文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

現代日本の政治家に政治哲学なし。政治哲学(「百術は一誠に如かず」)を持ち、政治哲学を語る唯一の政治家・小沢一郎の時代が続くのは当然だろう。

今回の内閣不信任決議騒動は、多くの政治家たちのみみっちくも、哀れな三流政治家の実態を暴露するという形で終わりそうな気配だが、この騒動でもやはり、政治評論家や政治ジャーナリストなど、自称専門家たちの大方の予想を裏切るかのように、衰えることなく光り輝いているのは小沢一郎とその政治力であった。小沢一郎は、「百術は一誠に如かず」という政治哲学をしばしば披露しているようだが、僕は、日本の政治家たちは、もう一度、「戦略」「戦術」「政策」というような「百術」を忘れて、「一誠」という原点に立ち戻るべきだと考える。繰り返すが、「小沢時代」がなかなか終わらないのは、現代日本の政界で、政治哲学を持ち、政治哲学を語ることの出来るのが、小沢一郎だけだからである。小沢一郎がかたる「百術は一誠に如かず」とは、政治的な陰謀や策謀はどれだけ精緻をきわめようとも、単純素朴な「一誠」に負けるという意味らしいが、しかもこの言葉の出典は明らかではないらしいが、僕は、今、日本の政治家だけでなく、政治評論家や政治ジャーナリスト、政治学者たちも、この言葉を嚙みしめるべきだと思う。今回の政変劇で、「菅直人サイドが上手だった」(産経新聞)とか、「菅直人サイドのスピンコントロールは完璧だった」「これで菅直人続投は決定した」(上杉隆)と、策謀や陰謀、裏切り、騙しというような「百術の政治学」を根拠にして、菅直人の「騙しの政治学」を絶賛しているという事実を忘れてはならない。

不信任案否決!あと出し「一定のめど」と「通年国会」で年内続投を図った菅首相の“お見事”な戦略
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 まったくもって見事な戦略である。スピンコントロールとしては完璧だ。できたら、菅首相は、こうした素晴らしい戦略を、復興や原発事故対策に使ってほしいものだ。

 いずれにしろ、菅政権は当分の間、続くことになった。

(週刊・上杉隆)
http://diamond.jp/articles/-/12553?page=4


馬鹿も休み休み言え。それにしても、こういう「やぶ医者」が売れっ子だというから、ジャーナリズムも落ちたものである。しかし、その後の急展開を見るまでもなく、「百術」は「一誠」に負ける。鳩山由紀夫は、菅直人仙谷由人枝野幸男等、政権維持一派の「謀略」にまんまと騙されて、愚かな「ピエロ」ということにされているが、鳩山の馬鹿正直な「一誠」が、結果的には勝つことになるのである。「策士、策に溺れる」であると言われるが、「策に溺れている」のは、政治家たちだけではない。政治評論家もジャーナリストも、そして学者や思想家、そして国民も同じである。テレビから消えたはずの田原総一郎が、今、テレビ朝日の番組で、「小沢一郎は終わった」「小沢一郎抜きの大連立を」と叫び立てているが、これも「謀略」情報だろう。さらに、たとえば、すでに「菅直人退陣」は、本人たちの意向にもかかわらず決定的になりつつあるが、今回の茶番劇、いわゆる「偽装退陣」による「騙しの謀略」の本当の仕掛け人の一人であった官房長官枝野幸男は、事態が急展開しているのを見てかどうか知らないが、再び、みたび、弁護士出身のズルガシコイ本能をさらけ出して、君子豹変して、「菅直人早期退陣」を口にし始めているが、笑止と言うしかない。何処まで「裏切り」や「表切り」を繰り返せば気が済むというのだろう。哀れと言うしかない。枝野幸男よ、悪党は悪党らしく、菅直人と心中しろよ。(続く)




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