文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

パチンコ右翼・小林よしのりよ、嘘を書き飛ばすなよ!!!−甘やかされた政治漫画家」の正体を暴く。

以下は、僕はまだ読んでいないが、マンガ右翼、パチンコ右翼として活躍している小林よしのり氏が今週号の「ゴーマニズム宣言」に書いた「北方領土交渉批判」に対する佐藤優氏からの反論(メール)の全文引用だ。それにしても、小林よしのり氏も、堕ちれば堕ちたものである。こんなことまで書いているらしい。

佐藤の茶坊主どもは、せいぜいネットでパチンコ攻撃でもしていろ! いっそ渋谷でデモして一般人にも訴えれば? そのデモに何人集まるか見てみたいよ(爆笑)。

これは、「2ちゃんねる」でパチンコ批判を展開した「ネット右翼」と呼ばれる「小林よしのりファン」や、街頭に繰り出してデモや抗議行動を繰り返す「極右集団」に向けられたものだろうか。それにしても、小林よしのりは、被害妄想病にかかっているのかもしれないが、前後の見境もなく、こんなことまで書き散らすとは…。一頃の勢いはすっかりなくなり、今は、怪しげな資料や証人を引き合いに出して、一人壁打ちテニスならぬ、独りぼっちのドンパチ・空中戦を繰り返しているようだが、引用する資料が、つまり詰めている弾が悪い。小林よしのり氏の知性のレベルに問題があることは、同じく九州出身なので、よーく知っているが、おまけに使う資料に問題があるとすれば、手の施しようがないわけで、今週の仕込み先はと見ると、つまり情報源は何処の誰かと調べていくと、あの「柏原竜一」らしいから絶句するほかはない。柏原竜一と言えば、「諸君!」に怪しいものを書いたことがある。「諸君!」廃刊の切っ掛けになったかのような、資本論を読む奴は左翼だとか、レーニンスターリンについて語る奴はソ連のスパイだとか言う「トンデモ・スパイ論」だったように記憶している。小林よしのり君、頭は大丈夫か。裏は取れているのか。まさか、あの「トンデモ・スパイ論」を参考資料に使ったんじゃないだろうな。特にこの選挙前の時期での鈴木宗男氏に関する誹謗中傷は、事実でないとすれば、選挙妨害に当るぞ。というわけで、それなら、もっと、ましな内部資料を教えようか。なーんてのは、真っ赤な嘘。そんな嘘に、あっさり引っかかっているのが、パチンコ右翼・小林よしのり君と櫻井よしこ女史だったかな???  小林よしのり君、近頃、かなりあせってますね。ガセネタに引っ掛からないように…。小林よしのり氏や櫻井よしこ女史が飛びついた沖縄の星某とか上原某とか、実は「沖縄集団自決」裁判の最新資料はほとんど読んでいないらしいぜ。しかも、「週刊新潮」には「上原氏に会った」と書いている怪しい「インタビュー捏造」記事が載っているようだが…。それにしても・・・。電話取材なら電話取材とはっきり書けよ、「週刊新潮」サンよ。



■メッセージ
山崎行太郎先生


 小生に対する攻撃(以前、山崎先生が一笑にふした柏原竜一さんの作文を根拠にしています)は笑い話で済ませられますが、小林よしのりさんと『SAPIO』誌の姿勢は鈴木宗男さんに対する事実上の選挙妨害にあたるというのが私の認識です。
 小林さんは、もう書きたいことがなくなっているように思えます。相手に噛みつき、土俵に上げ、「商売」に役立てることを考えているのでしょうが、そういう話に付き合うほど私はお人好しではありません。

 2009年8月5日 佐藤優

ライブドアニュース

佐藤優の眼光紙背(第56回):甘やかされた政治漫画家」(仮題)





 北方領土問題を巡って政治漫画家の小林よしのり氏が8月5日発売の『SAPIO』(小学館)でも筆者を攻撃している(「ゴーマニズム宣言北方領土『おもねり・譲歩外交』の愚劣2」)。前回の眼光紙背「哀れな政治漫画家」で筆者は小林氏の北方領土交渉に関する事実誤認について指摘したが、小林氏はこれを無視し、印象操作を続けている。筆者は『SAPIO』の連載執筆者であるので、同誌に対して敬意を払い、「哀れな政治漫画家」の原稿を飯田昌宏編集長に送付してある。それにもかかわらず、小林氏の漫画の欄外には、次のような記述がある。

<佐藤優は堂々と「SAPIO」で反論すればいい。誰も見ていない雑誌で書くなよ。ここは男らしく本丸を攻めている。佐藤の茶坊主どもは、せいぜいネットでパチンコ攻撃でもしていろ! いっそ渋谷でデモして一般人にも訴えれば? そのデモの何人集まるか見てみたいよ(爆笑)。>


 なぜ「爆笑」になるのか、筆者にはよくわからない。多分、筆者と小林氏の感性は相当異なるのであろう。筆者は正々堂々と誰もが無料で見ることができる、天下のライブドア社が運営する眼光紙背で実証的な指摘をしている。小林氏にこのようなことを言われる筋合いはない。雑誌には編集権がある。『SAPIO』編集部は小林氏の欄外の記述を見て、「佐藤さんは眼光紙背で小林よしのり先生の漫画の内容について言及していますよ」と指摘しなかったのだろうか? 編集者としてのプロフェッショナリズムが問われる問題だ。
 筆者がどこで、何を書くかについて小林氏に指図されるいわれはない。誹謗中傷に対してどのような形態で対抗するか(これには無視することも含まれる)について、筆者は自分で決める。
 それから、小林氏は、<佐藤の茶坊主どもは、せいぜいネットでパチンコ攻撃でもしていろ!>など、ネットで言説を展開する人々を小馬鹿にしたようなことを書くが、これはいただけない。以前にも指摘したが(6月5日付眼光紙背「小林よしのり氏とパチンコ問題」)、「おぼっちゃまくん」キャラクターがパチンコのキャラクターに用いられた問題で、多くの小林よしのり氏のファンが「よしりん先生」のことを心配して展開した言説をどうして虚心坦懐に受けとめることができないのだろうか? 小林氏のかたくなな心に哀れさを覚える。

 さて、小林氏は今回、筆者がロシアとの「二重スパイ」を演じている可能性について論じている。笑止千万だ。筆者のモスクワ時代の交遊について何か言いたいならば、拙著『自壊する帝国』(新潮文庫)をきちんと読んでから、具体的、実証的な批判を展開しなさい。『諸君!』2007年5月号に掲載された情報史研究家とかいう人の「読書感想文」の孫引きで情報操作、印象批判を展開するのでは、論壇人として入場券がないと言われても仕方ない。
 北方領土問題について、小林氏との間に論争は成立しない。筆者の理解では、論争が成立するためには3つの前提条件がある。

<1.争点が存在すること。

2.事実にもとづいた批判がなされていること。

3.論争相手に対する最低限の敬意があること。>


 小林氏の場合、いずれの条件も満たしていない。従って、本件を筆者は論争ではなく政治的攻撃と受けとめている。客観的に見て小林氏との間に諍いは生じているが、これは論争という高いレベルのものではない。これまでこの政治漫画家を論壇が甘やかしてしまった。このことが日本の論壇の閉塞状況をつくる上で少なからぬ役割を果たしたというのが筆者の認識だ。
 8月30日には衆議院議員選挙がある。論壇人や雑誌編集部が自らの政治的見解をもつこと自体は不思議でない。特定の政党や政治家を批判することもあるだろう。しかし、それは事実に基づいていなくてはならない。8月5日付『SAPIO』で小林氏はこう記す。


<ところが1997年、宗男は猛反対する外務省を「恫喝」して樺太を訪問! のみならず樺太に日本総領事館を設置する意向をロシア側に伝えた!!>

 これは事実ではない。3点を指摘しておく。

1.1997年の鈴木宗男氏のユジノサハリンスク訪問に外務省が反対したという事実はない。

2.従って、鈴木宗男氏が本件に関して外務省を「恫喝」したという事実もない。

3.ユジノサハリンスク総領事館を開設することは、外務省の正式の決裁を経た日本政府の公式方針であった。

 8月5日付『SAPIO』掲載された小林氏の政治漫画を読んだ読者は誤った情報に基づいて30日の衆議院議員選挙に臨むことになってしまう。小学館には校閲(記事の内容の事実関係をチェックすること)機能があるのだろうか?
 それとも小林氏の政治漫画は「聖域」になっており、事実と異なることを書いても構わないという判断を小学館はしているのだろうか?
 このような記事を掲載した雑誌を発行した責任はどうなるのだろうか?
 国民の真実を知る権利との関係でも、今回の小林氏の政治漫画の内容は多くの問題をはらんでいる。(2009年8月5日脱稿)



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