文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

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「宜野湾市長選挙大勝利」の政治学。あるいは「民意尊重」の政治学。

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安倍さん、民意(選挙結果)を尊重しましょう!日頃、地方選挙の結果など国政、つまり国家の安全保障上の政治選択の決定には関係ない、と主張している安倍首相が、宜野湾市長選挙大勝利を受けて、「これは大きな勝利だ」と言っているらしい。


つまり、言外で、「これで、宜野湾市民の民意は、米軍の辺野古移設に賛成している」「沖縄の民意は、辺野古移設賛成だ」と言いたいようにい見受けられる。さすが、安倍首相。「民意」を重視、尊重する政治家のようだ。それとも、宜野湾市長選挙の大勝利などに「一喜一憂しない、国政には関係ない、と言いたいのだろうか?

早速、菅義偉官房長官が、安倍政権のホンネを告白している。「オール沖縄」と「沖縄の民意」は異なる、と。つまり、宜野湾市民は、「沖縄米軍基地永続化」、つまり「米軍基地辺野古固定化」を選択したと言いたいのだろう。安倍首相、菅義偉官房長官宜野湾市長・・とその応援団。「植民地主義」と「植民地主義政治家」「植民地主義文化人」の悲喜劇というものを知らないらしい。



しかし、今回の宜野湾市長選挙で、勝利した現職の佐喜真淳氏(51)=無所属・自民、公明推薦=は、「辺野古移設問題」を隠し、沖縄米軍基地問題の「争点隠し」を行ったようである。要するに、宜野湾市長選挙の結果の「民意」とは、何だったのか?


選挙には勝利しても、沖縄県民の「民意」は、「米軍基地国外移転」「辺野古移設反対」ではないのか? 安倍首相にとっては、沖縄県民の「民意」はどうでもいいのか、それとも宜野湾市民の「民意」だけは尊重するのだろうか?見ものである。
(続く)


(琉球新報)


『任期満了に伴う宜野湾市長選は24日夜に投開票され、政府・与党の支援を受けた現職の佐喜真淳氏(51)=無所属・自民、公明推薦=が2万7668票を獲得し、元県幹部で翁長県政与党の支援を受けた新人の志村恵一郎氏(63)=無所属=の2万1811票に5857票差をつけて再選を果たした。

 米軍普天間飛行場の返還・移設問題が最大争点になった今回の市長選で、名護市辺野古移設を進める政府・与党が推す現職が勝利したことで今後、安倍政権は移設作業を強硬に推し進めることが予想される。
 佐喜真氏は政府・与党の全面支援を受けて自公幹部らを水面下で投入して企業・団体票を固めた。与党市議団が地域をくまなく回る「どぶ板選挙」を徹底して支持を広げた。普天間問題では「固定化阻止」を強調して争点化を避け、経済振興子育て支援の実績が市民に評価された。(琉球新報電子版16年1月24日)』<投票率は68.72%。(前回は63.90%)当日有権者数は7万2526人。>


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(毎日新聞)
 菅義偉官房長官は25日午前の記者会見で、米軍普天間飛行場がある沖縄県宜野湾市の市長選で与党が推薦した現職の佐喜真淳(さきま・あつし)氏(51)が再選したことを受け、同飛行場の移設に反対する翁長雄志(おなが・たけし)知事が掲げる「オール沖縄」を「実態と大きくかけ離れている」と批判した。


 理由について菅氏は「11ある沖縄の市の中で、(宜野湾市を含めて)9人の市長は知事と行動をともにしない。一目瞭然だ」と説明。「沖縄の基地負担軽減に政府を挙げて全力で取り組みたい」と述べた。

 安倍晋三首相は25日午前、首相官邸に入った際、市長選の結果について「よかった」と記者団に語った。


 中谷元(げん)防衛相は「今後は移設作業の進捗(しんちょく)状況や天気の状況(を踏まえ)、米軍の訓練とも調整して、住民の生活や環境などに配慮しながら(次の)事業を進めたい」と述べ、同県名護市辺野古への移設計画を着実に進める考えを示した。防衛省で記者団に語った。

 
中谷氏は、航空自衛隊那覇基地那覇市)で31日に行われる第9航空団新編式典に出席するため沖縄を訪れる意向を表明。「地元の理解を得るべく対話を続けたい」と述べ、訪問に合わせて翁長氏らとの会談を調整する考えを示した。【村尾哲】


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