文藝評論家=山崎行太郎の『 毒蛇山荘日記(1)』

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「つくる会」教科書は、「自由社」からの刊行が決定…。


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昨日、都内某ホテルで、「新しい歴史教科書をつくる会」の第10回総会と懇親会が開かれ、僕は、招待状をもらっていたので、懇親会だけニ出席してきた。総会は、藤岡新会長のもとに、八木一派や扶桑社など産経グループとの決別を鮮明にした上で、さしたる混乱もなく再出発を確認したようだが、僕には、総会の模様などは、人伝に伺う以外、まったくわからない。少なくとも懇親会は和気藹々としたもので、これがここ数年、激しい内紛を繰り返してきた組織の懇親会とは思えないほと穏やかなものであった。昨夜の懇親会でちょっと驚いたのは、扶桑社と絶縁した「つくる会」の教科書の発行元が、月刊「自由」を刊行している「自由社」に決定したというニュースだった。月刊「自由」は、僕も長い間、コラムを連載し、石原社長ともかなり親しい関係なので、大歓迎である、と思った。そういえば、懇親会の入り口で、旧知の宮崎正弘さんや加瀬英明さん、丹羽春喜さんなど、「自由」に関係の深い方たちにお会いし、挨拶したのが、なんだか不思議だなあ、と思ったばかりだったので、なるほど、そうだったのか、とやっと謎が解けたと思った。「自由」と言えば、「諸君」や「正論」がまだ存在しないころからの保守系オピニオン雑誌である。西尾幹二さんが、デビュー当時、さかんに書いていたのも、実はこの月刊「自由」だった。「つくる会」教科書の発行元が、自由社に決定したことは当然と言えばきわめて当然の結末と言っていてい。早速、八木一派やその周辺からは、「自由社」や月刊「自由」への誹謗中傷が始まっているらしいが、保守論壇や保守思想の歴史もろくに知らない者たちによる政治謀略的な誹謗中傷は、天に唾する行為であり、やがて墓穴を掘ることになるだろう。