文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

菅新内閣は、米国主導の「官僚・マスコミ・クーデター政権」ではないのか?

いまだに今回の、鳩山首相小沢幹事長辞任から菅新政権誕生にいたるめまぐるしい政変劇を、小沢一郎の筋書き通りの政治ドラマと解釈して、暢気に高見の見物を決め込んでいる向きもないではないが、事態はそういう段階を超えて、民主党内の従米属国派(マスコミ・官僚連合軍)と反米独立派(小沢派)との党内権力闘争という、反米独立派(小沢派)にとっては、はるかに危機的な政治状況が現出し、進行しつつあるように見える。菅新政権は、「小沢一郎外し」「小沢グループ外し」で動き始めているが、これは参議院選挙対策用の偽装・演技だという見方も少なくないようだが、僕はそうではないと考える。菅直人枝野幸男等の「小沢一郎攻撃」と「小沢一郎追い落とし」計画は「官僚クーデター」に便乗しているとはいえ、本気である。彼等もまた生きるか死ぬかの戦いを始めたのだ。菅等の背後には、これまで様々な方法を駆使して「小沢一郎潰し」を画策してきた「マスコミ」「官僚」「米国」という従米属国派連合軍がいる。要するに、菅新内閣は、沖縄県民を中心とする日本国民の願いを踏み潰し、沖縄米軍基地存続を容認する防衛省、外務省、そして財務省の官僚等と結託した「官僚『反革命』クーデター内閣」である。小沢一郎が一貫して菅との面会を断った理由は、菅等が、「マスコミ」「官僚」「米国」という従米属国派に取り込まれ、しかも彼等に土下座しているということを察知したからではないのか。鳩山は、昨日か一昨日、東工大に出かけていき、学生達ににこやかに笑顔を振り撒いていたが、普天間米軍基地を辺野古に移すと約束し、結果的に沖縄県民の願いを踏み躙り、しかも辺野古移設に反対する社民党の福島党首を罷免、鳩山内閣崩壊の本当の原因になった「日米合意文書」に内閣署名という置き土産を残したにもかかわらず、そのことに心を痛めるどころか、「日米合意文書」騒動などすっかり忘れているかのように、実に意気揚々と駄洒落など振り撒いていたが、実は、これが、「鳩・菅」的な本来の民主党の姿だったのである。彼等の脳裏には国民の顔も沖縄県民の顔も浮かんでいない。彼等が主導した民主党が万年野党から脱し得なかった理由はそこにある。ところで、菅新内閣も、平凡な小市民出身を装うが、実は東京偏重の都市型政治エリートの国民無視の内閣である。つまり、菅新内閣は、沖縄県民の願いなど黙殺し、アメリカやマスコミ、官僚の方だけを向いた、いわゆる「官僚クーデター内閣」である。かつて日本国民は、反米独立派の国民政治家・田中角栄を、マスコミや官僚、あるいは米国の情報工作に乗せられて、政治的リンチにかけ、社会的に抹殺したという苦い過去を持つが、今、ふたたび、田中角栄型の国民政治家・小沢一郎を、マスコミと検察総動員の下、政治的リンチにかけて、社会的にも抹殺しようとしているわけだが、おそらく田中角栄小沢一郎は同じではない。小沢一郎は、田中角栄のように簡単に抹殺されることはないだろう。理由はいろいろあるが、たとえばその一つ、田中角栄の時代には、「マスコミ万能」であったが、今やマスコミは、ネットやブログの台頭によって、万能どころか、その存続さえ危ぶまれるような危機的状況にある。「官房機密費」疑惑、あるいは米CIA秘密工作員疑惑など、新聞やテレビを取り巻く状況は深刻である。新聞やテレビに代わるネットやブログという新らしい情報空間においては、マスコミと検察官僚が演出した「小沢=悪者」説は通用しないし、逆にその嘘を見抜いた上で、小沢一郎を擁護し、「マスコミ・官僚・米国」を批判する情報空間すら形成されつつあるのが実情だ。マスコミや検察・官僚などの意のままになるという時代ではない。いずれにしろ、従米属国派のマスコミ、官僚、政治家等を打倒し、真の日本国の独立と国民の自立と安全を勝ち取るためには、どのような形を取るにせよ、日本国民が産み出した国民政治家・小沢一郎の「再登板」を期待するしかない。



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