文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

菅夫人が「見事に討ち死にしろ」とアドバイスで、一夜で君子豹変。これでは闘いにならんでしょう。

最近、「マイケル・グリーンが潜水艦で八丈島に現れ、小沢一郎と密談した…」とかいうような、何やら、怪しい内部情報を発信以来、続々と怪しい内部情報を発信し続けてきた某ブグ(板垣英憲)が、今度は、昨夜の菅夫人の発言なるものを、見てきたかのように、私小説作家も真っ青の女房的リアリズムで、詳細に証言している。今回もまた「当らずとも遠からず…」というわけで、ここに、虚実皮膜的真実が書きこまれているから、ちょっと引用してみることにしよう。

菅首相の伸子夫人が夫に与えた「潔く討ち死にしなさい」の叱咤から、小沢一郎前幹事長との一騎打ちに突入へ
2010年08月31日 20時47分00秒



小沢一郎前幹事長が8月31日午後5時45分、民主党本部で記者会見で、代表選出馬を正式表明し、続いて菅直人首相も改めて出馬表明した。これで、民主党代表選は9月1日告示を前に事実上、火ぶたが切られた。菅直人鳩山由紀夫小沢一郎輿石東の「トロイカ+1」構想は、脆くも崩壊した。
菅首相は30日、鳩山前首相との会談で「トロイカ+1」構想に賛同した。そもそも自分から「トロイカ体制に戻りたい」と泣きついたのが始まりだった。
 だが、小沢前幹事長側から提案された「幹事長ポストを小沢前幹事長に渡せ」に加え、さらに「法務大臣も小沢陣営に」(小沢前幹事長が東京地検特捜部と東京検察審査会の動きをいかに気にしてるかの表れ)という要求に対して、菅首相は、「嫌だ。幹事長は渡さない」と明確に突っぱねたという。
 一夜明けて、31日午後、鳩山前首相は、小沢前幹事長、輿石参院議員会長と会談して、菅首相の意向を伝えた。この結果、小沢前幹事長は、要求は拒否されたと受け止めて、「話し合いにならん」と折衝決裂を自覚したようである。「後は君に任せる」と鳩山前首相にいい残して会談の場を去った。その際、記者団から「菅さんとの会談はあるのか」との質問に、「ありません」と答えている。
◆舞台裏では、菅首相の伸子夫人が、政局に大きな影響を与えたようである。伝えられる情報によると、伸子夫人は「これまで支持してくれた仙谷さんや前原さん、枝野さんたち仲間を裏切って、小沢さんに付いてはいけない。妥協してよいことはない。ここは格好よく討ち死にしなさい。これは、代表選なんですよ。負けて意地を通しなさい」とアドバイスやら、ハッパやらをかけられたという。政治家にとって「筋」を通すということが命題であり、これまで「反小沢」でここまできたのなら、たとえ負けても最後まで「筋」を通すことが大事であり、ここは腹を括れということをキッパリ説いたようである。市民運動はいつも、敗北の連続であり、負けるのは屁でもない。負けることより、支援者を裏切ることのほうが命取りだということを、肝に銘じよと説いた伸子さんの力強さがにじみ出ている。まさに夫唱婦随の名言と言えよう。
 夫人の言葉に目が覚めた菅首相は、31日午前、周辺に「討ち死に覚悟で代表選を戦う。勝敗は時の運だ」と決意を披瀝した。この言葉がさらに菅首相支持の国会議員に伝わり、「菅さんはサムライだ」と感心する声がしきりに聞かれたという。
◆ところで余談ながら、菅首相は最近、アメリカ政府からいろいろ圧力をかけられて、既に総理の職が嫌になってきていたという。日本銀行が30日の臨時の金融政策決定会合で、追加緩和策の一つとして市場に超低金利で資金供給を行う新型オペ(公開市場操作)を、現在の20兆円から30兆円に増やす決定をすると、すぐにアメリカ政府(駐日米大使館ルース大使か?)からクレームがついたらしい。日銀の白川方明総裁が記者会見で、この追加緩和策に踏み切ったことについて「米経済の先行きと日本経済へ悪影響を熟慮したうえでの日本銀行独自の決断だった」と強調したからである。、菅首相が27日、視察先の東京都大田区の工場で行った談話がキッカケになり、日銀の決定を招いたと受け止めて、アメリカ政府が「アメリカ経済が2011年2月(新100ドル札発行)までは厳しいことは、知っているはずだろう。まったく余計なことを言ってくれたものだ」と不快感を露にしたようである。アメリカ政府は、1ドル=80円以上の「円高ドル安」に向けて誘導している最中で、菅首相に邪魔されたと感じたようである。
 ことほど左様に、アメリカ政府からことあるごとに圧力をかけられ、菅首相が辟易し、神経をすり減らしている様子が窺える。イラ菅は、そんな息苦しく、重苦しい総理大臣の重職にしがみつくよりは、ここは潔く討ち死にしようと覚悟を決めたようである。
 もうひとつ加えるなら、菅派の中にも「そろそろ菅を下ろすべき」という声も出始めていた。下ろすためには代表選に持ち込むのが一番の近道と、手打ちに持ち込もうとした「トロイカ+1」体制に異論を唱える者もいたという。
 しかし、菅首相サイドは、小沢前首相に関するスキャンダルの掘り起こしと、反撃キャンペーンの手を強めていくという。
(略)

繰り返すが、この菅夫人の発言は「当らずとも遠からず」というわけで、おそらくこれに近い発言があったと思われる。ちなみに、この情報のソースは、連合会長周辺らしい。そんなことはどうでもいいが、すでに菅直人一派は、負け戦覚悟で、つまり逃げ腰であることがわかる。しかし、窮鼠猫を噛むのたとえ通り、逃げ腰の玉砕戦法を甘く見てはいけない。何をやりだすかわからないからだ。しかし、いずれにし勝負あり。それにしても菅直人は、自分から鳩山に泣きついておいて、いざとなると尻込みして、右往左往するだけの、往生際の悪いダメ男なのだから、笑わせる。菅直人って、引き際も、女房に言われるまで分からないような、優柔不断なダメ男だったのだ。さて、話は変わるが、僕は、今朝(9-1)から屋久島に行く。林芙美子の『浮雲』の最後の舞台となった屋久島である。『浮雲』は、まさにダメ男とダメ女の物語であったが、菅夫妻のことを思い出しながら、『浮雲』舞台となった屋久島を歩いてみることにしよう。しかし、沖縄と奄美方面は台風らしいが、大丈夫だろうか。




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