文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

若泉敬と江藤淳。沖縄返還問題に深く関わった政治学者と文芸評論家は、何故、自殺することになったのか?まったく無関係なのか?それにしても不思議な因縁である。沖縄問題とは、それだけ底が深いということか?

dokuhebiniki2015-12-16



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自殺に至る心理経過や動機は、それぞれ違うだろうが、二人とも自殺とは、不思議な因縁である。江藤淳の自殺が、沖縄返還問題に深く関わっているとは思えないが、真相は分からない。若泉敬に関しても、「自殺ではない、郷里の福井の病院で膵臓がんで死亡」と主張する弟子(吹浦)もいる。しかし、福井の自宅で、青酸カリによる服毒自殺という情報の方が真実のように見える。若泉敬は、その前にも、戦没者慰霊施設での自殺をほのめかす遺書を、太田知事宛に残しているらしいが、その時は、自殺を思いとどまったらしい。いずれにしろ、若泉敬が、沖縄返還交渉で、日本政府の密使として、重要な役割を果たし、しかも「核抜き本土並み」という政治的プロパガンダの裏で、「核持込み」を承認した「核密約」を締結し、そのことを苦にして、最後まで自殺願望を持っていたことは否定できない。この頃までは、まだ日本の政治家や文化人、学者、ジャーナリスト等には、沖縄に対する贖罪の気持ちと真摯な姿勢があったということができる。しかし、今、安倍政権やその周辺にも、それはない。オメデタイ人たちが、「米軍辺野古移設」を強行しようとしている。





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