文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

「検察審査会」の内部をオープンにできないのなら、「検察審査会」制度は廃止すべきだろう。

小沢一郎強制起訴」を議決し、日本の政治を暗黒の闇に突き落とそうとしている「検察審査会」なる組織に関して、いろいろその内部情報が漏れてきたが、それらの情報によると、「検察審査会」のメンバーは、平均30歳前後とは言いながら、実態はほとんど二十代の若者達であり、しかもその議決も、「検察審査会」メンバーに選ばれて、わずか二ヶ月の勉強を経ての大慌ての「起訴相当」議決だったという事実が明らかになったらしいが、「検察審査会」のメンバーや彼等の経歴や職業などは、いずれ天下に曝されることであろうが、今のところ、不明のままである。「検察審査会」の議決後に、メンバーの何人かが、「記者会見」とかをやるのが普通だと思われるが、ある場合には「検察審査会」のメンバーの一人は、テレビカメラの前で堂々と喋っていたように記憶しているが、小沢一郎事件の「検察審査会」メンバーに関しては、記者会見もしていないし、まだマスコミ取材も受けていないようだが、これはどういうことなのか。ところで、「検察審査会の暴走」や「検察審査会の越権行為」が注目を浴びていることから、僕も「検察審査会」について、何回もこのブログで書いているわけだが、すると先日あたりから、コメント欄を使って、しきりに小生に対して恫喝と思われる書き込みをする連中がいる。「検察審査会」のメンバーを批判するな、「検察審査会」とそのメンバーに選ばれた人たちを批判すると、・・・・・・なるぞ、という脅迫である。いったい、彼等は、何を恐れているのだろうか。何か、発覚するとまずいことでもあるのか。不可解である。さて、そもそもこの「小沢一郎問題」を「検察審査会」に訴えたのは、ネットではお馴染みの「桜井某」と彼が主宰する(?)とかいう「在特会」なる組織であるらしい。新聞やテレビは、この事実を知っているにもかかわらず、隠したまま、いかにも「健全な市民団体」による告発だという前提で、彼等の尻馬に乗って「小沢一郎批判」を繰り返してきたわけだが、ということは、「みのもんた」や「テリー伊藤」「ビートたけし」等から、新聞社やテレビ局の「政治記者」「政治評論家」まで、「在特会」やその支援者たちと、仲間であり、共犯者だということにないうる。「在特会」なるものがどいう組織で、どういう政治運動を展開しているのか、僕は興味も関心もないが、ただ、どういう政治思想を持とうが、またどういう政治運動を展開しょうが自由であるわけだから、僕は、批判するつもりはない。問題は、彼等の尻馬に乗って、奇麗事を言いつつ、マスコミで騒いでいる連中である。「検察審査会」が、どのような制度や組織であり、そしてそれがどのように運用されているのか、「検察審査会」のメンバーの正体と同時に、その内部情報を公開すべきである。民主主義社会においては、裁くものが匿名であっはならないということは自明である。裁判とは、極論すれば、国家権力の名において、国民の一人一人を命を抹殺すること、つまり死刑にすること、斬首を実行することである。したがって、裁判官に相当する人たちが匿名であることは許されない。裁判官や検察官になるということは、そのような国民殺害の役割を引き受けることである。裁判官や検察官の仕事は、本質的にダーティ・ワークである。そして国民を、国民殺害の役割の仲間に、つまり国家の名における「殺人仲間」に引き擦り込んだのが「検察審査会」という制度である。したがって、当然のことではあるが、「検察審査会」は匿名であってはならない。「検察審査会」のメンバーの氏素性とともに、その内部情報をオープンにできないのなら、「検察審査会」制度そのものを廃止すべきだろう。


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■漏れて来た「検察審査会」の内部情報。
代表選当日の小沢氏審査、「議論煮詰まり」議決・・・・。

■代表選当日の小沢氏審査、「議論煮詰まり」議決



 東京第5検察審査会が小沢氏を「起訴すべきだ」と議決するまでの経緯が、審査会関係者の話で明らかになった。


 関係者によると、11人の審査員たちは、お盆休みのある8月中は隔週でしか集まれなかったが、9月に入ってからは、平日に頻繁に集まり審査を行った。

 9月上旬には、「起訴議決」を出す場合に義務付けられている検察官の意見聴取を行った。意見聴取では、東京地検特捜部の斎藤隆博副部長が1時間以上にわたって説明。斎藤副部長は「元秘書らの供述だけでは、小沢氏と元秘書らとの共謀の成立を認めるのは難しい。有罪を取るには、慎重に証拠を検討することが必要です」などと、審査員らに訴えたという。

 審査員に法律的な助言をする審査補助員を務めた吉田繁実弁護士は、暴力団内部の共謀の成否が争点となった判例や、犯罪の実行行為者でなくても謀議に参加すれば共犯として有罪になるなどと認定した1958年の最高裁大法廷判決を審査員に示し、「暴力団や政治家という違いは考えずに、上下関係で判断して下さい」と説明した。

 起訴議決が出たのは、民主党代表選当日の9月14日。第5審査会の定例の審査日は毎週火曜日で、この日は偶然、審査日にあたっていた。ただ、この日に議決を出すことが予定されていたわけではなく、議長役を務める審査会長が審査中に「議決を取りますか。それとも先に延ばしますか」と提案したところ、審査員らから「議論は煮詰まった」との声が上がり、議決を出すことになった。

 議決の後、「こんな日になっちゃったね」と漏らす審査員もいたという。多数決の結果、起訴議決が出たのは午後3時頃。代表選で開票の結果、小沢氏の落選が決まったのは、その約30分後だった。

(2010年10月6日03時06分 読売新聞)

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