文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

岩田温君の新著『逆説の政治哲学』(ベスト新書)を読む(1)。

親子ほど歳は離れているのだが、僕の若い友人の1人に、岩田温という政治哲学専攻の研究者がいる。聞けば、まだ弱冠27歳だという。早稲田大学政経学部を卒業し、大学院を経て、現在、千葉県八千代台にある秀明大学の「助教」の職にある。僕の主宰する勉強会「江古田哲研究会」 の常連でもあるが、実は付き合いはもっと古く、岩田君がまだ早稲田の学生だった頃に知り合い、一目見て、その類稀な資質と才能、そしてその行動力と政治力に惚れこんだ僕は、以後、彼の成長と活躍を念願しつつ、親密な交流を続けている。三年ぐらい前には、鹿児島の僕の「毒蛇山荘」で、岩田君の率いる「日本保守主義研究会」の学生たちが、一週間ほど、合宿した事もある。その彼が、新書を出版した。『逆説の政治哲学』である。サブタイトルには「正義が人を殺すとき・・・」という何やら、世の良識家達を嘲笑うかのような、辛辣な警句が使われている。しかも解説は、佐藤優が書いている。どういう本かが分かるだろう。巷に「政治哲学」を語る関係本は氾濫しているが、本当に政治哲学の名に値するものは皆無である。『逆説の政治哲学』が、昨日、贈られて来たので、早速、読んでみたが、ページをめくりながら、やっと日本にも、「政治哲学」の名に値する本が、そして「政治哲学者」と呼ぶに値する思想家が現れたと言っていいかもしれないと思った。実は、昨日は、その本を読みながら、岩田君の率いる「日本保守主義研究会」の「マルクス資本論読書会」に出席し、漆原君のレポートを軸に「商品」論の部分を読んで来た。読書会が終わると、高田馬場の居酒屋で、例によって、岩田君の知性溢れる「毒 舌」(笑)を拝聴しながら、終電まで飲み続けたのだった。いつもの事ながら、話の中身は全部、忘れてしまったが、岩田温という弱冠27歳の政治学者、思想家が、今後の日本の論壇を主導して行くだろうという事をあらためて再確認した一夜であった。
(続く)


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■岩田温君と私



■岩田君(白い背広)、京都大学博士課程の早瀬君(後列中央)、東大博士課程のK君(後列右)、岩田君の片腕で、早大法学部(当時、現在は編集プロダクション「アカデメイア」社長)の漆原君(前列、右側から二人目)・・・等と。(鹿児島・毒蛇山荘で)