文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

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百田尚樹は、やはりヘタレだった。NHK経営委員なんかすぐに辞めるのかと思っていたら 、ちゃっかり居座りだって・・・。

dokuhebiniki2014-02-13



NHK経営委員会が開かれ、「原爆投下こそ大虐殺」「東京裁判は・・・・」などという国際社会の秩序に挑戦するかのような「百田発言」が話題になり、百田尚樹へ、今後、言動には注意するようにと警告がなされたらしい。この警告に、百田尚樹は、「NHK経営委員なんかすぐにやめてやる」と言うかと思ったら、なんと、一言の反論もなし。これだから、ネット右翼やエセ右翼は、馬鹿にされるのだ。何故、百田尚樹は腰砕けになったのか?何故、米国政府の脅迫にはショボンとなるのか?「百田発言」を『保守論壇亡国論』的視点から読み解く。ー「エセ右翼=百田尚樹への宣戦布告(11)」

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村山談話」でお馴染みの村山元首相が韓国を訪問し、韓国政府の意向にそうかのような「謝罪と反省」の講演をやり、安倍政権や日本国民を批判したようである。僕は、最近の保守論壇や保守政治家、ネット右翼・・・の「韓国論」にも批判的だが、村山元首相のような戦後左翼的な「謝罪=反省論」にも反対だ。


村山談話」や「河野談話」は、明らかに政治的なものだ。思想信条的なものではない。それはそれでいい。しかし、村山元首相は、それを、感性的、心理的に理解=解釈しているようだ。「心から反省する」というわけだ。これは、日本の近代史という歴史を否定するものだ。村山元首相が、個人的に、何を、どう考えようと構わないが、元首相として、政治と心情を混同し、「村山談話」を思想心情的レベルで理解=解釈することには反対だ。


と言いても、もちろん、百田尚樹保守論壇、あるいは保守政治家たち、ネット右翼・・・の韓国論に賛成というわけではない。彼らもまた、「政治的ななもの」と「思想心情的なもの」を混同している。僕の内部にも韓国への嫌悪感や優越感はある。しかし、それを、つまり「思想心情的なもの=韓国への嫌悪感と優越感」を前面に出しては、国際社会で生きて行くことは出来ない。戦後日本は、二元論で生きてきたのだ。安倍外交は、「戦後レジームからの脱却」と言うが、それは、「思想心情的なもの=韓国への嫌悪感と優越感」を「政治的なもの」の次元に拡張することを意味する。もちろん、もう一度、「戦争をやる」「英米中心主義を排す」という覚悟があるというのなら別だが・・・。


百田尚樹は、最初の勇ましい発言にもかかわらず、何故、おとなしく引き下がるのか。何故、主張を貫けないのか。それは、その思考や思想がオリジナルではないからだ。つまり、「借り物の思想」、「受け売り」と「パクリ」だからだ。オリジナルな思想家なら、自分の思考や思想の可能性や不可能生を知っている。オリジナルな思想家なら、米国政府の脅迫にも引き下がらない。引き下がるぐらいななら、腹切って死ぬ。ところが百田尚樹はどうか?


百田尚樹のようなエセ右翼にとって、特攻隊も英霊も、所詮、お笑いのネタにすぎない。
(続く)


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