文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

「フェイスブック」が「ツイッター」を買収?という話がある。

フェイスブック」が「ツイッター」を買収?という話がある。半信半疑ながら、時代の流れの激しさを感じる。ツイッター的「匿名主義」からフェイスブック的「実名主義」へと世界は動いているのか。チュニジア、エジプトの民衆蜂起も、当初は「ツイッター革命」とか呼ぶ人が少なくなかったが、実は「フェイスブック革命」だった。 時代の転換期には必ず陳腐な悲喜劇が起こる。時代の先端を走っていると勘違いする者たちが、実は単なる時代の落ちこぼれであることが判明するのは早い。尾崎紅葉は、明治維新後の最新のモダン系流行作家だった。しかし紅葉率いる「硯友社」の時代はあっという間に終わり、紅葉の同世代同学年の夏目漱石等の手によって近代日本文学が始まった。今、尾崎紅葉を知る者は少ないが、夏目漱石を知らないものはない。チュニジア、エジプト、イラン・・・で起こっている民衆革命も、マスコミやお調子者の文化人が素朴に礼賛するほど単純なものではない。「民主化」「自由化」・・・とは何か。結果的に誰が得するのか。欧米的価値観にすぎない「民主化」とは、欧米の世界支配のイデオロギー装置ではないのか?僕はホメイニ革命を単純に支持するものではないが、今回のイラン騒動においてはイラン革命防衛軍を支持する。「民主化万歳」の名のもとに、欧米中心主義に組することは御免こうむりたい。同じように日本のあらゆる「談合組織」解体を目論む、米国発の「民主化イデオロギー」にも反対する。日本的共同体を守れ。今、評判の悪い「記者クラブ制度」も、そもそもは、一種の日本的談合組織である。言い換えれば日本的な「国体」の一部である。ただ、問題は、組織全体が「洗脳」されていることが問題なのだ。「民主化イデオロギー」「新自由主義イデオロギー」を振り回し、単純素朴に「記者クラブ」解体を叫べばいいというものではない。「民主化イデオロギー」「新自由主義イデオロギー」を盾に、「記者クラブ解体」を叫ぶフリージャーナリストたちが、エジプト革命を無邪気に礼賛している風景を見ればわかるだろう。フリージャーナリストと称する連中が、「脱米自立」どころか、一番先に米国の植民地支配のイデオロギー(ポスト・コロニアリズム)に洗脳され、屈服しているのと言うことである。


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