科学と科学主義の差異、科学者と科学主義者の差異。この差異について、専門の科学者たちも意外に良く分かっていない。
小生は、「小保方博士バッシング報道事件」が始まった時から、この問題について考えてきた。小保方晴子博士を批判=罵倒する科学者たちは、科学者というより、科学主義というイデオロギーを信じ込んでいるエセ科学者たちである、と。
僕が「小保方博士バッシング報道事件」にこだわるのは、この問題が、科学の問題に限らず、文学や哲学、そして政治学や経済学、社会学・・・などの問題でもあるからだ。僕の考えでは、科学者の多くは科学者というより、科学主義者である。科学主義者たちは、科学には間違いやミスはあり得ないと思っている。科学は、客観的で、普遍妥当であるがゆえに科学なのだ、と。
しかし、これはとんでもない錯覚=幻想である。科学は、特に先端科学の研究は間違うものである。間違うかもしれないような問題、まだ誰も解明していない問題・・・に挑むことが科学的思考なのである。これが、二流三流の亜流科学者(エセ科学者)には分からない。