文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

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日琉同祖論の系譜学ー日本人にとって「辺野古移設問題」とは何か?

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沖縄問題を語る時、多くの人が無意識のうちに、洗脳され、信じ込まされているものに、沖縄の人種や文化、習俗が日本と類似しているとか、同根であるという「日琉同祖論」的言説がある。もちろん、人類学や言語学民族学民俗学・・・が総動員されているが故に、文化人や知識人にも、いわゆる「日琉同祖論」的言説を繰り返す人は少なくない。しかし、この「日琉同祖論」的言説は、琉球処分以後に展開された「政治的プロパガンダ」でしかなかった。琉球処分前後には、近代日本の明治新政府内部でも、「琉球処分論」と「琉球処分反対論」が激しく対立していた。植民地経営としては、琉球王国併合は、コスト的に割に合わなかったからだ。琉球併合=琉球処分へ傾斜していったのは、ボアソナードの進言による。ボアソナードは、日本国土防衛のために、つまり安全保障上の理由から、琉球という領土の併合が必要だと進言したからだ。当然、この当時、「日琉同祖論」的言説が一般化していたわけではない。「日琉同祖論」的言説は、琉球処分後に、政策論的必要から台頭してきた言説である。言語学、人類学 、民族学などが総動員されて、一見、科学的根拠があるかのように見えるが、もちろん科学的根拠などはない。「琉歌」や「琉舞」、あるいは「琉球語」「琉球宗教」・・・などが、「日本的」だとか、日本のそれらと「共通する」というのは、信じるか信じないかは自由だが、政策的理論であることに変わりはない。日琉同祖論と同じ頃、主張された理論に日鮮同祖論がある。こちらは日本の敗戦、朝鮮半島独立と同時に消えた。日琉同祖論も、いくら学問的粧いを凝らしているとはいえ、政治的地殻変動次第では、いつ消えてもおかしくない理論なのである。日琉同祖論を、主張する文化人やジャーナリストを見たら、馬鹿だと思え、と言いたい。(続く)



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安倍政権は「ネット右翼政権」である。安倍政権の正体を知りたければ、これを読むべし。最近の日本の「保守」は「エセ保守」ばかり。山崎行太郎著『保守論壇亡国論』と、佐高信氏との対談集『曽野綾子大批判』は、安倍政権とそれを支持する現代日本人の「思想的劣化」=「政治的劣化」=「反知性主義化」を哲学的に分析・解明しています!

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