反小沢グループは、逆に拠り所を失い、政治的には絶望的状況に陥るはずである。ちなみに鳩山首相は、今朝、「退陣」の第一報を渡部氏等に通報したらしい。何故、渡部なのか。鳩山首相と渡部一派は「反小沢」戦略で利害関係が一致していたのだろうか。いいよいよ「第二革命」が始まったと言っていいただろう。

鳩山首相、退陣表明 小沢幹事長も辞任

 首相公邸前で記者団の質問に答える鳩山首相=2日午前
 鳩山首相(63)は2日、民主党両院議員総会で、米軍普天間飛行場の移設問題をめぐる社民党の連立離脱など政権運営の混乱の責任を取り、退陣する意向を表明した。首相は同党の小沢幹事長にも辞任を求め、了承したことも明らかに。
(共同通信)

渡部恒三鳩山首相

【首相辞任】「朝、連絡があった」 渡部元副議長
産経新聞2010.6.2 10:13


 民主党渡部恒三衆院副議長は2日午前、産経新聞の取材に対し、鳩山由紀夫首相の辞任について「朝、連絡があった」と述べた。

 渡部氏は29日のTBS番組の収録で、米軍普天間飛行場沖縄県宜野湾市)移設問題での対応をめぐり、鳩山首相の辞任を求める声が上がっていることに対し「私が辞めろとかやめるなということじゃなく、鳩山由紀夫が後の世の歴史に残る判断をしてくれることを神様に祈るような気持ちで祈っている」と述べていた。

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鳩山的な「クリーンな政治」が日本を滅ぼす。

「クリーンな政治を・・・」「クリーンな民主党を・・・」という幼稚園児でも吹き出しそうな鳩山首相の辞任演説の要約を読みながら、小泉純一郎安倍晋三福田康夫麻生太郎、そして我等が鳩山由紀夫と続いた、クリーンかもしれないが、脆弱な「世襲政治家」たちによる日本の政治の欠陥と弱点が何処にあったかを、まざまざと思い浮かべないわけにはいかなかった。鳩山首相の考える「クリーンな政治・・・」など、世界の何処に、いつの時代にあったのか。そんなものは、金持ちのドラ息子が空想している「夢幻」にすがない。我々、日本国民が求めているのは「力」と「理念」のある政治、マスコミや検察、米国政府とも戦う気概を持つ政治であって、ひ弱な引き篭もり少年が夢想するような「綺麗な政治」「クリーンな政治」などではない。誰も政治や政治家に、そんなものは求めてはいない。鳩山首相が、普天間問題から社民党の連立離脱へというような一連の事件に対して、総理大臣としての政治責任を感じて、つまり、一切の責任を負って、一人だけ身を引くというのなら分からないではないが、未練がましく、「私もひきます。しかし恐縮ですが、幹事長も職をひいていただきたい・・・」と、小沢幹事長や、あるいは北海道教組事件に巻き込まれている小林議員等を「道連れ」にしなければ、身を引くことが出来なかったということは、やはりこの人が、一国の総理総裁には相応しくなかったということだろうか。鳩山首相が、小沢幹事長を、「政治とカネ」を理由に「道連れ」にしたということは、鳩山政権を揺さぶり続けた「官僚クーデター」「検察の暴走」、そして検察からのリーク報道を続けた「マスコミ」という、もっとも重要であるべき政治問題に対して、結果的にそれを容認し、擁護したということになるが、鳩山首相に、その自覚はあったのか。それとも、早くから「官僚」「検察」「マスコミ」・・・の連合軍の軍門に下っていたということか。いずれにしろ、鳩山という政治家は、自らの手を汚すこともしなかったかもしれないが、一切の責任を負って、ただ一人、消えていくという出処進退の美学すらも、持ち合わせていない、我儘で、甘えん坊の「お坊ちゃまクン政治家」にすぎなかったということだろう。どんなにクリーンであろうと、力も理念もない、ひ弱な政治家は、さっさと消えるべきいである。

「恐縮ですが幹事長も職をひいて」首相が迫る
6月2日12時21分配信 読売新聞



 「残念なことに政権与党のしっかりとした仕事が国民の心に映っていません」

 2日午前10時から国会内で開かれた民主党両院議員総会。衆参合わせ400人を超える議員を前に、鳩山首相は辞任を決意した理由を語り始めた。

 「(普天間飛行場を)沖縄の外に移すため、半年間努力してきたが、残念ながら沖縄にご負担をお願いせざるを得なかった」

 鳩山首相は目を真っ赤にしながら「社民党を厳しい道に追い込んでしまった。その責任は取らなければならない」と述べると、自民党から新党さきがけ民主党結成に至った経歴を振り返りながら「クリーンな政治」を作ることが、自民党を飛び出した動機だったと切り出した。 

そして「自分自身が政治資金規正法違反の秘書を抱えていたなんて想像だにしていなかった」と語り、先月31日と今月1日の2回、小沢幹事長と会談した際、政治とカネの問題を巡って「私もひきます。しかし恐縮ですが、幹事長も職をひいていただきたい」と迫ったことを明らかにした。北海道教職員組合から陣営幹部が違法な資金を受け取っていたとされる小林千代美衆院議員(41)にも「その責めを負っていただきたい」と、壇上から辞職を求めた。
 発言は約20分間も続き、鳩山首相は総会終了後、左隣に座っていた小沢幹事長と握手を交わしながら耳元に一言二言ささやき、小沢幹事長も口を真一文字に結んだまま2度小さくうなずいていた。 最終更新:6月2日12時21分


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次は「田中真紀子」か。「鳩」の二番煎じ「菅」はない。「菅直人」では選挙に勝てない。小沢一郎が次に仕掛けるのは「田中真紀子」だ???

「一番先に手を上げた奴は潰される」と言われるが、菅直人が早くも次の民主党代表選挙に名乗りをあげ、「反小沢グループ」の渡部恒三枝野幸男等が、早速ラブコールを送っているようだが、中でも枝野あたりは菅直人と直接面談して幹事長狙いの猟官運動を早々と開始したらしいが、しかし、そんなに、とんとん拍子で都合よくいくものなら、政治家というものもなんの苦労もないわけで、たぶん、枝野の餅は、絵に描いた餅で終わるだろう。噂によると、小沢一郎は、次の代表候補として、つまり次の総理総裁候補として菅直人ではなく、なんと驚くなかれ、田中真紀子を念頭において密かに動いているらしい。民主党の惨敗がささやかれている今夏の参議院選挙を想定するならば、菅直人より田中真紀子インパクトがあるに決まっているわけで、次期参議院選挙に立候補するものたちは大歓迎だろう。というわけで、この話は、かなり現実感があると見ていい。さて、どうなるかな。



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