文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

「情況」の「薩摩侵攻400年と琉球処分130年」を読む。

朝日カルチャーセンターの「小説教室」の日なので、早めに家を出て、立川駅ビルルミネにある本屋に立ち寄る。興儀秀武氏の「薩摩侵攻400年と琉球処分130年」が面白そうなので、『情況』を買う。一階の「スタバ」でコーヒーを飲みながら、まず「小説教室」のテキストを読む。読み終えてから、興儀秀武氏の「薩摩侵攻400年と琉球処分130年」の載った『情況』を、期待に胸を膨らまらせながら手に取る。他にも二本の沖縄論がある。沖縄(琉球)独立論、アイヌと沖縄…など、読み応えのありそうなものばかりだ。「沖縄は全体主義の島だ」とか「情報弾圧や情報統制に抗議する」とか言って週刊誌で騒いでいる小林よしのり氏や櫻井よしこ氏等は、決して読まない論文ばかりだろう。今年は、「薩摩侵攻400年と琉球処分130年」という記念すべき節目にに当る年らしく、鹿児島や沖縄で、頻繁に「シンポジウム」が行われているらしい。多数の聴衆かつめかけているというから、関心が深いのだろう。「薩摩侵攻」や「琉球処分」を、近代日本の出発点として捉え、さらにアジア侵略への起源と見るのが、彼らの基本的な論調のようだ。いずれにしろ、小林よしのり氏や櫻井よしこ氏の思考がそうであるように、近代以前は、沖縄・琉球が独立国だったという歴史的現実を、多くの日本人が「忘れている」、あるいは「忘れさせられている」わけだが、「沖縄・琉球問題」の本質と起源は、やはりそこに、つまり沖縄・琉球は日本ではなかった、というところにあると言うべきだろう。沖縄や蝦夷地(北海道)は、厳密に言えば、日本ではなかった。この歴史的現実を、どう評価しどう解釈するにせよ、沖縄や蝦夷地(北海道)は、武力によって日本(ヤマト)に併合されたという歴史的現実を直視することから、「沖縄戦」や「沖縄集団自決」も、そして「アイヌ問題」も考えるべきだろう。ところで、鹿児島県の徳之島出身の元・郵政官僚で、小泉政権時代の「郵政民営化」に徹底抗戦し、「日本郵政公社」常務理事から追放された、わが畏友・稲村公望氏(中大大学院客員教授)が、今回の衆院選挙で、「国民新党」東海ブロックから立候補する。彼は、郵政官僚として沖縄に赴任していたこともあり、また生まれが徳之島ということもあって、「郵政民営化問題」だけでなく、「沖縄・奄美問題」の専門家でもある。期待しよう。





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