文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

東大(准)教授=伊東乾の「早稲田大学調査委批判」のお粗末。「小保方晴子博士憎し」で凝りかたまった東大教授たちの思考は、「科学的」「合理的」「知性的」か?むしろ、非合理的=情動的な、独断と偏見、怨念とルサンチマンに満ち満ちていないか?東大教授たちは、東大ポスドク(博士浪人)たちの深層心理(怨念とルサンチマン)を代弁しているだけではないのか?

dokuhebiniki2014-07-23



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数人の東大教授(准教授)たちが、「小保方晴子博士バッシング報道」を主導している。テレビや新聞、ネット、その他のメディアに頻繁に登場し、小保方晴子博士に対する個人攻撃、人身攻撃、誹謗中傷に、異常に熱心である。まさに現代の魔女刈りである。「あいつは魔女だ、火あぶりにしろ、死ぬまで攻撃しろ」というわけだ。


小保方晴子博士バッシング」の科学的材料のほとんどは、若山照彦が提供したものである。東大教授たちも、それを鵜呑みにして、決定的証拠が見つかった、とさらに、「小保方晴子博士バッシング」に狂奔している。ところが、若山照彦の主張は、次々にその科学的根拠を崩されている。しかし、彼ら(東大教授)は、依然として、小保方晴子博士の共同研究者たちには、興味がないらしい。不思議なことである。


若山照彦は、6/16の公開記者会見で、「小保方晴子博士が、マウスをすり替えた」という主張を展開した。その時、遺伝子解析の結果を、科学的証拠として、提示し、多くのエセ科学者たちは、これで「小保方晴子博士捏造犯説」は科学的にも確定したと、確信したかのように大騒ぎしたのだった。


しかし、ここに来て、その科学的証拠、つまり、遺伝子解析の結果が、間違っていたことが、他の研究者の指摘から明らかになり、怪しくなったらしい。理研も、若山照彦の主張を前提にした公式見解の訂正を発表した。産経新聞NHKなども放送し始めた。毎日新聞の須田桃子よ、どーする。「さー、どーする?自称科学者のみなさん!」というわけだ。

STAP問題 理研が解析結果を訂正 若山教授のマウスの可能性もーー産経新聞 7月22日 21時18分配信


 理化学研究所は22日、小保方(おぼかた)晴子・研究ユニットリーダー(30)が作製したSTAP(スタップ)細胞から培養された幹細胞の解析結果を訂正した。共著者の若山照彦山梨大教授が提供したマウスから作製されたものではないとした6月の発表は誤りで、若山研究室のマウス由来だった可能性も否定できないとしている。

 若山氏が目印となる遺伝子を18番染色体に挿入したマウスを作製し、これを受け取った小保方氏がSTAP細胞を作り、若山氏が培養して幹細胞を作った。

 この幹細胞について理研は当初、遺伝子は15番染色体に挿入されており、若山氏が提供したマウス由来ではないと発表。だが詳しい調査の結果、この細胞には別の遺伝子も挿入されており、染色体の挿入場所は分からなくなったという。同じ遺伝子の特徴を持つマウスは大阪大が作製し、若山研究室で飼育されていた。

 また若山氏は同日、英科学誌ネイチャーに掲載されたSTAP論文の撤回理由書が、共著者の合意がないまま書き換えられた問題について、締め切り間際に他の共著者と自分の文章の差し替えが交錯したことが原因とするコメントを発表した。


NHKは次のように伝えている。

(NHK)
研究室のマウスか 若山教授が発表内容訂正
7月23日 6時01分


STAP細胞の問題で、論文の共同著者の若山照彦山梨大学教授は先月、小保方晴子研究ユニットリーダーから受け取ったSTAP細胞とされる細胞は、研究室で飼育していたマウスのものではなく外部から持ち込まれたものだと発表していましたが、その内容を一部訂正しました。

理化学研究所の小保方リーダーは、STAP細胞を若山教授の研究室で飼育していたマウスを使って作製したとしていましたが、若山教授は先月、研究室に保管されていた細胞の遺伝子を調べたところ、飼育していたマウスとは遺伝子の特徴が異なり、外部から持ち込まれたものだと発表していました。
ところが、その後、さらに遺伝子を詳しく調べた結果、以前、若山教授の研究室で飼育していたマウスの遺伝子と特徴が一部一致することが分かったということです。
このため若山教授は、研究室にはいないマウスだったとしていた説明を一部訂正し、研究室のマウスだった可能性があると発表しました。
ただ、若山教授がSTAP細胞作製のために小保方リーダーに渡したマウスと、そのマウスから作ったSTAP細胞だとして小保方リーダーから渡された細胞が異なるものだという点は変わっていないということで、理化学研究所や若山教授の研究室でさらに詳しく調べています。

伊東乾(東大准教授)も若山照彦の遺伝子解析を鵜呑みにしたエセ科学者の一人だ。つまり、伊東乾は、異常に熱心な「小保方晴子博士バッシング報道」を主導する東大教授グループの一人である。ちなみに伊東乾は、東大理学部博士課程を修了している。しかし、そこで就職できなかったのであろう。伊東乾は、総合文化の大学院に再入学、そこで博士号を習得している。現在、科学研究の現場にはいない。科学研究者ではない。


つまり、伊東乾は、先日、取り上げた榎木英介(東大理学部大学院中退、近畿大学講師)と同様に、東大科学教育の「落ちこぼれ組」であり「落伍者」なのである。要するに、伊東乾が、東大理系のポスドクの深層心理(怨念とルサンチマン)に詳しいことは、その経歴から、明らかだろう。伊東乾は、東大准教授よしてというより、東大博士課程修了のポスドクとして、あるいは東大博士課程教育の「落ちこぼれ組」の一人として、「小保方晴子博士バッシング」に狂奔しているのだろうと思われる。


伊東乾は、ネットの某ブログ(Jpプレス)に、「小保方晴子との心中を選んだ早稲田大学。卒業生は世界の笑い者に、一流研究機関からは相手にされず・・・」と題して、こう書いている。

Jpプレス(http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/41283)


 人によっては「学術の死」とか「大学の自殺」とか、何を大げさに言っているのだろう、といぶかしく思われるかもしれません。が全く大げさではないのです。以下ご覧下さい。

 「お金さえ積めば修士でも博士でも出しますよ」というディプロマミルの評価が定着すると、まず、その大学で博士を取った人を、大学や研究機関が採用しなくなります。

 これと鶏と卵の関係で、専門研究者になろう、という優れた学生が、その大学・大学院に進学しない傾向が生まれます。これは動き始めればは2〜3年で変化が完了して、元に戻るのは容易ではありません。

 分かりやすく言うと、早稲田で博士を取った人は、その学位を持って京都大学でも米ハーバード大学でも東京大学でも、助手や講師、教授の人事採用に申し込んでも「この学位では・・・学力は信用できない」として落とされるようになる、ということです。


伊東乾は、小保方晴子さんの「博士号」が、「ディプロマミル」(お金で博士号を買った?)である、と断定しているかのように見える。おかしな話である。証拠でもあるのか。ただ憶測と偏見で言っているだけだろう。


早稲田大学調査委は、東大=京大教授、マスコミやや世間の言論に最大限の配慮をしている。しかし、小保方晴子さんの「博士号」を剥奪するつもりは、最初からなかったはずである。


早稲田大学調査委の判断と結論が、東大=京大型の官僚主義的な科学教育と同じものでないのは、当然だろう。早稲田大学調査委が、マスコミや世間の風潮うに流されずに、「小さなミスより才能重視を」.・・・という教育哲学のもとに、東大=京大型の官僚主義的な判断とは、異なった判断をしたことは明らかだろう。


伊東乾は、早稲田大学に、東大=京大型の官僚主義的な科学教育を行え、そうしなければ、早稲田大学の明日はないよ、というわけだ。馬鹿馬鹿しい。余計なお世話である。そもそも、早稲田大学は、大隈重信による大学設立の目的からして、東大=京大型の官僚主義的なガリ勉秀才型の国立大学とは異なった、独自の教育哲学にもとずく自由で創造的な才能の育成を目指す大学教育を目指しているはずだ。


もうかなり昔の話だが、東大生の兄が、早稲田大学学生の弟を殺害するという事件があった。鹿児島選出の某自民党の政治家の息子たちであった。この事件は、詳しくはわからないが、ガリ勉秀才型でノイローゼ気味の兄が、自由奔放に学生生活を満喫している弟を妬んで、弟を呼び出し、犯行に及んだものだった。無論、例外的な事件かもしれない。しかし、「小保方事件」に通じるものがあると、僕は考える。


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