文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

小谷野敦の「グンはバスでウプサラへ行く。」を読む。

何故だかわからないが、「文学界」の最新号に、つまり9月号に、フェミニズム社会学者・上野千鶴子の『最終講義』なるものが掲載せれている。そう言えば、内田樹の『最終講義』なるものも、文学界に掲載されていたように思う。文芸誌は、いつから学会誌、あるいは紀要レベルの情報誌に成り下がったのだろうか。確かに内田や上野は、文学好き、文壇好きではあり、しかもジャーナリズムでは「売れっ子」なのかもしれないが、しかし文学の世界で、 それほど評価されているとは思えない。にもかかわらず、『 最終講義』なるものものが、文学界に掲載されているということは、何かほかに理由があるのだろうか。さて、話は変わるが、小谷野敦という作家がいる。今時、珍しい「みっともない男」を描く私小説作家である。僕は嫌いではない、と言うより大好きな作家である。その小谷野が、同じく文学界に、「グンはバスでウプサラへ行く」という、実にくだらない、しかも荒唐無稽の学園小説を書いている。売りは、その学園というのが「東大」だという一事であるが、あまりにもくだらないので、読みはじめたら止まらなくなり、ついに最後まで読んでしまった。さすが小谷野敦である。読ませるコツはよく掴んでいると見える。(続く)


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