文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

水谷功と石原慎太郎。石原ノブテル自民幹事長は、水谷功と小沢事件の本質を知っているのか。深く追求していけば「水谷功と石原親子の現金授受」の話になるだろう。

石原伸晃自民党幹事長が、記者会見や話をするたびに、その貧相な顔に絶望して、これじゃ、やはり自民党も駄目だなあ、と思う今日この頃だが、とりわけ小沢事件に関して、石原伸晃の話を聞くたびに、本人は辛辣な発言をしているつもりかもしれないが、小沢事件の原点である水谷建設の水谷功元会長の嘘だらけ「一億円献金証言」事件を思い出すまでもなく、こいつは、「水谷功と石原親子の現金授受」疑惑事件を知っているのかと疑いたくなる。知っていて小沢事件を、能天気に論評しているとすればよほどのバカである。さて、水谷功は、民主党元代表小沢一郎との関係は、つまり金銭の授受があったのかなかったのかという問題は、水谷功自身の最近の証言からも明らかなように、かなり怪しいが、実はもともとは、公共工事を請け負う建設会社としては当然のことだが、政権政党だったころの自民党都知事等とは実に深い関係なのである。換言すれば、水谷功は、小沢事件においては、小沢潰しを目論む検察や自民党の「手先」として動いている可能性が否定できない。つまり、水谷建設の「裏献金工作」は、野党だった民主党元代表小沢一郎事務所に対してではなく、むしろ自民党都知事、県知事等に対してなされていたのである。今、「水谷功と小沢一郎」の疑惑だけが問題にされているが、本来ならば、「水谷功と自民党」こそ問題にされるべきなのである。石原伸晃自民党幹事長が、「小沢起訴」を問題にするなら、もっとはるかに密接な関係があった「水谷功と自民党」の疑惑、ないしは「水谷功と石原慎太郎」の疑惑を問うべきなのである。

2006ー12ー18
■石原家、宴席とカネ…水谷建設の元会長が新証言


東京都の石原慎太郎知事(74)や三男の宏高衆院議員(42)に対する金銭授受疑惑の核心を握る「水谷建設」の元会長、水谷功被告(61)=脱税事件で公判中=が、複数メディアの直接取材に疑惑をほぼ肯定するような証言をしていることが18日までに分かった。
「平成の政商」との異名をとる水谷被告には最近、東京地検特捜部の検事が接触してきたという。(略)
石原知事の疑惑とは、昨年9月14日夜、東京・銀座の高級料亭「吉兆」で行われた宏高氏の当選祝いの宴席で、糸山英太郎衆院議員(64)と水谷氏、石材業者T氏で出し合ったとされる2000万円が、高級焼酎「森伊蔵」の箱2つ入れられて石原親子側に渡されたというもの。(略)
水谷被告は週刊朝日の取材に、…2000万円の授受についても、…
「(石原知事は)そりゃ、感謝してたわな!」「(宴席後は)みんな上機嫌だった」と、
疑惑をほぼ肯定するような証言をしているのだ。(後略)
http://www.zakzak.co.jp/top/2006_12/t2006121828.html

次の記事は、「しんぶん赤旗」のものである。

2008年4月12日(土)「しんぶん赤旗

■石原知事 ヤミ献金疑惑
地検が関係者聴取
日曜版スクープ

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 石原慎太郎東京都知事親子と、水谷建設元会長らの宴席接待・ヤミ献金疑惑で、東京地検特捜部が、宴席の出席者らを次つぎに事情聴取していることが「赤旗」日曜版編集部の調べで分かりました。

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 特捜部が聴取の対象としているのは、二〇〇五年九月に、東京・銀座の高級料亭「吉兆」で開かれた宴席でのヤミ献金疑惑。

 宴席は、「政商」と呼ばれる水谷建設元会長、水谷功被告=巨額脱税事件で公判中=、糸山英太郎衆院議員らが、石原知事と三男の宏高衆院議員(自民党)を招いたもので、宏高議員の衆院選(〇五年九月)「当選祝い」の名目でした。

 その場で糸山氏が石原知事に渡した焼酎「森伊蔵」の箱に水谷被告側が用意した現金五百万円と、埼玉県の石材業者が用意した五百万円などが入っていた疑いがあります。このヤミ献金疑惑は「赤旗」日曜版(06年12月10日号)が報じたことで明るみに出たものです。

 関係者によると、特捜部が宴席の出席者を次つぎに聴取したのは今年三月中旬。五百万円を用意した水谷被告の知人女性や水谷被告本人などから、宴席での席順や会話の中身、五百万円を準備した経緯などを詳しく聴いています。

 当時、石原知事など関係者は、宴席の事実は認めましたが、金銭の授受は否定していました。

 この疑惑をめぐっては、都民らが昨年三月に、政治資金規正法違反の疑いで石原知事と知事の特別秘書を東京地検刑事告発していました。

しんぶん赤旗・日曜版」4月13日号
石原都知事宴席ヤミ献金疑惑 地検が出席者聴取


 2006年に「赤旗」日曜版がスクープした、石原慎太郎都知事ファミリーと、「政商」との料亭会合・ヤミ献金疑惑に新展開です。東京地検特捜部が、会合の出席者らを次々に呼び、事情聴取をはじめたのです。 取材班

 「東京地検特捜部が水谷さんを呼んだ。『赤旗』さんが書いた例の記事について聴くためだ」

 検察に強いパイプを持つ政界関係者がこんな話を記者にもらしました。

 この政界関係者がいう「赤旗」記事とは、「赤旗」日曜版(06年12月10日号・17日号)のこと。「政商」と呼ばれる水谷建設元会長の水谷功被告=巨額脱税事件で公判中=と石原知事との料亭会合やヤミ献金疑惑をスクープし、大きな反響を呼びました。この記事をめぐり、当事者の一人である水谷被告を特捜部が呼んだというのです。

 疑惑の経緯は

 本紙が報じた疑惑を簡単に振り返ると…。

 ――05年9月の衆院選後、東京・銀座の高級料亭「吉兆」で、水谷被告らが石原知事と三男の宏高衆院議員(自民党)を招き、宏高議員の「当選祝い」をした。

 ――会合をセットしたのは知事の友人の糸山英太郎衆院議員。会合を前に糸山氏側は水谷被告側に現金500万円の準備を依頼。同被告の知人女性が「紙袋」に入れて糸山氏側に届けた。

 ――糸山氏の秘書が水谷被告の知人女性に語ったところによれば、現金は高級焼酎「森伊蔵」の箱に詰められた。

 ――「吉兆」の会合で糸山氏側から石原親子に「森伊蔵」が手渡された。

 編集部の取材に、石原知事の秘書、宏高議員、糸山氏の秘書は、会合の事実は認めましたが、現金の授受は否定していました。ところが―。

 何をきいたか

 今年3月中旬ごろから東京地検特捜部が、水谷被告や宴席に出席した埼玉県の石材業者、水谷被告の知人女性らを呼び始めました。編集部は関係者から、その際の検事と水谷被告らのやりとりを詳しく聞くことができました。それによると…。

 ――検事は水谷被告らに、会合当日の料亭「吉兆」での席順や、会合での会話の中身を聴いた。

 ――糸山氏側の要求に応じて、水谷被告の知人女性が500万円を用意した経過についても詳しく聴いた。

 これにたいし、水谷被告やその知人女性は、「石材業者が500万円出すので、あなたも500万円用意してほしい」と糸山氏の秘書から頼まれ、その後「石材業者は既に500万円を持ってきたから、早く持ってくるように」と催促されたこと、イトヤマタワーの4階に500万円の紙袋を届けたこと、500万円は帯封つきの新札で、それを都内の事務所で韓国のお菓子の「紙袋」に入れて準備したこと――など当時の状況を詳しく語った、といいます。

 検察側は、糸山氏の秘書が「森伊蔵」の箱に現金を詰め替えたことを証言したとする資料も入手しているもようです。

 「真相明かせ」

 特捜部が関心を持っていたのは「吉兆」での疑惑だけではありません。

 05年の衆院選前の8月、東京・品川区の「ホテルパシフィック東京」で、宏高議員の「拡大事務局会議」が開かれました。この席に水谷被告らが出席。前出の知人女性とともに、55万円の現金を宏高議員の秘書に手渡した―。当時の編集部の取材に知人女性はこう証言していました。

 特捜部はこの件についても聴いたと関係者は明かします。

 政治資金規正法は、年間5万円を超える寄付を受け取った場合に政治資金収支報告書への記載を義務付けています。しかし、石原知事や宏高議員の政治団体の収支報告書には「吉兆」宴席や、「拡大事務局会議」で受け取った疑いがでている現金の記載はありません。

 この疑惑では、07年3月に、市民らが石原知事などを政治資金規正法違反の疑いで東京地検刑事告発しました。告発人の都内の松原邦博さん=自営業=は語ります。

 「検察はきちんと捜査をして真相を明らかにしてほしい。高額の知事報酬を受け取っている石原さんのような人が、法に定められた手続きもとらず、公権力を背景に野放図に大金を得ることがうやむやにされるようなら、法治国家とはいえない」

 破たん状態の新銀行東京に税金400億円を追加出資して都民のきびしい批判を受けた石原知事。刑事告発を受けた東京地検の今回の動きがどう展開するか――注目されます。

これらの新聞情報等を、そのまま事実と受け取るつもりはない。何処までが真実で何処からが嘘なのか、あるいは捏造なのか、検証作業が必要だろう。しかし、マスコミが報道し、検察まで関心を示したはずの「水谷功・石原慎太郎現金授受スキャンダル」が、いつのまにかマスコミからも検察からも忘れられ、つまり石原疑惑事件の後追いを止めて、有耶無耶にし、その代わりに、今や「水谷・小沢スキャンダル」にすり替えられている。水谷功と言えば小沢一郎と言うわけであるが、しかし、ここに真の疑惑は隠されている。


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