文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

守屋喚問全記録。(某新聞より)

●守屋前次官参院証人喚問1「同席した政治家は2人」





収賄疑惑を持たれている守屋武昌前防衛事務次官(63)に対する証人喚問が15日、参院外交防衛委員会で行われた。
  ◇    ◇    ◇    ◇    ◇    ◇    ◇
午後1時、北沢俊美参院外交防衛委員長が説明後、守屋氏が宣誓。最初に北沢委員長が質問した。

北沢 11月8日、日本ミライズ社の宮崎前社長が逮捕され、この委員会に出席できません。従って守屋証人には、真相の解明と防衛省の体質改善に向けて、誠実にご答弁をお願いします。問題点は3つあります。1つ目は水増し請求による税金の無駄遣い。すなわち国民、納税者に対する背信行為。2つ目は、天下りによる癒着構造。3つ目は談合体質であります。これらの問題点を解明しなければなりませんが、証人はまずもって認識をお持ちでありましょうか。

守屋 今言われました件は、防衛省において大変問題になっている事案でございまして、私が在職中もそういう問題があって、国民の皆様に大変ご迷惑をおかけした。司直の処罰を受けたという記憶があります。そういうことはあってはならないことだと思っております。それから私が関与することは絶対にあってはならないことだと認識しております。

北沢 次期輸送機のCXエンジンの選定過程において、あなたは装備審査会議に防衛局長として参加し、事務次官就任時には議長として選定に関与されました。衆院では、選定されたエンジンの製造会社「GE」の代理店が山田洋行と承知していなかったと証言されましたが、増田現次官が当時の資料で、「守屋氏も知っているはずだ」と述べておりますが、本当に承知していなかったのか。当時の部下に石もて追われるような感がなきにしもあらずで、私も情において忍びないものがありますが、正確にお答えいただきたい。

守屋 装備審査会において、私が議長をしたことは事実ですが、当時の認識としてそのような記憶は一切ございません。

北沢 昨年9月以降、防衛省は原則、随意契約一般競争入札にするという方針を決め、そのことの報告を受けていることを確認させてください。

守屋 そのような報告を受けた記憶はございません。その問題が、その契約方法の方針が変更されたことを錦したのは6月14日の記者会見の時に、担当部署から説明を受けたときに、運用方法が変更されたことを認識しました。

北沢 昨年12月、GE社のスパークス氏と宮崎氏と事務次官室で会談したのち、今年6月に改めて部下から説明を受け、一般競争入札でなく随意契約にならないのはおかしいではないか、との趣旨の発言をしたと報じられておりますが、事実ですか。

守屋 そういう発言をしたことは覚えておりません。

北沢 衆議院での証人喚問では、山田洋行の接待の席に、防衛庁長官経験者も出席したと証言されました。あれから日にちも過ぎたことでありますし、記憶を呼び起こして、どんな話がなされましたか、同席した政治家の名前、3名とおっしゃっておりますが、証言をしていただきたいと思います。

守屋 どんな話をしたかの内容は、あの、全く覚えておりません。それから、先生のお名前でございますけれども、私は衆院では宮崎さんがおるという前提で話しております。時期については、今年ではなくて、一昨年か昨年だったということで、時期も明確ではないということを言っておりまして。私が、その大臣経験者といた会議に、宮崎さんがいたということが確定的でない部分があります。宮崎さんに確認しないで、私が政治家の方の名前を申し上げると、その方の名誉を傷つけ、大変迷惑をかけることになるので、軽々にお名前を申し上げることができないときうことをご理解いただければと思います。それで宮崎さんと私と同席したのは、私の記憶に残っている政治家は、3人ではなく2人であります。

北沢 いずれ明らかになることだと思います。ましてや長官経験者ということであればあなたの経歴からして、昨年や一昨年の記憶がないことは、極めて不自然だと思います。そこで、2名についてもう一度ご答弁をいただきたい。

守屋 あの、私は今申し上げましたように、私の記憶で話しておりますけれど、宮崎さんがおられたという前提で申し上げておりますけど、仮に宮崎さんがおられなかった場合は、先生にご迷惑をおかけすることになる。私の不確定な記憶でご迷惑をおかけすることはできないので、お名前を申し上げることはできません。

北沢 それは、政治家に迷惑をかけてはいけない情でか、それとも正確性を期して改めて証言をする心境か。

守屋 両方でございます。

北沢  少し視点は代わりますが、平成10年の過払い事件で、東京地裁は判決で防衛庁と企業の間に病理的要素が介在していると、判決で書いています。旧防衛庁の官製談合事件も、同じ同根のものであります。2005年11月17日に防衛庁発注工事の談合事件で東京地検特捜部に家宅捜索を受けたエヌテックという会社をご存じですね。

守屋 まったく承知しておりません。

北沢 では申し上げますが、この会社は、元防衛政務次官をなさった衆院議員の娘むこの方であります。ご存じありませんか。

守屋 お名前は忘れましたが、確かそういう方と宴食をともにしたことがあります。

北沢 エヌテックの社長は、「ヌマニュウ」さんという方でよろしいですか。

守屋 そのようなお名前だったと記憶しております。

北沢 会食はしましたか

守屋 ございます。

北沢 その時、工事の受注要請を受け取ったり、金品を受け取ったりしましたか。

守屋 一切ございません。

北沢 家宅捜索を受けたときの捜査令状の中身をきいたことはありますか。

守屋 そのような話を本人から聞いた記憶は全くありません。

北沢 その捜査令状の中に、守屋証人の名前もあった、という証言も同じ関連で捜索をされた案件からお聞きしておりますが。

守屋 そのようなことは承知しておりません。

北沢 それでは最後の質問にします。シビリアンコントロールについてであります。今般の海上自衛隊補給艦による給油量の取り違えと、その後発覚した給油量訂正の隠ぺい問題は、民主主義の下でシビリアンコントロールを担う国会の審議を空洞化させました。戦前の軍部による洗脳や国策のミスリードを思い出すことができます。防衛省は、間違った情報を提供しても、大臣や後に総理にまでなる人がその情報を元に国会答弁をしてくれるということや、内部では単なる事務的ミスとして責任を問われないという極めて悪い学習をしてしまったものであります。防衛省においては最も重用しすべきシビリアンコントロールへの意識が希薄であると、今回の事件で断じざるを得ません。省にもこの間、重責におられたわけですが、シビリアンコントロールの責任についてあなたの考えをお聞かせ下さい。

守屋  あの、防衛力に対するシベリアンコントロールは、長年の間に防衛力の管理原則として民主主義社会で根付いてきた大変重要な要素だと思います。私は在職中、きちんとそういうなことを国会に対する説明、国民に対する説明を心がけてきました。今般インド用で活動している補給艦の事件で、80万ガロン給油したのに20万ガロンしかしていない、という報告ミスを行った、それが何年も後になってでてくることは、そういうポストにあったものとして、大変残念に思っていますし、そういうことに気が付いた時に、もっともっと、組織の中できちんと情報をシェアできる体制があればそういうことが防げたと思いますが、私は辞めてからその情報を聞いておりまして、細部は承知しておりませんが、どんなことがありましても、防衛力に対するシビリアンコントロールは、民主主義国家に置いて貫かなくてはならない原則だと思います。

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●守屋前次官参院証人喚問2 
         「久間、額賀両先生だと思う」



犬塚直史氏(民主) 今回の山田洋行日本ミライズ、守屋証人が深く関わってこられたこの会社、11年間で200回以上ゴルフをともにされたというこの会社の今回の水増し請求に関わる取り引き総額、1回の総額で1000億円と言われている。あるいは守屋証人が深く関わったといわれている沖縄の日米行動委員会(SACO)予算、これが3兆円、あるいはミサイル防衛に至っては市場規模が10兆円といわれている。普通の人はこんなに大きな金額を言われたらまったく想像できない。まさに今回、参議院で国民のみなさんの厳粛な付託を受けて国政調査権を発動して証人として来て頂いたわけですから、まずあなたはですね、宮崎さんとの宴席で同席された政治家、政治家秘書の名前を明かすべきだと思うが、お答え下さい。

守屋 先ほど委員長に申し上げた通り、私の答弁は宮崎さんがいたという前提で話しておりまして、私の記憶が間違っていた場合に、宮崎さんがいないで私とその政治家の会合だったという可能性もあるわけですので、それを確かめることなく申し上げますと、その人に大変ご迷惑をおかけするということで、軽々に名前を申し上げることはできませんということを答弁しているわけです。

犬塚 この問題とされている時期に防衛庁長官を経験されたという政治家、そうたくさんいないんですよ。石破元長官、久間元長官、額賀元長官、中谷元長官、少なくともこの4人の方は同席を否定しているんですね。はっきりと言わないことで、かえってこの方たちに迷惑をかけてることになるんです。はっきり言われたらどうでしょうか。

守屋 衆議院でも申し上げた通り、今年お会いしたことはなくてですね、去年か一昨年ではないかと思っています。私の記憶では山田洋行の時代にお会いしたんでないかということでして、日本ミライズになってからお会いしたという記憶はございません。

犬塚 このパネルをもう一度見てほしい。このパネルの5番のところですね、山田洋行の偽の見積書、いわば水増し請求が発覚した後に、山田洋行が守屋事務次官接触した。11月14日付の朝日新聞の報道によりますと、この時、元事務次官の守屋さんは担当課に電話していた。担当課というのは監理局会計課原価計算課のことです。

守屋 衆院でもお答えしたが、今から5年前のことでして、当時の記憶としてまったく覚えておりません。

犬塚 それでは配布資料をご覧になって下さい。これは本年7月5〜8日の間、防衛省から出してもらった資料です。この間、守屋次官、そして随行者として防衛政策局長、経理装備局会計課長、防衛政策局防衛計画課長、及び長官官房参事官が訪米して、米要人を訪問しているという記録があるが、これは事実でしょうか。

守屋 この記載している通りの人にお会いしました。事実でございます。

犬塚 この時にですね、アーミテージ元国防副長官との懇談をしていますね。午前中の米津山田洋行社長もですね、アーミテージ元国防副長官が退職をされた後に、コンサルティングの会社立ち上げて、そちらとはお付き合いあるということを証言されているが、この懇談の内容を教えて下さい。

守屋 詳細には覚えていないが、海上自衛隊イージス艦の情報漏れ、アメリカが大変この問題に関心持っているということで、私どもの防衛省の対応、そういうものについてアメリカと協議するということで参りました。それでアーミテージさんは国防省関係者ということでございますから、だいたいどういうふうな受け取り方されるかということについて意見交換をした記憶があります。

犬塚 今の答えだと、午前中の山田洋行の現社長が、アーミテージさんが退職後つくられているコンサルティング業務の一環としてお付き合いがあるというところと、今の内容とまったく相関がないように聞こえるが、それでいいか。

守屋 私が今回訪米した時にアーミテージさんに会っているのは事実だが、アーミテージさんと会った時に私の記憶に残っているのはそういうことをお話したと。それから私とアーミテージさんが2人だけで会ったわけでなくて、向こう側もおりましたし、私どもも行った出張者を全員連れて行っての会議でございますから、会議の中身はその中でみんな聞いていたわけでございますから、聞いていたわけだと思います。

犬塚 それでは確認だが、山田洋行、あるいは日本ミライズに対してアーミテージ元国防副長官を紹介をしたり口利きをしたりした今までの事実はないか。

守屋 ございません。

犬塚 先日の参考人質疑で寺岡元海幕防衛課長が、給油量の誤りについて(当時の)守屋防衛局長に相談したと報告しています。どのような相談があったのか。

守屋 寺岡防衛課長と会ったという記憶はございません。委員会での答弁の議事録を私も読んだが、私以外にも官房長あるいは事務次官、大臣に会ったと言うが、どうも幕僚会議が終わってから彼が説明するまでの期間にあれだけ多数の人に会うことができたかどうかということと、私が会います場合には、幕僚担当課長が会うっていうことは、私の下に課長というものがいるわけでございますから、そういうものとの関与を経ないで直接私のところに来ることは考えにくいということです。とにかく、当時の記憶として私は海幕の防衛課長に会ったということはございません。

犬塚 防衛課長かあるいは守屋証人のどちらかが違うこと言っていると理解した。この給油量の取り違えの問題について、今まで証人は何度となく答弁してきているわけだが、最も肝心なところ、私も先般カナダ大使館で開催されたOEF−MIO(海上阻止行動)の説明会に行って、米軍の関係者にこの間のいろいろな説明を受けてきたわけだが、その時の説明というのは、日本が給油している総額が米軍がMIOで使用している総額よりも少ないからそれでいいではないか、つまり米軍がOEF−MIOで使っている額の方が多いんだから、日本が細かいことをいろいろ言わなくてもそれでよしとするべきだというような答弁があったが、守屋証人はどのようにそれを受け止めるか。

守屋 私はその発言について承知していないし、アメリカ側がどういう考え方を持っているのかについて承知しているわけではないが、私どもが担当局長として当時のアメリカに申し上げたのは、当時のテロ対策特措法というのはテロ対策特措法に基づくアメリカに対する給油はテロ対策特措法の目的に限定されると、これを常時認識して対応してほしい、というのは会うたびごとに申し上げた記憶がある。

犬塚 総額がそこまでで全部より少ないんだからそういうことにしてあげようと、そういう説明は受けたわけだが、10月19日の衆院の安保委員会の質疑で、我が党の原口委員の質問に答えて、日本が給油している(軍用艦船用の)軽油2号、これはNATO規格のF76、よくご存知だと思うが、これが民間で供給できる油ではないという認識を石破大臣が明確にされたが、この認識は共有するか。

守屋 私は油の細部にまで知見がありません。そういうふうな艦船用の油を供給していたという説明は受けた記憶はありますが、艦船用の油の中に知識はありませんし、そのような説明を受けた記憶もありません。

犬塚 御存知ないなら認識してほしいが、このNATO規格のF76というのは、民間で調達できる油ではないということを委員会の場で大臣もはっきりと言っているわけです。これはどこから来ているというと、アメリカの国防総省兵站局の下にDESC、デスクと呼ばれる国防エネルギー支援センターがあって、米軍が使用するすべての石油資源の購入管理を行っている。米軍すべての石油資源の購入管理を行っているのがデスクだと、これは知っているか。

守屋 承知していません。そういう説明を受けた記憶もありません。

犬塚 御存知ないならよくご認識いただきたいが、米軍すべての石油資源ですからすべての燃料はこのデスクから来ている。国防総省兵站局、この国防総省兵站局のデスクの顧客リストに日本政府が明記されている。さらに「不朽の自由作戦」に油を供給していると書いてあるが、これも御存知ないか。

守屋 承知していません。

犬塚 いくらなんでも、全自衛隊の、この防衛省の20万からいる皆さんのトップに立って4年も勤務された方がデスクを知らないというのはあまりにも不自然だが、もう一度答えて下さい。

守屋 私の知識としては今日初めて先生の質問でその名前を知ったということでして、私の記憶にはございません。

犬塚 それでは、自衛隊がインド洋沖で給油活動しているのは御存知ですね、いくらなんでも。自衛隊がインド洋沖で給油活動をしているその油は、日本から持って行くわけではありませんね。その油はいったいどこから持ってくるんですか。

守屋 当然、中東の寄港地、そういうところで調達していたという認識に立っている。

浅尾慶一郎氏(民主)

浅尾 あなたは証言の中で何ごとも包み隠さずと言っている。確かに不正確なことを言うと迷惑だ、ということで政治家の名前を挙げていないが、不正確であれば、誰々さんだったと思うということで、思うということをつけて結構なので、2人の名前を挙げて頂けないか。

守屋 私の記憶が間違っていたら大変なご迷惑をかけることになるので、私の気持ちとしては軽々に申し上げられないということです。

浅尾 包み隠さずという宣誓と異なるのではないのか。

守屋 あの、それでは申し上げますが、久間先生と額賀先生ではなかったかと思っています。

浅尾 ありがとうございます。そではその久間大臣とはその宮崎さん以外とも何回か宴席を共にされたことはございませんか。

守屋 それはございます。

浅尾 何度もということでございますが、何回ということでございますか。その場に午前中の議論でも出た日米平和安保協議会の専務理事であった秋山直紀さんという方、ご一緒でしたか。

守屋 ご一緒したことはあると思います。

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●守屋前次官参院証人喚問3 
      「久間氏は神田、額賀氏は六本木の料亭」



浅尾慶一郎氏(民主) この秋山直紀さんと山田洋行、山田グループと久間さんとの橋渡しをしたということも一部の報道では伝えられているが、そのことは御存知か。

守屋:承知いたしておりません。

浅尾:それでは、先ほどCXのエンジンについて、随意契約の話で自分として声をかけたことがないと言っていたが、CXのエンジンを代理店を介さないでGEと直接契約をするという検討を、一部報道では久間さんが大臣だった時に当時の航空機課長にしたということだが、あなたは在任中にそういうことを承知していたか。

守屋:在任中そういう報告を受けたことは一切ありません。指示をうけたこともございません。

浅尾:在任中は知らなかったということだが、退職後、そういう話を久間さんから聞いたことはありませんでしたか。

守屋:私が辞めてから久間大臣に挨拶に行ったが、大臣からそういうことを聞いた記憶もございません。

浅尾:命令系統について。大臣が事務次官を飛び越えて航空機課長に命令するのはイレギュラーでしょうか。

守屋:ものによって命令とか指示とか、大臣で省内でやることについてはいろんな形態がありますから、私はそのことについて承知していませんので、実態を知らないで申し上げることは難しい。

浅尾:私はGE社から防衛省がなぜエンジンを直接買えないのかと考える一人だが、一部の報道では防衛省内で直接契約を行えないか検討したが、守屋さんが難色を示したから実現しなかったといわれているがその事実は?

守屋:少なくとも私が在職中にそういうことを装備局が検討しているとか、経緯を説明にきたとか、記憶は一切ありません。

浅尾:退官して久間大臣を訪ねた時にそういう話は出なかったでしょうか。

守屋:会議が終わって別れ際でしょうか、「君に言わないでおいたことが一つある。GEと直接契約できないか担当課長に指示した」と大臣から聞いたことがあります。

浅尾:そのことを聞いてどう思ったか。

守屋:私はその当時辞めているのですから、私に対してどうしてそういう話をされるのかなという違和感を持ちました。

浅尾:事務次官が在職中に航空機課長に直接指示を出すことは、なかなか異例なのかなと思います。もう一つ、参院予算委員会で、守屋さんが次官だったときに、沖縄の海兵隊がグアムに移転するということで、日本国がグアムに海兵隊の家族住宅3500戸を建てるということが決まりました。問題は、建てる価格が、わが国が建てる場合は同じグアムで米軍が造る場合の価格の4倍だと。そのことを私は久間大臣に指摘した。大臣は「調査する」とおっしゃいました。午前中の委員会の質疑の中で山田洋行の米津現社長は、調査の最中にグアムに行って業者説明会に参加していたということだ。守屋さんはグアムの価格が高いという議論があったことは承知していたでしょうか。

守屋:私の記憶にはございません。

浅尾:3000億円ぐらいの税金を使うことですから、それが4分の1になるということですから750億円だということですから、残念だと指摘したい。覚えておいてもらいたい。

守屋:アメリカとの移転交渉のことについて、アメリカはタフネゴシエーターで言い値は高いものを言って参りますから、その言い値ではやらないということが私たちの主張。私の頭の中ではいまだ交渉中ですから、私の後輩がその高い値段のままで握るということは考えていません。

浅尾:質問を戻すが、久間さんと額賀現財務大臣の名前が出たが、宮崎さんがいたかどうかは別として会食した場所はどこだったでしょうか。

守屋:額賀さんとのことははっきり覚えており、昔の国防省のジム・アワーさんが日本に来たとき神田の料亭だったと思いますが、私が行ったらそこに宮崎さんが来て、それから額賀先生がその後来て、額賀先生が最初に帰っていった。それから久間大臣のときは、2、3年前だったと思うけれども、六本木の旧防衛庁のそばにあった料亭だったと思います。

浅尾:ゴルフの関係の質問に移る。山田洋行以外の商社の方とゴルフをしたことはありますか。

守屋:ゴルフを始めた12、3年前はやった記憶がありますけれども、それ以外は記憶にありません。「商社」の方とは、始めたころはあったと思いますが、それ以外はありません。

浅尾:賭けゴルフをやっていたと。15番ぐらいで、7万ぐらい。商社の若い人が、16、17番ぐらいでパーをしてバーディーパットが入って、その後掛け金が倍になって、そのあとマージャンをした記憶は。

守屋:若いころの記憶ですから、「払わないのでは」と言われて大変悔しい思いをしたことは鮮明に記憶にあります。

浅尾:正直に答えていただいたので、その後のマージャンのことは武士の情けでそれ以上は容赦します。それから午前中の質疑で、レイスラー工科大学に山田洋行が寄付をしている、あるいはオーナーが寄付口座を持っているということだが、午前中、米津参考人が当初、山田インターナショナル社長ともう一人関係者が大学院を訪問して、口頭ではあったけれども「守屋さんのお嬢さんをよろしく」と頼まれたと言っているが、お嬢さんのことで宮崎さんに具体的に口添えを頼まれたことはありますか。

守屋:娘はいま別の語学学校で勉強している最中で、そのようなことはございません。

浅尾:宮崎さんが勝手にやったことで、守屋さんに対する便宜供与ではない?

守屋:自分の娘のことですから私のお金でやっております。大学には現在入っておりません。

浅尾:水増しの問題だが、(敵レーダーをかく乱させる航空自衛隊の装備品)「チャフ・フレア・ディスペンサー」の水増し請求について山田洋行の誰が説明にやってきたか覚えていますか。

守屋:新聞報道で知ったが、山田洋行に行った知っているOBは1人しかいませんから、証人喚問の前日、新聞に出て不安に駆られまして、その人に電話した。説明に来たこと自体、全く記憶にございません。

浅尾:担当課に対して説明に来たとか問い合わせをしたことは記憶にないのですか。

守屋:当時の記憶にございません。

浅尾:担当課から結果として契約変更の説明を受けたということも記憶にない?

守屋:全く記憶にございません。

浅尾:一般論としてうかがうが、水増しがあった場合、あるいは価格が違った場合、どういう場合が契約変更でどういう場合が契約取り消しになるのでしょうか。

守屋:私はそういうものにつきまして知見がございませんので、お答えできません。

浅尾:では知見の豊かな沖縄について。普天間基地の移転について、当初守屋さんはシュワブ陸上間を唱えていましたか。

守屋:はい。

浅尾:これをシュワブの沿岸に埋め立てを変更したのはどういう経緯でしょうか。

守屋:埋め立て案に変更したのはL字からV字ということでしょうか。アメリカとはL時案で交渉したのは確か。ただ、アメリカとの交渉は、アメリカと日本とを固めてから地元に話すというやり方になった。L時案をもとに地元に話したのだが、L字案は地元の集落の上を飛行機が通過するから何としてもやめてもらいたいと。名護市の集落を通らないとL字をそのまま沖合いに200〜300メートル出した。そうすると、名護市の方はクリアしたがこんどは宜野座村の集落の上を通ると。それを避けるためにはもう一本の滑走路を設けて、名護市に進入するときは海上から進入して着陸する。そして離陸するときは外側のもう一本の滑走路を通って運用すると。そういうV字案なら了解が取れたという経緯であります。

浅尾:沖縄の仲井眞知事とは巷間言われているところによると、犬猿の仲だというが、そういう認識を持っておられますか。

守屋:経緯がございまして、私は名護市と宜野座村と合意書を結んで、それから稲嶺知事と合意書を結んだのであります。会見が終わって、地元の記者から「合意しないといっていたのに合意したか」と聞かれて、合意書もあるのに稲嶺知事は「合意していない」と言った。仲井眞知事はその後、知事選に出たときも「V字案には反対だ」と公約して当選した。そこで「政府案を修正してほしい」と言われた。私は「稲嶺さんは合意してます。合意文書もあります」とご説明したけれども、仲井眞さんは「V字案反対で当選したんだから」と。そういうことで激しいやり取りをしたことはございます。

浅尾:グアム移転で、山田洋行が関与したがっていると、宮崎さんや関係者から聞いたことは。

守屋:一切ございません。

浅尾:山田洋行の関係会社がグアムに土地を買う、あるいは買ったと聞いたことは。

守屋:ありません。

浅尾:次に、部下の課長に投資資金として四千数百万円預けたことについて事実関係は。

守屋:私は部下に大変迷惑をかけたと申し訳なく思っている。10年前に家を買い、その資金として父親からもらった仙台の山が分譲地になっている。それを売り、いろんなとこから借金もしていましたが、当時私は5000万ありまして、その金が当座使わなくていいということでしたので、部下が貸してくださいということでしたから、2500万と2000万とに分けて、借用書を書いて貸したことがございます。

浅尾:上司と部下でそういう金額を貸し借りするというのは防衛省の中では一般的か特異なことでしょうか。

守屋:全く一般的でないと思っております 私も5000万という大金を手にしたのはその時が初めて。その金を増やしてあげるという言葉に乗ったのは私自身が甘いところがあり、それが防衛省の中で一般的ではないと思っています。それからこの話は10年前のことでして、事務次官になったときではない。

浅尾:返ってきた小切手は1500万ぐらいと聞きますが、3000万ぐらい損が出たということでしょうか。

守屋:10年前の7月に2500万と2000万を貸して、私の記憶では、貸した当時、「返すのがなかなか難しくなった」と聞いたことがあります。ただ彼の方から、「必ず返すと」いう話を聞いた。そしてその年の12月まで、確か3000万近く返して、確か1500万残った。それを5年かけて返して、最後に1100万返したということです。

浅尾:鳩山法務大臣が「友達の友達がアルカイダだ」という発言をし、当時の防衛庁の守屋局長に調査をするようにと指示をしたと言ったという報道があるが、そういう記憶はありますか。

守屋:委員会の委員長、理事の方と、鳩山先生が委員長だったときに会合を持ったことがありますが、私はどんな話をしたか覚えていないし、組織として調べろと言った記憶はございません。

浅尾:委員会の委員長のときに会合を持ったけれども、そういう話が出たことは記憶にないということでしょうか。

守屋:会合は記憶にあるが、そういう話は記憶にございません。組織として検討しろといただいたことは記憶にございません。

浅尾:その委員会にはどういう方が来ていたか覚えていますか。

守屋:委員長以外は覚えていません。

浅尾:当時の外務省の一人、警察庁の警備局国際テロリズム対策室長などがいたということは覚えていませんか。

守屋:そういう記憶は全く覚えていません。

浅尾:額賀大臣と宮崎さんと一緒になった会合は、ジム・アワー教授が来日したときだというが、時期は覚えていますか。

守屋:今年ではないことは確かで、去年でもなくて、一昨年ではなかったかと思います。ただこの話は宮崎さんと一緒にいたかということでしたが、宮崎さんが中心ではなくて、ジム・アワーさんが中心だったわけでしたから、これはご理解いただきたい。

浅尾:ジム・アワーさんとは昔からそういう関係だったのでしょうか。

守屋:私が23年前に付き合ったときには、「あなたはドメスティックで海外付き合いがない。そういう人と付き合った方がいい」と先輩のアドバイスで、宮崎さんを知って、国防省OBと付き合うようになった。その一人がアワーさんでした。

浅尾:宮崎さんがアワーさんを紹介したのでしょうか。

守屋:仕事の関係でアワーさんは知っていたが、仕事を離れて紹介したのは宮崎さんでした。

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●守屋前次官参院証人喚問4 「退職金は返納します」



山本一太氏(自民) 先ほど、浅尾委員の質問にお答えになった。接待を受けた席に、二人の防衛庁経験者がいたということですが、いま一度名前を確認させて下さい。

守屋 接待を受けたと言うことではなくて、宮崎さがんがいた席に、お二人の先生がおられたということです。どちらが、誰が接待をしたのかは私は承知しておりません。

山本 守屋証人が次官だった時代に、大臣、防衛庁長官経験者4人の方々はすべてそうした席で宮崎元専務と同席したことはない、そうしたことに関与したことはないと否定しているわけなんですが、もし守屋証人の言うことが事実であれば、そのうちの二人が事実と違うことをいっているということになりますが。

守屋 いや、最初に委員長に申し上げたように、私のこの問題についての前提は宮崎さんがいたという前提で話しております。私の記憶も時期はいつかということは、あいまいであると申し上げました。宮崎さんがいなかった席で会っている可能性がるとうことも申し上げました。だから宮崎さんに確認していただけないと、軽々に名前を申し上げることができないと申し上げていたんですけど。何事にも自分の覚えていることを言えということでしたから、間違っているかもしれませんけど申し上げました。

山本 最初の質問から犬塚さんまで証人は、これはあまり記憶が定かではない、宮崎元専務に確認しなければわからないとおっしゃっていますが、さきほどは浅尾委員には詳細に証言されていました。料亭も神田、最初に額賀元大臣が到着されて、その後で宮崎元専務が来たと。確かな記憶としておっしゃったと思います。その席が接待だったかは別にして、今おっしゃった、久間元大臣の方も六本木まで覚えていらっしゃったが、その席で、宮崎元専務と大臣経験者の方がいっしょだったのは間違いないか。

守屋 額賀大臣の件について申し上げると、ジム・アワーさんが来た席のことで、その席によばれていったら宮崎さんがおられたということでして、その席はたくさんおられたと思うんですが、そこに額賀先生がこられてお帰りになったということで、久間大臣のことについては、額賀先生のような大きな席ではなくて小さな会合だったと思います。そこで確認したのは、宮崎さんがおられましたが、本当におられたかどうかは確認できませんので、いままで答弁を差し控えていたものです。それ以外に久間大臣とお会いした会合がないかというと、数回あったと。

山本 衆院の証人喚問で、接待について聞かれて、少なくとも複数の政治家に会ったことがあるとおっしゃいましたが、その時に答えた大臣経験者の名前はでてきましたが、他の政治家の方々の名前は。

守屋 あの、宮崎さんがからんでいたという席で、他の大臣と防衛庁長官経験者と会った記憶はございません。

山本 宮崎専務がおられた会合、または山田洋行から守屋証人が接待を受けた会合で、大臣経験者ではなくて、複数の政治家の方と会ったとおっしゃったので、うかがったんです。

守屋 複数の政治家と会ったというのは、ジム・アワーさんの時に、確か他の政治家もおられたと思ったので、その記憶を申し上げました。そういうことでございます。

山本 あなたは、山田洋行から接待をされた席で、防衛省の官僚、あなた以外の、あるいは自衛隊の方々あるいはOBの方々と会った経験はありますか。

守屋 あの、衆院でも申し上げましたが、地方にゴルフに行った時に、食事をしたことはあります。ですが東京で、現職の防衛省の官僚を連れていったことはありません。ただ、OBが山田洋行に就職しているOBと、飲んだことはございます。来てもらったこともあるし、外で飲んだ経験もあったかと思います。

山本 現職の防衛官僚を誘って、宴席、接待の席にいったことがないということですが、一度もないんでしょうか。

守屋 まあ、23年間にわたるわけでございますから、私が記憶しているところではございません。

山本 もしかするとあったかもしれないのか。

守屋 私はやはり宮崎さんとの付き合いは、お互いの立場、ポストをわきまえて付き合おうとやってまいりまして、仕事を持ち込ませないということでした。私は宮崎さんと付き合っていることを防衛省の中の人間に見せるということはやっていませんでした。そういうことで私が宴席に連れていった記憶はありません。

山本 では、自衛隊員、現職の防衛官僚、OBを誘ってゴルフや接待の席にいったことはないということですが、地方では、職員とゴルフにいったことがある、宮崎専務も一緒に。それは何回ぐらいで誰が参加したのか。

守屋 あの、私の記憶にありますのは、8回か9回ぐらいあったとおもいますが、ほとんどOB、まあその当時は現職だったんですが、今はOBになっている人だという記憶です。

山本 お名前は?

守屋 えっと、福山さんといったと思いますけど。

山本 他にも何人かおられる?

守屋 たしか福山、えーりゅう…たかしかりゅうしという名前だったと思うんですけど。

山本 どこに勤務しているか。

守屋 山田洋行に勤めておられます。

山本 とにかく宮崎元専務については、宴席には仕事の話を持ち込まないとおっしゃったが、これだけ過剰な接待を宮崎元専務が守屋証人に対して行ってきた理由は何だと思いますか。

守屋 あの、私には、その長い間、そういうゴルフを続けてきたとうことでありまして、それは事実でございます。あの、私がそういうことを途中でやめれなかったということは、大変恥ずかしく思っております。これについては言い訳するつもりはございません。私は、やったということの責任は逃れるつもりはありません。私がやめるということを言い出すべきではなかったかと今は思っています。ずるずると、そういうことをしながら、トップにあるものがそういうことを続けていた責任は強く自戒しております。多くの隊員が一生懸命仕事をしているのに、そういうことをやったことを大変申し訳なく思っています。それから国民の理解と協力が防衛省の本旨でありますけど、そういうことで多くのまじめに働いている職員が信用を落としたことを大変申し訳なく思っています。私は責任をとるつもりでございます。こういう人間に退職金を受ける資格はありませんから、退職金は返納します。申し訳ありません。

山本 あなたがもし責任を感じてもらえるなら、これからも包み隠さず事実を述べてもらうことで責任を果たしてもらいたいと思います。この証人喚問は大変つらいものと思いますが、同時に国民に対して事実を説明する数少ない機会だと考えてお答えをいただければと思います。あなたは官房長官事務次官として防衛省を引っ張る立場に折られました。防衛省は、内局だけでなくて、いわゆる現場の自衛官に対しても贈答品、商社からの接待攻勢を受けていると言われているんです。私が知りたいのは、自分でもやってはならないことをやってしまったと、あなたが受けている接待は、防衛省にとって恒常的な問題なのか、同じような問題があるのかどうか。

守屋 あの、まあ、私が接待を受けていたことは言い逃れするつもりはありません。長い間そういってやってきたわけです。ですから、他の人がどういう状況にあるのかは、承知いたしておりません。

山本 長年防衛庁防衛省に務められた経験から守屋証人の感覚を聞きたい。なぜ防衛省でこういう不祥事が続くのか。先ほどは、水増し請求、天下り、談合の体質。実は、今回の証人喚問につながるスキャンダルは、果たしてあなたの得意な個人的な問題なのか、それとも防衛省を巡る構造的な問題がそこにあるのか。そこについて国民は知りたがっている。それについて、今回のケースはまさにあなたに特別なケースか、それともあなたがそういうかたちで利害関係者と付き合う構造的な問題があるのか。どちらですか。

守屋 やはり、あの、ゴルフを始めてから12年になりますが、そういうことを長い間にわたってやるのは特殊だと思っています。職員の多くは大変まじめに働いております。国民の信頼と理解を得るために昼夜を問わずいろんな環境下で働いております。私はその隊員の期待を裏切ったということで、後悔の念でいっぱいでございます。あの、本当に私自身、防衛庁自衛隊のことばかりやってきました。いろんな仕事をやってきましたが、その本人が自らを正せなかったということが、これはどんな責任でも、どんな責めでも私は負うつもりであります。でも一生懸命仕事をしている職員が疑惑の目で見られることが私には一番つらいことであります。私に対する責任は私はいかようにでも受けるつもりです。ですが、私のことをもって、多くの隊員がそうであると思われることは、決してそうとってもらわないようお願い申し上げます。

山本 お気持ちはよく分かりました。ほとんど多くの防衛省の職員は、一生懸命勤務されていることはそうだと思いますが、これだけの利権のスキャンダルが出てくることについて、何か防衛産業、これは大変な巨大産業、巨大利権ですから、ここの不透明は政官業の癒着のような問題が内在しているということはどのように思いますか。あると思いますか。

守屋 あのー私の件で、そういう風な疑惑があるという目で国民の方に見られることに至った私の責任だと思います。私どもの組織は決してそういう組織ではないと思っております。私は私の責任を逃れるつもりはありませんけど、多くの一生懸命働いている隊員をそういう目で見ていただかないよう、重ねてお願い申し上げます。

山本 多くの防衛省の方々は、本当に一生懸命国防という任務を担ってなさっていると思います。他方、何度不祥事が起きても制度的な欠陥があるというのは普通の考え方だと思います。月刊文芸春秋に、独裁者守屋の告白として記事が書かれています。その守屋証人とのやりとりがここに掲載されていますが、最後にこういう一文があります。「守屋は、証人喚問前こうつぶやいていた。僕は利権にからんだことはない……、これまで防衛利権にからんできた本当の悪は他にいる。僕は何をどこまでできるのか」。ここでおっしゃった本当の悪は何のことでしょうか。

守屋 私はその文芸春秋の取材を受けておりません。私は、その取材をそういう風な形で発表するとか、その方とは話したことはありますが、そういう形で文芸春秋に載せるということは、彼から言われたことは一切ありません。私が話している内容も、私が責任を持って話したと、事前に原稿のチェックも私はしておりませんし、書かれておりますけど、私はその事件が起きてから一切取材はお断りしておりまして、私が申し上げているのは、衆院とこの参院の場です。事前に取材があって書かれたものではありません。

山本 それでは質問の趣旨を変えたいと思います。あなたが、航空機課長、施設部長、官房長及び事務次官在籍中に、政治家から契約について圧力を受けたことはありますか。

守屋 特に建設関係で、防衛省の仕事をやりたいからこの会社を防衛省に登録するにはどうしたらいいかとか、こういう仕事に参加したいからそのときにはどこににいったらいいのか、という相談を受けて、担当部署を紹介したことはあります。

山本 もう少し具体的に聞きます。あなたは平成6年4月から平成7月12月まで防衛政策課長、平成7年12月から平成9年1月まで防衛審議官兼防衛政策課長の職にあったことは間違いありませんか。

守屋 あのー今先生がいわれた期間はあれですけど、防衛政策課長をやって、防衛政策課長をやりながら防衛審議官を兼任しながらやっていたという職歴があります。

山本 この間、山田洋行の宮崎元専務や社員からゴルフや接待を受けたことはありますね。

守屋 あのーそのころはゴルフを始めたときでありますから、そういうことはあったと思います。

山本 防衛政策課はどういうところか。防衛政策課は防衛局の総合調整を行うこととされていると。予算案件のとりまとめをしている部署と思うが。

守屋 防衛政策の企画・立案にかかわるということで、防衛力の整備を行うのは、計画課がありまして、あと装備局とか人事局とかありますが、予算をとりまとめるのは、経理局の会計課と理解しておりますけど。

山本 私は防衛政策課は、総合調整を行うということで予算調整のとりまとめに加わると理解しています。そこで、当時の防衛局、平成8年度予算ですけど、E767、空中警戒管制機(AWACS)でしょうか。これのエンジンの予算を防衛局が獲得されたのは事実でしょうか。

守屋 私は、当時そのようなことがあったかどうかは承知していません。覚えていません。

山本 当時防衛政策課長だった証人が知らないのは理解しにくいですが、AWACSの製造メーカーと取り扱い商社は覚えておられるか。

守屋 E767は、ボーイングでございますから、E767はボーイング社が作っているものと思っているが、取り扱い商社は承知しておりません。

山本 メーカーはGEで、取り扱い商社は山田洋行でございます。平成8年に山田洋行がエンジン1機を契約しているということです。あなたは98年11月から2002年1月まで防衛庁官房長だったか。

守屋 時期はつまびらかではありませんが、3年3カ月官房長でした。

山本 そうすると、長官官房の事務に、防衛省の所掌事務の総合調整に関することとあります。所掌事務は、調達も含めて全庁にまたがる事務の責任者だったことはご存じでしたね。

守屋 あのー官房長は、各局の所掌に属さないことを全部官房で仕事をするということでやっていた記憶があります。

山本 それでは官房長に在任していたときに、山田洋行の宮崎元専務や社員からゴルフや接待を受けたことはありますか。

守屋 その期間もゴルフは続けていたと思います。

山本 どこで何回ぐらいか。

守屋 衆院でもお答えしましたが、私はこの5年回で100回は超えているのではないかと、12年間で200回を超えているといいました。今日、山田洋行の方がそれよりもっと上回るとおっしゃりましたが、私はそれについて間違っているというほどのものを持ち合わせていません。回数については、どれぐらいやっていたかということについては正確には言えませんが、これは山田の方が言われていることを否定するつもりはありません。

山本 官房長在籍中に他の業者からの接待は?

守屋 記憶はありませんけれど、国会とかそういうことで会食だったらしますけど…昔のことで、はっきり覚えておりませんが、会食を受けたことが全くなかったということは、言うつもりはありません。あったと思います。

山本 官房長在籍中、装備審査会議の委員だったということはいいか。

守屋 官房長が装備審査会議の委員であることは、防衛省内の訓令か何かで決まっていると思います。

山本 装備審査会議は何回開かれたか覚えているか。

守屋 覚えておりません。

山本 正確な数は結構ですが、山田洋行の案件、将来の調達案件について、審査会議が開かれることはあったか。

守屋 全く記憶にありません。

山本 時間がないのでこれ以上突っ込みませんが、官房長は、調達案件についても発言力を有する立場だったということを付け加えておきます。2002年1月から2003年8月まで防衛政策局長だったでよろしいか。

守屋 あの、前の発言についてですが、あの、先生の装備審査会議の官房長としてあの意見を言える立場、決定に影響を与える立場と言われましたが、装備審査会議は、防衛庁の装備品の決定機関ではなくて、審査するわけです。装備は陸海空の部隊が使うわけですから、部隊が第一義的に使いやすいかどうかを決めて、それを装備審査会議で議論するわけです。会議でそれを覆すのは、決定がよほどおかしくなければ、何で価格が高い物を採用するのかとか、国内開発しなくても輸入品でいいのではないかという明確なことがなければ会議で覆すことは難しいのです。まさに会議の委員がオールマイティーであるということでお考えになるのは、これは私たちシビリアンが使うものでなくて、制服が使う物ですから、覆すのはよほどのことでないとできないと申し上げておきます。

山本 あなたは職務権限がある時期にも常軌を逸した接待を受けていた。これだけの接待を受けていたことが信じられない。特別の利益供与がなくても、それが単純な収賄罪になることもあるということを申し上げて、私の質問を終わりたい。

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●守屋前次官参院証人喚問5 
          「天下りには関与していない」



浜田昌良氏(公明) 浜田 ただいまの山本議員の質問に対して守屋証人は山田洋行との関係は非常に特異な関係だと、特に防衛省全体の構造的な問題ではないという証言をされたが、接待された宮崎元専務は元自衛官です。そういう意味で防衛省自衛隊の職員と防衛関連企業との関係、特に天下りの関係について最初に光を当てて聞きたい。先日の衆院の証人喚問で守屋証人は防衛省天下りに一切関与してないと証言しているが、それでいいか。

守屋 私には天下りについて相談を受けるとか権限を行使するとか、そうした記憶は一切ありません。

浜田 守屋証人は事務次官だけでなく官房長も経験している。普通の役所であれば天下りというものは秘書課長、人事課長が素案をつくって官房長が承認を与えるというのが一般だが、もし守屋−−当時の官房長がそういう承認のポストになかったんであれば、誰が承認をしていたのか。

守屋 そういうふうな再就職で書類が回ってきて私が判を押しているのは事実だが、私が申し上げたのは、私が直接業者に対して「これを採ってくれ」とか「これを採用してほしい」とかそういうことに携わったことは一度もないということを申し上げている。

浜田 ただ今の答弁では、稟議書にはんこは押したが内容は関係ない、という趣旨だが、私はいわゆる役員であれば、それなりの自分の決済、はんこを押すのであれば、その内容について責任を持つ。特に自衛隊法の関連で自衛隊の再就職手続きに関する訓令がある。これは平成13年につくられたものだが、最近では平成19年に改正されているが、この「第3条 承認権の委任」というところで、いわゆる防衛省の本省、及び地方部局の方の2年以内の再就職については、その委任者は誰かと申しますと官房長と明確に書いてあるわけですから、この責任は自分にはないというのはおかしいと思う。

守屋 今、先生の言われた通りで、私は責任がないと、再就職の決済は回ってきて、それでどんな条件でどんなところに採用する、というふうなことの説明は受けて、そしてそれが離職者の再就職を禁止した規定に当たらないのか、そういう処遇とかそういうことについては当然、官房長の職務として行ったという記憶は明確にあります。

浜田 そういう意味ではそれは防衛省の職員に対する天下りに関与しているということだと思う。もしそれで条件が異なったりなんかすれば、官房長との判断があるのでしょうから、そういう意味では、なぜあの時に「そいうことはしました」という発言をしなかったのか。

守屋 天下りに関与したかという質問でしたので、私は天下りには関与してません。今、先生が言われたやつは、天下りではなくて、隊員としての法律にかなった再就職ですから。そういうことは私はきちんと仕事としております。ただ天下りにあなたは関与したか、と言われたので、これ禁止されている話ですから、そういうことについてはやってないということを言ったわけです。

浜田 言葉の定義をやりとりしてもしょうがないと思うが、天下りもいわゆる大臣承認によって2年以内に関係企業に就職することも天下りというわけです。2年後に行く場合もあるでしょう。この承認を得ずに行く2年経った後の方だけを天下りとは言わないと思います。それで次の質問ですが、防衛省の場合は本省の職員だけでなくて、自衛隊の職員も関係企業に行っている。そういう意味では、各自衛隊の方々の再就職は、陸・海・空の幕僚長が責任の権限を持っているわけだが、同じ会社にそれぞれが集中してはおかしくなるので、こういう自衛隊の方々との再就職の調整というのを、防衛政策課長、防衛局長、また官房長をしておられたあなたはしたことがあるでしょうか。

守屋 防衛省は大変大きな組織でして、毎年1万人近い人間が退職している。その再就職の調整というのはそれぞれの組織でやっていて、私どもの方はそういう各幕で調整してきたものは、法律の要件を満たすかどうか、そういうことを内局の官房長の時にはやっていたという記憶はありまして、いつからその会社に何人行ってもらう、そういうふうなところを私どもの方でやったという記憶はまったくありません。

浜田 今の答弁で自衛隊の方々についても訓令の委任条項では幕僚長であるが、最終的には官房長のところを通って承認されていると聞いたわけですが、その時に、それはあまりに1社に集中してくると、よって人数を控えるべきだという調整を言ったことがあるでしょうか。

守屋 そういうことを私が言った記憶はございません。そうするとして、どのくらい行っているかということについて、私は再就職の決済の時にそういう説明を受けたこともありません。

浜田 それでは、承認は平成10年6月から平成13年12月まで官房長を務めているが、その間に約何人の再就職の承認をしたか。またその中で山田洋行やゴルフ接待を受けたと報道されているコンピューター会社への再就職の承認はなかったのか。

守屋 いや、あの私は総数についてどのくらいの官房長として数を受けたかという記憶はありません。それからコンピューター会社ということですが、それも私は承知していません。

浜田 山田洋行及び接待を受けたコンピューター会社への再就職というのは自分の官房長時代にはなかったということですね。

守屋 ゴルフ接待を受けたコンピューター会社というのは私の記憶にはありませんが、どういうことなのか。

浜田 一部の新聞によって、そのことが報道されています。それについては記憶ないなら結構です。先日、国会の要求により防衛省から提出された資料によると、守屋証人が官房長時代を含む平成12年から18年という7年間だけで防衛関連企業に退職後2年以内に天下りした人数は、一定クラス以上だけでも609人、企業数は241社となっている。企業別に見ても、某重工業企業には38名、某電機会社には27名と相当な人数が行っている。防衛装備品という調達行政が仕事の重きをなす省庁において、また4年間防衛省の倫理監督官であった守屋証人として、このような民間企業との関係は異常だとは思わないか。

守屋 再就職の問題は防衛省にとっても大変悩ましい問題。今60歳定年だが、自衛官の場合はやはり50代前半、54歳、というところで辞めていきまして、やっぱり生活的には子供もまだ社会人となっていないという厳しい時に退職をせざるを得ないということで、働かなければ食べていけないという状況で、じゃあ辞めたその自衛官が幅広く社会的に採って頂ける状況かというと、そうではありませんで、やはり自分が培ってきた知見を生かしたようなところに就職するということも多くなることもやむを得ないことで、問題はそれが国民から疑惑を受けないような形で今までいろんな国会のご指摘も受けながら再就職制度の充実を図ってきているところでして、私どもの自衛隊の成長性という観点から、60歳で自衛官を辞めさせるわけにはいかない事情にあるということを理解して頂きたい。

浜田 それが疑惑の目で見られてるから問題なんです。その疑惑の目で見られる一つの原因をつくっているのがあなた。そのことを理解してほしい。先ほどありましたように、守屋証人は山田洋行のゴルフ接待だけでも700万程度の接待を受けられている。他のOB等考えれば、例えば先ほど609人と言ったが、仮に1000万、午前中、大久保委員がそういう数を出していたが、そうしても約61億という金があるわけです。こういう金額に現役のいろんな防衛省また自衛隊の接待のお金を足したら、かなりの金額になると思うが、そういうものが回りに回って自分たちが調達する装備品に上乗せされている、そう考えることはなかったか。

守屋 私が長い間ゴルフ接待を受けたと、それをやめられなかったことで今日の疑惑を起こしたという私の責任は逃れる考えはまったくありません。それが刑事罰に該当するということであれば、それを逃れる考えはまったくありません。ですが、私がそういうことをやったからといって、この組織でまじめに働いている多くの者がたくさんいるわけですから、私のことで多くの隊員が疑われるのは私としては大変つらいこと。私の責任は逃れるつもりはありません。ですが、隊員が私のためで疑われる、これはとても罪悪なものとして著しく、弁明すべき言葉もなく反省しているが、私のことをもって組織全体が歪んでいるとか、あるいは麻ひしているとか、そういうふうに思わないでほしい。

浜田 守屋次官の時に公務員の天下りに関して大きな法律ができた。前通常国会国家公務員法が改正されました。そして各省庁は自分でOBを再就職することはしないで、いわゆる人材バンクという中央的なところがやると。なぜならば、それはそういう利権を持ったところが直接すると、今言った利害関係が生じるからだ。実はその時、国民の方は知らないと思うが、防衛省の制服組、また当然背広組も含めて、天下り防止法案の対象外になっているんですね、適用除外に。守屋次官はその時に次官であったが、なぜ防衛省の職員を背広組までも適用除外することが妥当と思ったのか。

守屋 私は妥当と思ったことは1度もありません。そういうふうなものができれば、全体の中で防衛省の職員のことも、見ていただくというのが一番大きいと思うが、なにせ、私どもの国家公務員の、全体で今60万だと思うが、防衛省の職員はそのうちの45%で、27万人。だいたい半分近い退職者を出してですね、そういうことをやはり一つのところでやれるのかどうかという議論の中で、そういうふうな落ち着き方をしたのではないか、ということで、私の当時の感覚としては、防衛省も全部この国家公務員と同じように見ていただきたいという気持ちでいっぱいだったということ。

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●守屋前次官:【詳報】参院証人喚問6 
          代理店が山田洋行「認識なかった」


井上哲士氏(共産) 守屋証人は宮崎元専務との宴席に同席した政治家として、額賀氏と久間氏の名前を挙げた。久間氏との宴会は少人数だったということだが、どのくらいの規模の宴席だったのか。

守屋 私の記憶では4人だったと思う。

井上 どういう趣旨の席だったのか。

守屋 あのー。確か、えー、外交防衛っていうかあの、秋山さんという方がおられるが、その方から大臣と飲むから来ないかと言われて私が伺ったという記憶。

井上 そうすると、4人目のもう1人というのは、今日もう名前が出た秋山直紀さんということでいいか。

守屋 私の記憶ではそうです。

井上 費用は誰が出した。

守屋 私は承知していません。

井上 ということは、あなたは支払っていないということでいいか。

守屋 私は支払っておりません。

井上 4人で話をされたと。守屋さん、久間さん、そして宮崎元専務、そして秋山直紀さんという軍需産業に深いかかわりのあった人たちだが、いったいこの4人でどういう話をしたのか。

守屋 あのー、私が確か遅れて行って、私が行ったらすぐ、秋山先生お帰りになりまして、後は3人で飲んだというとこで、話した内容というのはまったく覚えておりません。はい。それも今年では明確にないですし、去年でもないですし、そういうことでして、私はそこの記憶が大変明確でないから申し上げにくかった。そういう事情だったことを理解してほしい。

井上 久間氏がどういう発言をしたか覚えているか。

守屋 覚えていません。

井上 それでは次にCXエンジンの、GEに決める時の、あなたが議長をされていた装備審査会議の時に、山田洋行がGEの代理店であることを、あなたは今日の証言でも、当時そういう認識として記憶はないと言われた。しかし今日あなたが答弁用の資料として手元に置かれている、当日出された資料の中にも、山田洋行が代理店だと明記されている。あの会議に参加されながら、この資料を見ていなかったということでいいか。 

守屋 衆議院では、これは4年前に私が就任した1週間後に行われた装備審査会議、それで当時の認識として知っていたのか、と言われて、私は当時の認識として承知してないと申し上げた。その後、装備審査会議にかかった資料がありまして、その中にその代理店を記述した資料もあるということを、役所から国会に提出したという連絡を受け、私はその時点でそういう資料があったということは認識しているが、当時、そういう資料があったかどうかということについて、私の認識はありませんでした。ただ、申し上げますが、この装備審査会議とういのは先ほど申し上げたように、このCXのエンジンとしてどれを使うか、というのは事務方からずっと議論されていて、当時の審査会議では、その結論通りに採用されたということでして、何らもめる会議ではなかったわけでして、私はそういうことで、GEの代理店が山田洋行であるというのは当時認識しておりませんでした、そういうことは知りませんでした、ということを再三お答えしているわけです。

井上 いろいろ言われるが、当日の議事録を見ると、単に儀式ではなくて、当時のあなたは3回にわたって発言されているわけです。ですから、やはり当日承知をしていなかったというのは極めて偽証の疑いが強いと申し上げておきます。さらにお聞きするが、あなたは防衛省の調査に対して、宮崎氏が来日中の米国防総省国務省関係者ら要人と食事をする際に、呼ばれて参加したことがあるということを認めているが、この要人とはいったい誰なのか。

守屋 その前に、このメモのことを先生言われたので、メモについて私がそういうことを認識していたんではないかと、そういうことを言われているが、これは委員会にメモを提出しています。当初防衛省としては、装備審査会議の議事録はない、と承知していました。その後、装備審査会議に出席していた担当者がメモを取っていたということで、このメモが国会に提出されたということは承知している。このメモの中身で私が言っているのは、提案書を受領してから5カ月を要しているのは作業期間としてこの期間が必要だったのか、ということを聞いている。それから二つ目の質問は、提案企業に対する質問等の提案内容の確認行為はいつまでかかったのか。三つ目は、提案企業への通知はいつなのか、ということで、私は代理店のことについては一切発言していないし、そういうことを発言したかどうかということも、私の記憶にはありませんが、はい、そういうこと。

 それから次の質問、ちょっと忘れたのでもう一度お願いします。

井上 宮崎氏が来日中のアメリカの要人と食事を共にする際に、参加したことはあるということだが、その要人とは誰か。

守屋 当日、私のところに来たGEの社長だと思っている。名前は、外国人の名前はちょっと覚えきれない。

井上 GEの社長と宮崎氏と会ったということですね。

守屋 その席にはたくさんの方がおられて、私はそういう5、6人ぐらいいたと思うが、私は15分、ほかの会合もあったので、ちゃっと顔を出すだけで失礼したということ。

井上 防衛省の調査で大臣が発表された中には、アメリカ国防総省国務省関係の要人と食事する場、と言われてる。この場合は誰か。

守屋 それは宮崎さんと23年前に知り合ってから、確かに紹介してもらいましたし、当時は現職でないが、OBとして、いろんな国防総省国務省関係者を紹介して頂き、食事をしたことはある。それは最近のことではなくて、この23年間ずっとのこと。

井上 事務次官になってからもそういう席があったか。

守屋 ええ、あったと思います。

井上 防衛事務次官であれば、アメリカのそういう要人と会うのは直接申し込めばいいと思う。なぜ宮崎元専務に便宜を図ってもらう必要があったのか。逆にあなたが出ることによって宮崎さんにはくを付けるというか、便宜を図った結果になったのでは。

守屋 役所で表敬訪問で来られる時はあるが、私が日程の都合上会えないとか、夜の時間だったら開いてるということで、そういうことになったのではないかと思う。私の事務次官の仕事は大変案件が多く、1日60〜70人の人が毎日出入りしているというような状況だったので。

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●守屋前次官:【詳報】参院証人喚問7

 
          「融資には携わっていない」

山内徳信氏(社民) 日本の基地行政のトップにいた人間、許せない。血の通った人間なら隠さず語ること、国民と部下への責任だ。米軍再編グアム利権について説明を。沖縄の辺野古への基地建設、米軍グアム移転に深く関与していましたね。

守屋 その通りです。

山内 グアム移転、日本側は7000億円負担する。米国と合わせるとどれくらいの規模か。

守屋 嘉手納基地以南の施設がどれだけ返還されるかにかかわっている。価格自体は交渉中。

山内 私の試算では約100億ドル、1兆2000万円の規模。米国のオーシャンデベロップメントというコンサル会社、知っているか。

守屋 承知しておりません。

山内 日本ミライズの内部資料と思われる(とパネルを掲示)。日本ミライズがこのコンサル会社と業務委託契約を結んでいるのは知っているか。

守屋 承知していない。

山内 日本ミライズの社長にと声がかかったことはないか。今年6月、西日本の重機メーカー会長のところに数億円の融資を頼みに宮崎社長と行ったという話は事実か。

守屋 私は民間で通用しない。融資の話に立ち会ったという報道があったが、私は携わっていない。

山内 一方の手に1000億円市場のCXエンジン、他方の手に1兆円のグアム移転の利権を持ち宮崎社長と大手ゼネコンや重機メーカーを回っていたのではないか。次に沖縄基地問題辺野古のV字型新基地建設について、アセス報告は事務次官の決裁後に那覇防衛施設局長に回って現場で実施されたということでよろしいか。

守屋 大臣決裁を経て、アセス報告書を沖縄県と名護市、関連市町村に届けた。8月上旬に行った。

山内 大臣決済についてはペンタゴン(米国防総省))顧問弁護士からも問題点の指摘がある。あなたは名護市をはじめ何度も沖縄に出入りした。沖縄の業者は守屋派、反守屋派があるといわれている。守屋さんは宮古でゴルフしていたと証言したが、それ以外、沖縄でそのほかの業者や政治家と会食したことはあるか。

守屋 官房長になるまでは頻繁に行ったが、その後は宮古を含め2回しかない。今年1回と、昨年1回しかない。ゴルフをしたとか話し合ったとかは、沖縄に行って一切ない。

山内 沖縄の業者らしい人の写真を事務次官室に額に入れて飾られているという話だが、事実か。

守屋 外国要人との写真はあるが、沖縄はない。

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