文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

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検察審査会「会議録」を公開せよ。

週刊ポスト」11月5日号に、小さな記事だが、検察審査会の「会議録」に関して、次のような、かなり重要な記事が掲載されていたので、再録する。検察審査会の内部は、秘密と疑惑に包まれているが、いくら「非公開」が原則とはいえ、検察審査員メンバーの名前や「メンバーの選出方法」を初め、いずれ近い内に検察審査会の内部情報が、次々と暴露されることだろう。そう言えば、僕が、「小沢一郎強制起訴議決」が公示された直後、検察審査会は「情報公開しろ」と書いたら、「脅迫メール」が殺到したが、あれは何だったのか。いずれにしろ、匿名で非公開という検察審査会の原則は、今の、この時代には通用しない。


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(「週刊ポスト」11月5日号より)
検察審査会「会議録公開」を阻む人たちの"不純な動機"


本誌がいち早く報じた、検察審査会による小沢一郎民主党元代表「起訴相当議決」の違法性について、国会で「会議録公開」が焦点となってきた。
検審の疑惑は、ざっと見てもこんなにある。
1 捜査対象ではない「犯罪事実」を追加して起訴。
2 審査員選定の「くじ」をしていない (こんな若いメンバー構成が2回続く確率は、本誌計算で0.0063%以下)
3 審査員「改選」せず (なぜか2回の平均年齢が同じ)。
4 会議録なし(後述)。
5 補助員弁護士による誘導。
6 「2回議決」せず起訴 (追加事実の審査は1回のみ)。
7 情報漏洩 (弁護士、事務局らによる審査内容リーク)。
8 補助員弁護士は正式就任していたのか (議決後も本人は「就任」報道を否定)。
9 証拠を検証せず (証拠改竄検事の作った調書を無視)。
10 議決書の非掲示 (「議決後7日間」が規定だが、掲示されたのは20日後)。

―最後の2項目を除けば、疑惑が事実ならいずれも違法行為だ。特に?や?、?は疑惑ですらなく「事実」である。
本誌が追及してきた「くじ」の疑惑も、まともな知性の持ち主なら「誰かがメンバーを恣意的に選んだ」と考えるだろう。
そんな検審の議決で法廷に立たされるならば、中国よりひどい司法制度だ。