文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

今こそ吉本隆明を読み直そう。

昨日(3/17、日曜日)、如水会館というところで、「吉本隆明さんー逝去一年の会」という催しがあり、出席してきた。吉本隆明というと、僕らの世代の人間にとっては、忘れっがたい、懐かしい名前だ。吉増剛造さんと福島泰樹さんが、吉本隆明の詩を朗読したが 、聞きながら、胸にこみ上げるものがあった。


ーーぼくは拒絶された思想となつて この済んだ空をかき撩さう。
ーー僕が倒れたら一つの直接性がたおれる。
ーーぼくが真実を口にするとほとんど全世界を凍らせるだろうという妄想によって ぼくは廃人であるそうだ。---


僕は、いわゆる吉本ファン、吉本教信者というわけではないが、それでも、これらの詩句や言葉は、強烈な印象とともに、記憶に残っている。江藤淳三島由紀夫小林秀雄らの文章とともに、それ以後、現在に至るまでの僕の生き方を決定した言葉だ。僕は、吉本隆明の生き方に、「思想を生きる」「思想家の存在性」とは、どういうことであるかを教えられたと言っていい。マックス・ウェバーは、預言者に二種類あると言っている、倫理的預言者と模範的預言者と。倫理的預言者は、言葉で教えを示すのに対tして、模範的預言者は生き方で、教えを示す。吉本隆明は、僕にとって、まさしく模範的預言者であった。(続く)



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★ 朗読(朗詠)する福島泰樹さん。手前、左側は吉増剛造さん。

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