「桜井誠の生き方」の思想的意味。思想家や学者の価値は「生き方」で決まる。
たとえば、吉本隆明という思想家は、「大学教授」にならなかった。「大学教授」という肩書きと給料で、生活の保証を得ようとしなかった。「吉本隆明全集」が刊行中であるが、私は、吉本隆明の思想より、「自立」という「吉本隆明の生き方」に興味を持っている。「丸山眞男と吉本隆明」という問題設定がある。戦後民主主義と新左翼過激派との対立という問題である。
しかし、この対立は、思想の対立というよりも、「生き方」の対立であった、と思う。「東大教授」として思想活動を続けて来た人間と、一庶民として、詩人や思想家という生き方を貫いてきた人間との差異と対立である。
現在の日本では、「肩書き」で「モノを言う」人間が溢れている。世間もそれを求めているらしい。ホンモノの思想家より、肩書きとしての思想家である。これは、思想的水準が低下し、思想的に劣化している状況を反映している。
佐藤優さんとの対談「『人を殺す思想』が本物だ」(「月刊日本」1月号、発売中)で、悪名高い「桜井誠」を取り上げ、ヘイトスピーチは論外としても、どちらかと言うと、肯定的に論じている。「桜井誠の生き方」に、「思想家の生き方」の原型があるからだ。思想家の価値は、「生き方」で決まる。
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