文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

水谷功と北朝鮮ビジネスと飯島勲と…。「小沢裁判」は「村木裁判」の二の舞だろう。小沢系議員は「予算審議」を拒絶せよ。

小沢一郎の「検察審査会起訴」(強制起訴?)が、遅れに遅れていたわけだが、仕方なく1月31日という日程上のぎりぎりの昨日、行われたようだが、僕は、検察官役に指定された弁護士たちの記者会見の映像を見て、やはり予想通り、その「風貌のいかがわしさ」から判断して、こいつらはまともな弁護士たちではないな、と思わないわけにはいかなかった。いずれにしろ、今回の「検察審査会起訴」が、植草氏が言うところの「無理矢理起訴」であることは間違いないわけで、その意味で「小沢裁判」が「村木裁判」の二の舞になることは確実である。したがって、小沢一郎は裁判にかかりきりになる必要はない。裁判は裁判として粛々と進めていけばいいわけで、今さら言うまでもなく、誰に遠慮することもなく、「国民の生活が第一」の政治理念を掲げて、国民に選ばれた国会議員として、堂々と政治活動を展開していくべきだ。さて、再び、小沢事件の原点(起源)にある人物・水谷功の話に戻る。水谷建設と水谷功が、マスコミや国民に注目されたのは、小沢事件でも福島県知事冤罪事件でもない。実は、水谷功は、それ以前に、北朝鮮ビジネスにかかわる「怪しい人物」としてマスコミに登場している。たとえば、2006年7月9日に、水谷建設は、脱税容疑で東京地検特捜部の家宅捜索を受けているが、同時に、関連先として、北朝鮮に対する人道支援などを進めている非政府組織(NGO)「レインボーブリッヂ」も家宅捜索を受けている。次のような記事がある。

水谷建設の関連先の北朝鮮人道支援のNGO「レインボーブリッジ」など捜索



重機械土木大手・水谷建設三重県桑名市)の脱税事件で、東京地検特捜部は9日、法人税法違反容疑の関連先として、北朝鮮に対する人道支援などを進めている非政府組織(NGO)「レインボーブリッヂ」(東京都中央区)などを家宅捜索した。特捜部は、水谷建設からの資金の流れの有無などについて、捜査を進めるとみられる。調べでは、逮捕された水谷建設経理担当で代表取締役の中村重幸容疑者(55)ら2人は共謀の上、福島県いわき市の土地売買をめぐり、架空の売却損を計上する方法で、水谷建設の2003年8月期の法人所得約7億6000万円を隠し、法人税約2億3000万円を脱税したとされる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060709-00000030-kyodo-soci

北朝鮮人道支援のNGO「レインボーブリッジ」がマスコミで大きく取り上げられ、そこの事務局長としての小坂浩彰という怪しい人物が盛んにテレビ画面に登場して、拉致問題と関連して話題になったことは記憶に新しいが、この人物の背後に水谷建設、その関係者たちがいたということであるが、小坂浩彰事務局長は、たしか北朝鮮にいる拉致被害者からの手紙を持ち帰った人物でもある。水谷建設NGOレインボーブリッジの小坂浩彰事務局長の間にどういう関係があったのか。小坂浩彰事務局長は、銀座あたりで、毎夜、「豪遊」を続けていたらしいが、その資金源は、北朝鮮政府だという説もあるが、おそらく実際は、水谷建設だったのではないか。

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一方、特捜部では水谷建設と非政府組織(NGO)「レインボーブリッヂ」(中央区)との関係にも関心を寄せる。同団体は北朝鮮に廃タイヤチップなどを無償提供する人道支援で知られる。同団体事務局によると、水谷建設から計約3億円相当の中古重機の提供を受け、北朝鮮政府に譲渡した。同社から輸送費も寄付されたという。事務局は「不正にはかかわっていない」としている。水谷側には「国交正常化した場合の良好な関係作り」(関係者)の思惑があったとみられるが、政治家の介入があったかが焦点となっている。
ZAKZAK2006/07/13

この記事からも、水谷建設が、NGOレインボーブリッジを通じて、北朝鮮当局と深くかかわっていたことがわかる。ということは、当時、北朝鮮との国交回復問題に深い関心を示し、同時に拉致問題を重視していた小泉純一郎首相(当時)、あるいは小泉純一郎秘書・飯島勲と、水谷建設が何らかの関係を持っていたことも、容易に想像できる。ちなみに、飯島勲秘書の息子は、水谷建設関係の会社「明輪」の社長の関連団体に勤務していたことが明らかになっている。

水谷建設:逮捕の水谷功容疑者「北朝鮮に逃げればいい」


  法人税法違反(脱税)容疑で逮捕された大手土木工事会社「水谷建設」元会長、水谷功容疑者(61)は、ゼネコンや政界など幅広い人脈を持ち、その人脈を駆使して業績を拡大させた「政商」とも評された。

 逮捕前、捜査の狙いを「特捜だから政治家だろ」と話した水谷元会長。同社をめぐる不透明な資金の流れが注目されている。

◇「勤務先は議員会館

「勤務先は議員会館」。そう評されるほど元会長と政界の関係は深く、特に自民党の派閥会長や3役を経験した政治家らとの親密ぶり
は知られる。元会長が政治家の信頼を得た理由を、地元関係者は「やり取りすべてを記憶にとどめて(事件の証拠になるような)メモ
類を残さず、口も堅いから」と説明。別の業界関係者は「政治家をバックに大手ゼネコンや発注者に『下請けに使え』と圧力をかけ、
業績を拡大した」と指摘する。

北朝鮮への事業拡大も模索

 一方で、北朝鮮への事業拡大も模索。特捜部の家宅捜索は、水谷建設から資金提供された北朝鮮支援のNGO(非政府組織)にも及
んだ。元会長自身も何度か北朝鮮を訪問したとされ、昨年12月の最初の捜索後「いざとなったら北朝鮮に逃げればいい」と話したこ
ともあったという。

 水谷元会長は12日午後2時すぎ、韓国・金浦空港から羽田空港に到着。スーツ姿で空港通路に現れたところを、東京地検の係官約
10人に取り囲まれた。係官に従って歩き、こわばった表情で報道陣の問いかけに一切答えず、通用口へ消えた。逮捕後の午後3時す
ぎ、空港裏側の通用口から地検が用意した白いワンボックスカーに乗り込み、東京・小菅の東京拘置所に移送された。

 元会長は今月1日、家族と知人を伴ってフランス経由でアルジェリアへ向け出発。当初は8日に成田空港に帰国する予定だった。し
かし、予定の便に搭乗せず、特捜部から出頭要請されていた。
(MSN毎日インタラクティブ)

都合が悪くなれば、「北朝鮮に逃げればいい」とは驚くべき言葉である。言い換えれば、水谷功が、北朝鮮にどれだけ深くかかわっていたかを示している。東京地検特捜部は、最初は、「北朝鮮利権スキャンダル」の関連で、水谷功と水谷建設に関心を示し、そこへの突破口として脱税疑惑という別件で捜索、逮捕となったのではないかと思われる。
(続く)



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