文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

今日は、これから、「明日の日本を語る会」の講演会(岩田温「国家と歴史」)とパーティーに行きます。恐らく、最近、思想的劣化と通俗化、そして地盤沈下が激しい保守論壇を、文学と哲学を土台に、「改造」「刷新」しようとする新保守派の若い世代の結成大会になるでしょう。

「日本保守主義研究会」というグループが存在する。その代表である岩田温という人物に最初に出会ったのが、いつ、何処でだったかは明確でないが、かなり以前のことだったことははっきり記憶している。まだ早稲田の学生だった岩田温は、すでにひとかどの政治思想家であり、行動力のある活動家だった。一目見て、この人物は、まだ若いが、かなりな大物と直感した。僕は、それ以来、岩田温やそのグループの活動に注目してきた。靖国神社での戦没学生慰霊祭をはじめ彼が取り組んできた仕事は少なくない。数年前、僕の田舎(鹿児島)の廃屋に誘ったところ、すぐその夏、「日本保守主義研究会」の十数名の学生たちとともにやってきた。要するに、思い立ったらすぐ実行するのが岩田流である。一週間ぐらい、合宿したのだが、岩田温の号令の下に学生たちは、よく勉強し、よく飲み、よく騒いだのだった。いつも行動も早いが、やるべきことはやるのである。岩田温のような頭のいい学生(若者)はたくさんいるだろう。行動力のある学生も、指導力のある学生もたくさんいるだろう。しかし、頭の良さと行動力、指導力を兼ね備えた人物はそれほどいるものではない。岩田温は、今年、27歳になり、職業も「秀明大学助教」となり、政治学者としては『逆説の政治哲学』(ベスト新書)を出版し、「朝日ジャーナル」では政治学関係のブックガイド欄を執筆、そして今回の「日本保守主義研究会」の忘年会を兼ねた講演会と懇親会・・・である。従来の思想的レベルの低い保守論壇を一掃すべく、岩田温を中心にした新しい「思想運動」が開始されたと言っていい。思想的には、どちらかと言えば「保守系」と言うことになるだろうが、しかし別に「保守」にこだわっているわけでもなければ、「保守」を売り物にしているわけでもない。たとえば、「日本保守主義研究会」では、「マルクス資本論』読書会」も開催している。左翼思想も内在的によく分かる「保守思想家」を目指しているのである。(続く)

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