文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

主任検事前田恒彦、前特捜部長大坪弘道、前副部長佐賀元明、逮捕の裏事情。

主任検事、前特捜部長、前副部長が次々と泥縄式に逮捕されたわけだが、この大阪地検証拠改竄事件に関して、田中角栄逮捕事件の主役、元東京地検特捜部の堀田力が、テレビ朝日「スパモニ」に出演して、さかんに検察官にとっての「真実」を口にしていたが、地検特捜部にとって「真実」なるものがあるはずはなく、むしろ、「真実」をいかにデツチウゲるかが、検察官の腕の見せ所であって、「真実」の追求こそが検察官の使命だという堀田力の発言は、明らかに嘘だろう。嘘でないとすれば、検察官OBとして、トカゲの尻尾きり、そしてその結果としての特捜部擁護を目指す情報工作の一環だろう。普遍的な真実や正義などというものはない。真実や正義は、その時代の権力が偽装し、捏造するものである。証拠改竄や犯人隠避などは、別に驚くべきことではない。驚くべきことがあるとすれば、それは、証拠改竄や犯人隠避の事実が暴露され、大衆の面前で当事者達が逮捕されたという事実である。権力は、スケープゴートを作り出す能力を身に着けることによって初めて権力となる。逆に言うならば、権力は、スケープゴートを作り出すことに失敗すれば、権力みずからが、スケープゴートとして血祭りに上げられることになる。さて、話は変わる。主任検事、前特捜部長、前副部長が次々と泥縄式に逮捕されたわけだが、あまり言いたくはないが、あえて言わせてもらうならば、僕は、彼等の学歴に注目せざるをえない。泣く子も黙る、と怖れられた高学歴のエリート集団というのは事実なのか。単なる神話だったのか。主任検事前田恒彦広島大学卒、前特捜部長大坪弘道が中央大学卒だったことが判明している。ちなみに、証拠改竄事件の切っ掛けとなった「郵便不正事件」の主役として逮捕されたエリート官僚村木厚子元局長も、高知大学卒だった。これを、どう判断し、解釈するべきか。逮捕される官僚や検察官たちの学歴と比較して、「小沢一郎事件」を捏造した東京地検特捜部の佐久間某や大鶴某等が、いずれも東大法学部卒であることは、どういう意味を持つのか。佐久間某や大鶴某は、証拠を改竄しようと捏造しようと、おそらく逮捕されない。何故か。

前特捜部長、容疑否認 最高検は関係先捜索< 2010年10月2日 11:40 >
 大阪地検特捜部の証拠改ざん事件で、1日、当時の特捜部長らが逮捕された。逮捕された前部長は容疑を否認し、徹底的に争う姿勢を見せている。

 2日午前9時前、最高検の捜査官は、1日に逮捕した大阪地検特捜部の前部長・大坪弘道容疑者の勤務先だった京都地検と自宅に家宅捜索に入った。また、前副部長・佐賀元明容疑者の関係先でも捜索に着手している。

 大坪容疑者らは、特捜部主任検事・前田恒彦容疑者が証拠のデータを故意に改ざんしたことを知っていたにもかかわらず、過失だったと説明するよう指示するなどした犯人隠避の疑いが持たれている。

 検察関係者によると、大坪容疑者は「事実と違うことは絶対に認めない」と主張し、徹底的に争う姿勢を見せているということで、今後は押収した資料などを基に、裏付け捜査が続く。
(日テレニュース)

逮捕は「恥の上塗り」=前特捜部長が供述―犯人隠避を全面否認
時事通信 10月3日(日)20時58分配信

 大阪地検特捜部検事による証拠改ざん事件に絡み、犯人隠避容疑で逮捕された前特捜部長大坪弘道容疑者(57)が、最高検の調べに対し、自分たちの逮捕について「(検察にとって)恥の上塗りになる」と供述し、全面否認を続けていることが3日、関係者の話で分かった。
 前同部副部長佐賀元明容疑者(49)も、最高検の捜査を批判する趣旨の供述をしているとされ、容疑を否認しているもようだ。
 関係者によると、大坪容疑者は最高検の逮捕後の調べで、自らが捜査を指揮し、無罪が確定した村木厚子厚生労働省元局長の事件を引き合いに出し、「(逮捕は)恥の上塗りになる」として、たとえ起訴されても無罪になるとの見方を示しているという。 

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