文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ『毒蛇山荘日記1(1) 』です。

守屋逮捕と衆院解散が近い?


永田町あたりでは、解散風が吹いているらしい。テロ特措法と問責決議案のぶつかり合いで、ハプニング解散という筋書きらしいが、これは、小沢民主党党首の辞任騒動で、福田自民党が息を吹き返し、強気になっている証拠だろう。が、はたしてそんなにうまくいくものかどうか。先日の世論調査でも、自民党はジリ貧、民主党は現状維持と、意外に民主党の支持率は落ちていない。むしろ福田自民の落ち込みの方が大きい。小沢や民主党幹部連は、準備不足を理由に解散総選挙を恐れているようだが、恐れる必要はない。解散総選挙を一番、恐れているのは自民党のはずである。早期解散こそ歓迎すべきであり、堂々と受けて立つべきだ。「小沢神話崩壊」とか「民主党危うし」とかいうような自民党からの情報操作や謀略情報、ブラフに惑わされてはならない。今回の政変劇で得をしたのは自民党ではなく、小沢であり、小沢民主党だ。民主党内の「跳ね上がり分子」も、その反党的な正体を曝け出し、結果的に勢力基盤さえ失い、身動きできなくなったはずである。ところで、防衛省・守屋事件のほうだが、こちらも、いよいよ東京地検特捜部が、守屋を収賄容疑、便宜供与で逮捕という方向へ動き出したらしい。そうなれば自民党防衛族の政治家への波及は避けられない。まず、久間が危ないだろうが、久間だけで終わるだろうか。防衛大臣経験者の何人かが捜査線上に浮かんでいるはずである。むろん、航空自衛隊出身の田村秀昭元議員ルートで、小沢周辺にも捜査の手は伸びているだろう。しかし、繰り返すが恐れることはない。解散・総選挙へ向けて突進するべきだ。



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民主党衆院選の候補擁立急ぐ「ハプニング解散」に備え
11月14日19時16分配信 毎日新聞


 民主党が次期衆院選に向けた候補の擁立作業を加速している。新テロ対策特措法案の審議の行方が見えないことから、来年1月までの早期に衆院が解散される場合に備えるためだ。現在85ある小選挙区の空白区のうち約20人を月末までに公認する予定だが、東京など大都市圏を中心に候補者擁立が難航している地域もある。「ハプニング解散」の場合、十分に対応しきれるかの不安はぬぐいきれていない。

 「ハプニング(解散)はあるかもしれない」−−。13日夜、都内のふぐ料理店で菅直人代表代行、鳩山由紀夫幹事長らと会談した小沢一郎代表はこう述べ、候補者擁立を急ぐよう強調した。

 民主党は300ある全選挙区での候補擁立にはこだわらない方針にすでに転換しており、最終的に270〜280選挙区で擁立する方針。すでに候補者が決まっているのが215選挙区で、社民、国民新両党などの候補を推薦する野党共闘選挙区を20〜25選挙区と想定している。このため、月末に約20選挙区を決定すれば、残りは約20選挙区となり、年内に擁立を終えるスケジュールを描いている。小沢氏も今月20日過ぎから、辞意騒動で中断していた全国行脚を再開し、長崎市などを訪問。擁立を急ぐよう自らハッパをかける予定だ。

 ただ05年の総選挙で都市部で惨敗した影響はいまだに残っている。東京では25の小選挙区のうち半数近い12選挙区が空白。大阪府も19のうち5選挙区が空白だ。都連幹部の衆院議員は「小沢氏の指示は分かっているが、月末まではとても無理だ。年内にはなんとかしたい」とめどが立たない状況を認める。小沢氏は候補者擁立が進まない状況にいらだっており、周囲に「都道府県連が決められないなら党本部主導で決める」と漏らしているという。

 候補の擁立が停滞すれば与党に足元を見られ、臨時国会の土壇場での与野党攻防に影響する可能性もある。小沢氏は13日の記者会見で、次期衆院選について「三善の策」としながらも「衆院で第1党を目指す」と低い目標に言及した。こうした候補者擁立の遅れも小沢氏の弱気に影響しているとみられる。【渡辺創】