文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

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曽野綾子氏が日本郵政役員に・・・。奥田トヨタ相談役は留任。


産経新聞や地方新聞が、以下のような速報を流しているらしい。これは驚き。どうでもいいけど、曽野綾子って、つい最近まで積極的な「郵政民営化」推進派じゃなかったのかな。そうだとすれば、民主党政権になり、権力側から声がかかったとしても、これまでの思想信条にしたがって拒絶するというのが自然だろうが、恥も外聞もなく、誰よりもすばやく民主党政権に擦り寄り、「郵政民営化見直し」派に転向し、「郵政民営化見直し」方針に同意した上で、「日本郵政」取締役就任だそうだ。まことに見上げた世渡りのテクニックと言うべきだ。これからも、保守系自民党系文化人だった連中が、背に腹は代えられないとばかりに、続々と民主党政権に靡いていくことだろうが、その先陣を切ったのが、曽野綾子女史だったというわけだろう。所詮、日本の保守派の作家や文化人の思想的レベルって、この程度のものであって、ただ単に権力や利権に弱いだけの時局便乗主義者だったということだろう。これは、戦時中は軍国主義者として「天皇陛下万歳」を叫び、敗戦後になると逸早く転向し、「戦後民主主義万歳」と叫んで戦後を謳歌した戦後左翼と同じである。むろん、我々は、戦後、「僕は馬鹿だから反省しない」と呟いて、自己の思想的信念を守って沈黙した小林秀雄のような愚直・頑固な保守思想家がいたことを忘れてはならない。(山崎行太郎)


共同通信( 2009年10月26日 13時21分更新 )
曽野綾子氏が郵政取締役に 西川氏退任後の新体制で


 日本郵政西川善文社長(71)が退任した後の新体制で、作家の曽野綾子(78・本名三浦知寿子)氏が同社の社外取締役に就任する方向となったことが26日、明らかになった。西川社長は28日の取締役会で正式に辞表を提出する予定。後任社長には元大蔵事務次官斎藤次郎氏(73)が就く。曽野氏は斎藤氏をトップとした新経営陣で、利用者に近い立場から郵政民営化の見直しを進める。

曽野綾子氏が日本郵政役員に
産経新聞2009.10.26 12:58

日本郵政西川善文社長(71)が退任した後に、作家の曽野綾子氏(78)が同社取締役に就任することが26日、わかった。西川社長は28日の取締役会で正式に辞表を提出し、後任には斎藤次郎元大蔵事務次官(73)が就任する予定。曽野氏は一部の取締役が退任し、その後任として就任するとみられる。

郵政取締役に曽野綾子氏 亀井・斎藤氏が強く希望
民営化の見直し賛同

 日本郵政の取締役に、作家の曽野綾子氏(78)=写真=が就任する見通しとなった。社外取締役らで構成する日本郵政の指名委員会(奥田碩委員長=トヨタ自動車相談役)の決定と臨時株主総会での承認を経て、28日にも就任する。

 関係者によると、曽野氏の起用は亀井金融・郵政改革相と、日本郵政の次期社長に内定している東京金融取引所社長の斎藤次郎氏(73)が強く希望した。経済界以外からも人材を起用し、郵政改革に幅広い意見を取り入れる考えとみられる。曽野氏も、政府が閣議決定した郵政民営化見直しの基本方針に賛同しており、就任を内諾しているという。

 曽野氏は東京都出身。小説「神の汚れた手」などの著書で知られ、宗教、戦争、社会問題などへの深い洞察力を生かした幅広い作家活動を行っている。1993年には恩賜賞・日本芸術院賞を受賞、2003年には文化功労者に選ばれた。国際協力活動にも取り組み、97年に自身が主宰する団体が読売国際協力賞を受賞している。

 95〜05年には日本財団会長を務めたほか、司法制度改革審議会委員や教育改革国民会議委員なども歴任した。

 日本郵政の経営陣の人事を巡っては、亀井郵政改革相が「幅広い範囲から立派な方々に集まってもらおうと思う」と述べ、民間企業出身の経営者にこだわらない意向を示してきた。また、現経営陣を全面刷新する当初方針から、新社長への協力を条件に一部留任を認める柔軟姿勢も示している。

(2009年10月26日 読売新聞)



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